老舗の底力を見せるヤフオク!。PayPayフリマとの連携でさらにパワーアップ
PayPayフリマとヤフオク!は何がどう違う?
■仕組みの違いヤフオク!とPayPayフリマの大きな違いは、仕組みです。ヤフオク!は基本的にはオークション形式なので、スタート価格よりも落札価格が上がる仕組みになっています。PayPayフリマは提示されている価格で即購入ができます。ただしヤフオク!も価格が動かない定額出品ができるので、全ての商品の価格が上がっていくわけではありません。
■手数料の違い
ヤフオク!の販売手数料(落札システム利用料)は、Yahoo!プレミアム会員になっているかどうかで違いがあります。会員の場合には8.8%、非会員の場合には10%です。一方PayPayフリマは会員かどうかに関係なく10%です。
ヤフオク!の場合、自動車や船体などの特定カテゴリでは出品システム利用料や落札システム利用料が3080円(税込)となっており、一般の商品との違いがあります。
■配送方法の違い
ヤフオク!で落札された商品を送る場合には方法がいくつかあります。
- ヤフネコ!パック(ネコポス・宅急便コンパクト・宅急便)
- おてがる版(ゆうパケット・ゆうパック)
- 定形郵便・定形外郵便
- クリックポスト
- レターパックライト・レターパックプラス
- 通常のゆうパックや宅急便
- ヤフネコ!パック
- おてがる版(ゆうパケット・ゆうパック)
- おまかせ大型配送
■支払い方法の違い
ヤフオク!で商品を落札した場合の支払い方法は、Yahoo!かんたん決済を利用します。この場合、PayPay、クレジットカード、ジャパンネット銀行支払い、コンビニ支払い、銀行振込、Tポイントでの支払いが可能です。
PayPayフリマの場合には、PayPay残高払いかクレジットカードでの支払いになります。
■送料の負担の違い
商品を落札、あるいは購入した場合の送料負担に関しては、PayPayフリマは全ての商品で出品者が負担、一方ヤフオク!では、出品者が出品時に送料の負担を決めます。そのため落札者が負担する商品もあります。
■PayPayボーナス還元率
これに関しては、PayPayフリマもヤフオク!も1%で統一されています。
ヤフオク!とPayPayフリマの連携について
ヤフオク!に出品された商品がPayPayフリマにも掲載されるようになっています。両方に掲載されるので商品を見てもらう機会が増えて、結果的に購入されやすくなるという流れです。ただPayPayフリマとの連携には条件があります。- 出品者:個人(ストアからの出品は対象外)
- 出品フォーム:ヤフオク!の出品フォームを利用している
- 商品画像:1枚以上掲載
- カテゴリ:花火やハガキ、自動車や食品など一部の非対象カテゴリを除くカテゴリ
- 商品の状態:「全体的に状態が悪い」以外の状態を選択
- 送料負担:出品者
- 配送方法:ヤフネコ!パックまたはゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)を1つ以上設定
- 販売形式:定額
- 価格:300円~30万円
PayPayフリマでは価格を決めない「価格おまかせ出品」もスタート
PayPayフリマでは、出品時に価格を決めない「価格おまかせ出品」が始まりました。購入者希望者が買いたい価格を提示するやり方で、出品者がOKすれば取引が成立します。このサービスの根底には、出品時の価格設定で悩む人が多いことがあります。出品者は少しでも高く売りたいと思うのですが、価格が高いと売れない。あるいは価格の相談(値引き交渉のようなもの)がきて、ちょっと面倒。出品者のそのような手間や面倒さを取り払う事が目的です。
持ち物リストからの出品も可能に
またPayPayフリマには、「持ち物リスト」からの出品機能もあります。ZOZOTOWN、Yahoo!ショッピング、PayPayモールの購入アイテムが表示されて、そこから簡単に出品ができるのです。出品の手間という面では、PayPayフリマがいろいろな便利機能を発表してきていることがうかがえます。PayPayフリマにあってヤフオク!にない出品の便利機能「持ち物チェッカー」
PayPayフリマには「持ち物チェッカー」という出品機能があります。これは商品の写真を撮ると推定価格を調べてくれて、持ち物リストに自動的に保存してくれる機能です。ここでの推定価格は、PayPayフリマ内で行われた過去の取引から算出された価格になります。
ヤフオク!とPayPayフリマでは仕組みそのものも違いますが、使えるサービスや機能にも違いが出てきています。それぞれの利点や使い勝手の良さをうまく活かしながら、不用品の片付けなどを進めていくのもよさそうです。