「カヌレ」は今から20年以上前に日本で流行したお菓子です。ワインの名産地であるフランスはボルドーが発祥の伝統菓子で、18世紀から存在しています。
外側はカリッ、中身はモチっとした食感、そしてバニラとラムの香りが効いた生地が特徴。パリではスイーツも売っているパン屋で時折見つけることができますが、ここ日本ではフランス最大のパン屋チェーン、ポールで買うことができます。
カヌレはサステイナブルなお菓子の先駆け!?
一説によると、ワインを濾過する工程で卵白を使うことにより、余ってしまう卵黄を何とか利用できないかと修道院で考えられたのが始まりだったとか。そのレシピは修道女によって受け継がれ、現在に至ります。
「カヌレ」はバイプロダクトを有効活用した、サステイナブルなお菓子の先駆けだったのですね。
外側はカリカリで中はモチモチ、ラムとバニラが効いた香り高い生地と、他にはない独特の味と食感が特徴で、小麦粉、卵、牛乳、砂糖、バター、ハチミツ、ラム酒、バニラと至ってシンプルな材料で作られます。
ちなみに、「カヌレ」という名前は「溝のついた」という意味で、溝のついた円柱状のフォルムも特徴となっています。
フランス最大のパン屋チェーン、ポールで見つかる
私がパリに住んでいたころ、「カヌレ」が食べたくなっても近くのパン屋には売っていなくて、わざわざ専門店まで足を延ばして買いにいったものでした。
材料はシンプルなものの、作るのは非常に難度が高く、その素朴な外見とは裏腹に、なかなか手が届かないお菓子でもありました。日本では、フランス最大のパン屋チェーンであるポールが進出し、最近では駅ナカにも出店しています。
ポールでは「カヌレ」の他にも、フランス本場のパンや菓子が数多く揃っており、より手軽に手に入れやすくなっているのが嬉しいですね。
DATA
Paul | カヌレ