明治26年創業の老舗の味
今や世界のスタンダードになりつつある日本食。そして、それに伴って和食の命ともいってよい「出汁」にも注目が集まり、素材や味にこだわり抜いたさまざまな種類のものが出ています。今回はそんななかから、食べてよし、使い勝手よしの出汁をご紹介します。
手軽さと美味しさを両立する「直使い」
出汁パックも使い方しだいで応用範囲が広がる
以前はその手軽さから顆粒系出汁を使っていたのですが、もうちょっとこだわったものを使いたいと思い立ち、探し歩いていたところCOREDO室町に茅乃舎が出店。新規オープンの人だかりにつられて試飲してみると、これがすこぶる美味しくて即購入しました。
それ以来、多少手間はかかるけれどこの美味しさには変えられないものがあると、せっせと煮出して出汁をとっていました。しかし、やはりそれなりに時間はかかるし、つい面倒になってしまったのです。
「もっと気軽に使うことはできないものか!」と考えた末に思いついたのが、煮出さずにそのまま袋をピリピリッと破って使ってしまうという「直使い」。時間も短縮できるし、出汁そのものの風味もそのまま味わえてなんと使い勝手が良いことか! それ以来、この茅乃舎の出汁をこの方法で使い続けています。
茅乃舎の出汁をイチオシする理由
きめ細かいパウダー状が美味しさのポイント
ということで、この直使いになぜ茅乃舎の出汁がイチオシなのか。その理由は主に2つあります。
1つめは、パウダー状であることです。
通常の出汁を煮出して取るという作業とは別に、出汁そのものをそのまま使う場合は、粒子が細かくパウダー状の粉であることが必須。直使いは顆粒のもののように完全に溶けるわけではないため、粉としてキメが粗いと思わぬところでジャリッとした歯ごたえ的なものが出てしまって、せっかくの料理の味を損ないかねません。その点、この茅乃舎の出汁は中身がパウダー状でサラサラなめらか。直使いでも、なんら気にすることなく利用可能なのです。
2つめは、種類が豊富で応用が利くこと。
発売当初は基本の出汁だけだったのですが、その後塩分控えめのものやワンランク上の素材を使ったものなど、次々とラインナップが増えて種類が豊富に。私はこれらを使う料理によって使い分けています。
例えば、お野菜にそのままかけたりする時やお料理に入れる際は塩分控えめにする、お吸い物に入れる時は塩分のあるものにする、など工夫しだいで楽しめます。最近ではいろいろなところから出汁が出てきていますが、今のところこの茅乃舎のものが応用範囲が広いように思います。
料理は出汁の良し悪しによって味が決まるといっても過言ではないということは誰もが知る常識。創業明治26年の老舗の味、ぜひお試しを。
DATA
久原本家|茅乃舎だしお試しセット
内容量:8×30袋