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友だちでいられればいい~アラフィフ女性の恋

友だちでいい

人はいつまで恋ができるのだろうか。若いときそんな話をマジメにしたことがあるが、今となっては「いくつになっても恋はできる」が実感だ。もちろん相手がいれば、だが。恋する気持ちに、年齢制限はない。だが、アラフィフになって、「あえて今さら恋をしなくてもいい」と思っている女性もいる。

 

恋をしてバランスを崩したくない

従業員5人ながら、業績のいい会社を経営しているアヅミさん(51歳)。36歳で起業して15年がたった。

「今は恋はしていません。恋心はもっているけど、実態がともなわないの」

そう言ってにこやかに笑った。

彼女は大学を出て、広告関係の会社に就職。バリバリ働いていたが、20代後半で恋に「落ちた」。

言葉通り、まさに落ちたのだという。彼は日本で仕事をしていた外国人。半年ほどつきあったとき、彼が急遽、自国に帰らなければならなくなった。そして1カ月後、彼女は会社を退職して彼を追うのである。

「追いかけていったら、彼は喜んでくれたんですが、しばらく一緒にいてわかりました。彼には長くつきあっている恋人がいたんです。あちらとは別れるからと言ってくれたけど、私はもうがんばる気力をなくしていました」

彼女は3カ月後に帰国。仕事も恋人もなくし、ゼロからのやり直しだった。だがその数カ月後、彼がまた日本にやってきた。恋は再燃する。

「彼に振り回されていましたね。会うとやはりあきらめきれなくなる。好きでたまらなかったんです。すべて振り捨ててもやはり一緒にいたいと思う」

そこへ今度は、彼の以前からの恋人が追ってきた。もはや三つ巴の闘いだった。

「どっちが彼を愛しているのか、お互いに張り合って。なんだかねえ、私、そのとき思いました。私は人と争うのが嫌いなんですよ。やっぱり彼は彼女といるのが似合ってる。そう言って身を引きました」

恋は楽しいが、一方で、相手は思い通りにはならない。だから身を削るようなときもある。好きになるのも命がけなのだ。

 

情熱が保たない

そんな恋を経験した彼女が、たったひとりで起業した。その後、高校時代の親友でバリバリの営業だった女性をスカウト、さらに経理の専門家である知り合いに入ってもらった。

「高校時代の親友とふたり、外回りをしたり飛び込みの営業をかけたり。もちろんコネも縁も使えるものはすべて使いました。そうやって少しずつ仕事が増えていったんです」

小さなチャンスをつかんだら、全力でがんばった。それが次につながっていく。仕事は広がりのある世界なのだと彼女は痛感したという。

「恋は籠もる世界ですけどね、仕事は広がっていく世界」

30代は仕事に明け暮れた。40歳になるころ、ようやく心に余裕がでてきて、周りを見渡した。ステキな男性はたくさんいたが、「恋に落ちる」感覚にはならなかった。

「若いときにまったく理性のきかない恋をしてしまったので、今はとても穏やかな気持ちなんです。数年前に、ゆっくりつきあいませんかと言われたことがあるんですが、私にとって恋は、やはり大きな打ち上げ花火みたいなもので、やけども傷も、死さえ厭わないものなんですよね。だからゆっくりとつきあうなら、友だち関係がいちばんいいんです」

死ぬか生きるかで数年間を過ごしたことのあるアヅミさんには、普通の恋はもはや物足りなくなっているのかもしれない。

「いい人間関係を築くなら、友だち以上恋人未満がいちばんいいんですよね。恋心をもちながらも、男女の関係にはならないすれすれの感覚を楽しみながら友だちでいる。こういう関係なら、公私ともにうまくいくんです」

とはいえ、彼女はまったく恋を拒絶しているわけではないし、年齢にとらわれているわけでもない。これからまた、身を削るような恋に出会う可能性もあると思っている。

「たやすい恋はしなくてもいい。そんな感じでしょうか。男性と一緒にいるのは楽しいけど、今のところはそれ以上の関係にならなくてもいい。そもそも私、ひとりで暮らしている今の状況に満足しているんです。いつでもどこでも自由に動けますから」

誰かと一緒でなければ行動できない、ひとりで過ごすのは寂しすぎる。そう思う女性には真似のできない、心豊かな生活を送っているのかもしれない。

恋をしなければ自分の存在を確かめられない女性もいる。だがアヅミさんは、ひとりですくっと立っている。柔らかく、温かい笑みを浮かべて。結婚しているかしていないかで、人の魅力ははかれるものではないと改めて感じさせられる存在感だった。
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