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記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

進化する結婚の意義
女性たちは「生活の安定」から「癒し」を求めて結婚する時代に

癒やされ婚

女優の壇蜜さん(38歳)が結婚を発表した。相手は漫画家の清野とおるさん(39歳)。2年ほど前に知り合い、「食事に行ったり散歩をしたり」というデートを繰り返してきたという。壇蜜さんは、親戚一同が反対する中、彼女が芸能界でがんばっていくことを応援してくれた父親に似た雰囲気だと清野さんのことをブログに記している。

かつて女性は結婚で、「生活の安定」を求めていた。その後、「対等に話し合える関係」が重要視されてきたが、今は「お互いに自然体で活躍できること」と、さらに「女性が癒やされること」が大きなポイントになっているようである。

壇蜜さんと同じように、がんばる彼女を応援してくれる男性を、結婚相手に選んだキャリア女性に話を聞いてみた。
 

夫の笑顔を見るとホッとする

キャリアを重ね、起業して多忙な日々を送るエミさん(43歳)が結婚したのは、1年前。相手は2歳年下のサラリーマン男性だ。

「私は結婚する気がなかったんです。仕事が忙しいし、結婚して誰かのために尽くしたいという性格でもない。ひとり暮らしのときは、週に2度はお掃除のプロに家の中をきれいにしてもらっていました。食事はほぼ外食。たまの休みに自分のためだけに料理をするのも気に入っていたんです」

そんな彼女が、3年前、とあるパーティーで出会ったのが夫となる男性だった。たまたま大学が同じだったとわかり、話が弾んだ。

「それでも私にとっては、出会いのひとつでしかありませんでした。パーティーでは出会いをどう仕事に結びつけられるかばかり考えているのがいつものことなんです」

ところが翌日、彼からメールが送られてきた。出会えたことへのお礼と、もし時間があったらランチでもしませんかという内容だった。その日、たまたまランチ時があいていたエミさんは、「今日ならあいてますよ」と返信した。

「その日のランチをともにしたんですが、前日のパーティーのときよりさらに印象がよくて。特に彼が、休日は熊のぬいぐるみを抱いて、CDで落語を聴きながらずっとぼーっとしていると笑ったときに、なんだか心が溶けていくような安心感を覚えたんです。世知辛い世の中、こういう人もいるのかとびっくりして」

時間があれば仕事のための本や資料を読み、体を鍛えてスタイルをキープ、常に理想の自分を追い求めてきたエミさんにとって、彼は不思議な存在だったという。
 

生きる意味を考えてみた

彼とはつきあっているようないないような、友だちのような知り合いのような淡い関係が続いた。

「月に数回会うこともあれば、数カ月会わないこともあった。それでも縁が切れなかったのが不思議ですよね。1年半くらい前かな、ウチの会社がけっこう大きな取引を決めたんですよ。以前からこの契約だけは取りたいと社員一同がんばっていたので、本当にうれしくて。それをなぜか真っ先に彼に伝えたんです。そのとき、あれ、私、どうして彼にこのことを言いたいんだろうと自分でも思いました」

それを聞いた彼は、自分のことのように喜んでくれた。そしてすぐに「お祝いしたい」と言ったのだ。

「とてもうれしかったんですが、実は私、その日は本当に疲れ果てていて。仕事をとった喜びは大きかったけど、一気にぐったりしたのも確か。正直に彼に言うと、『よかったら、僕が今日の夕飯を作ろうか』と。彼、一度だけ私の家の前まで来たことはあるんですが、私が忘れ物を取りに帰ったのを待っていてくれただけ。部屋に上げたことはなかった」

だが疲労困憊していても、彼に会いたい思いはあったエミさん、彼の申し出に甘えることにしたという。彼は買い物をして彼女の部屋を訪れ、1時間足らずで見事な家庭料理を作ってくれた。

「体が疲れているのだからと、鶏ガラを煮込んだスープ、温野菜、そして力をつけるために赤身肉を焼いてあっさり大根おろしのタレをかけて。手伝おうと思いましたが、彼は『ゆっくりしてて』と。できあがりを見たときは本当に驚きました」

彼は料理が大好きで、本当はシェフになりたかったのだそう。今でもいつか店をやりたいという夢はあるんだと明るく話した。

「その日から彼を見る目が変わりました。彼は今の仕事も嫌いではないようで、穏やかに仕事についても話してくれました。でもかつて転職したこともあるとかで、苦労してもいるんですよ。それなのに本当に穏やかで淡々と前向きな感じ。いつもキリキリしている私とは違うんですよね」

私、人生を間違えたかもしれないとエミさんは思わずつぶやいたという。すると彼はマジメな表情になり、「エミさんは間違ってない。とてもいい顔をしている」とはげましてくれた。

「この人の笑顔を見るためにならがんばれるかもしれない。そんな気がしました。だから私からプロポーズしたんですよ、一生、一緒にいてほしい、と。僕なんかでいいのかなと彼は謙遜していましたが」

結婚して生活をともにするようになっても、彼女と彼のスタンスは変わらない。彼女が家で食事をとれる日は、必ず彼が作ってくれる。仕事の飲み会が続くと、夜中に体に優しい野菜スープを温めてくれるそう。

「本当に気持ちが癒やされる。明日もがんばろうと思えるんです」

がんばる彼女を、とことん癒やすことのできる男性こそが、今、求められているのかもしれない。
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