【編集部からのお知らせ】
このたび「31歳からの恋愛相談室」がスタートいたしました。
オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みに、恋愛のプロが、無料でお答えします。
ご応募はこちらからどうぞ!

記事例:「なんで結婚しないの?」に答え続けるのにもう疲れました

45歳、恋愛エネルギーが低い女性が感じたこと

恋愛興味なし

世の中には恋愛を必要としてこなかった人、恋愛などしたくない人たちがいる。だが、そんな女性が初めて恋に落ちたとき、何を感じるのだろうか。
 

傷つきたくなかったから

サツキさん(45歳)は、過去に恋愛をしたことがなかった。小学校から付属の女子校で、周りは女の子だらけ。男性に接する機会がほとんどなかったという。

「私が3歳のとき両親が離婚。母は私を連れて実家に戻ったんですが、母の実家はけっこう裕福な家なんです。だから私立の付属にも通えました。祖父が経営する会社で母が働いていたので、私は昼間、祖母と母の妹で病弱な叔母と3人でいることが多かったですね」

祖父は経営者としては厳しかったらしいが、サツキさんには「めちゃくちゃやさしい、素敵なおじいちゃん」だった。

女子校であっても高校生になると、文化祭などで他の学校の男子と接するチャンスはある。

「ちゃっかりした子たちは、近くの男子校の生徒と一緒に遊びに行ったりしていましたけど、私はそういうことが好きではなかった」

高校時代はコーラスに打ち込んだ。読書も大好きだったが、スポーツは苦手だったという。

「女子大に行くと、それこそ別の大学のサークルに入れたりもするけど、私は縁がなかったですねえ。男性とつきあって傷つけられるのが怖かったんです。経験もないのに」

おっとりとそう語るサツキさん、周りが恋愛の話で盛り上がっていても、ただニコニコと聞いているだけだった。

「大学を出て、祖父の紹介で、ある団体に就職しました。ところが勤務先は年配の男性ばかり。申し訳ないけど、“オジサマたちのにおい”に耐えかねて、1年ともたずに辞めました」

祖父は、そんな彼女を純粋培養しすぎたと心配していたという。仕事が無理ならお見合いでも、という話になったのだが、サツキさんは首を縦に振らなかった。

「仕事がダメなら結婚って、なんだか悲しいですよね。母はそのころ、祖父の会社でけっこう辣腕をふるっていたようです。私は何もできないと思われるのが癪で、自力で就職しました」

興味のあった化粧品会社に就職した。
 

静かに生きていきたい

化粧品会社は女性が多く、そこでも彼女は「苦労した」と言う。先輩や同僚の間ではイジメのようなものはなかったが、かなりくっきりと派閥があり、彼女はどこにも属さなかったからだ。いつもひとりだった。

「ひとりでいるのはかまわないんですが、周りから『変わった人』とレッテルを貼られているのがわかっていたから、なんだか寂しかったですね。社食もいつもひとりで食べていました」

そんなとき話しかけてくれたのが、3歳年上の男性社員だ。いつしか彼と話すのが楽しくなっていった。

「私が25歳のときだったかな、彼に呼び出されて、結婚を前提につきあってほしいと言われました。承諾しようかどうしようかと迷っていたら、彼はなんと突然の転勤命令が出て海外へ行ってしまったんです。2年たったら戻ってくるから、そのとき改めて申し込むよと笑っていました。彼がいなくなって、私はまたひとりになった。ちょっと寂しかったし裏切られたような気持ちになったけど、あの感情が彼への恋愛感情だったかと聞かれると、判断しようがないんです」

彼女が唯一、男性と個人的関係をもった時期だった。だが結局、デートひとつすることはなかった。

「その後、私は体調を崩して仕事を辞め、あとはアルバイトをしていました。30歳になったとき、祖父が亡くなり、母から会社の仕事を手伝えと言われて今に至っています。母の秘書のような仕事をしていますが、ミスしないようにするだけで精一杯です」

何かしたいことはなかったのだろうか。そう聞くと、彼女は「何もなかったし、今もない」と言いきった。

「家で本を読んでいるのがいちばん好きです。私、生きるエネルギーが低いんだと思います。だから恋愛エネルギーも低い。母はそれをわかってくれなくて、仕事での商談や接待などに私を同行させるけど、それもつらいですね」

仕事で同席した男性に話しかけられても、内容がプライバシーに及ぶ場合、彼女は一気に表情が固まってしまうという。根深い男性恐怖がどこから来るのか、彼女の端正な顔からはうかがい知ることができなかった。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。