調理器具・キッチン用品

本当はとても使いやすい!おいしくて華やかな”せいろ”のある食卓

沖縄ガイドの小林繭さんが昔から日常的に使っているという”せいろ”。レベルが高い調理器具に思われるかもしれませんが、実際にはとても使いやすいそうです。今回は、プロ仕様の中華料理店が販売しているという愛用の”せいろ”をイチオシしてくれました。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

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本格中華道具点のアイテムは期待どおりに大活躍


ひとり暮らしの時からずっと“せいろ”を愛用しています。今はインターネットでなんでもすぐ手に入りますが、昔はお店に行って買うのが当たり前でした。私が最初の“せいろ”を買い求めたのは、横浜の中華街にある専門店「照宝」です。

プロ仕様と謳う中華料理の道具をそろえるお店で、数少ない私の中華料理の道具はすべてここで購入しています。念願かなって手に入れた“せいろ”の使い心地はもちろん期待を裏切らないもので、それ以来使い古して新調する際にもやはり「照宝」に出向いて買うのが習慣となっています。
   

わが家の蒸し物はすべて”せいろ”におまかせ

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特別な道具に思えて使い方は簡単


私が“せいろ”を使うことに驚く友人も少なくなく、彼女たちが口をそろえて言うのが「わざわざ“せいろ”を使うような手間のかかる料理は作らない」ということ。いえいえ、“せいろ”というと特別な調理器具のように聞こえますが、要は“蒸し器”です。

きっと蒸し器なら、彼女たちだって登場回数は少ないとはいえキッチンのどこかにしまわれているはず。ちなみに、私は蒸し器を持っていません。“せいろ”がなかった頃は、適当に手持ちの鍋を代用していましたし、“せいろ”がある今はわが家の蒸し器といえば“せいろ”です。

中華まんや焼売などの中華料理に限らず、野菜や肉や魚を蒸したり、茶碗蒸しを作ったりするのにも使えてとっても便利。素材が木なので、金属の蒸し器と比べて水っぽくならずふんわりと蒸しあがるのがポイントです。ほのかに木の香りが食材に移るところも気に入っています。
 

視覚効果抜群! 食卓を華やかに演出

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蓋を開けるだけで食卓が一気に華やかに


何より素晴らしいのは、“せいろ”ならそのまま食卓にポンと出せること。人が集まった時はテーブルの上で蓋を開ければより効果的。熱々の湯気に交じって食欲をそそる香りがぷぅんと漂い、一瞬にして食卓が華やぎます。おいしそうな雰囲気を醸し出すアイテムとして最強だと思いませんか?

 
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中国ではごく一般的な道具


特別な道具だと思っている人が多いようですが、中国では各家庭にある当たり前の道具で、日本で購入してもそう高価というわけではありません。素材にいろいろと種類があり、一番手の届き安い値段が杉、次が竹、そして一番高級なのが檜(ひのき)です。私は一番安価な杉のものを使っていますが、こちらで十分に満足です。

 
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食卓に「もう1品」を加えられる道具


素材を蒸すだけでおいしく仕立ててくれる”せいろ”は、忙しい時にも大活躍。例えば数種類の野菜を切って蒸し野菜の付け合わせを作ったり、皿の上に肉や魚と一緒に適当な野菜を盛り酒やタレをふって蒸しあげればそれで1品できあがります。シンプルな調理方なので、使ってみると思いの外簡単でしかもおいしい1品ができあがることに気づくはず。“せいろ”のある生活、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
 
DATA
照宝┃せいろ

素材:杉、杉上製、竹、白木、檜
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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