箱根のひとり旅におすすめのスポット7選
首都圏からのアクセスが良く、日帰り旅も可能な箱根は、時間の空いた時にひとりでふらりと訪ねやすい旅先です。日々のストレスを発散したくなったら気軽に訪れたいもの。そんな箱根ひとり旅の立ち寄り先としておすすめのスポットをご紹介します!<目次>
- 箱根ひとり旅の観光スポット1:彫刻の森美術館
- 箱根ひとり旅の観光スポット2:ポーラ美術館
- 箱根ひとり旅の観光スポット3:箱根ガラスの森美術館
- 箱根ひとり旅の観光スポット4:箱根神社
- 箱根ひとり旅の観光スポット5:箱根海賊船
- 箱根ひとり旅の観光スポット6:箱根クラフトハウス
- 箱根ひとり旅の観光スポット7:箱根湯寮
彫刻の森美術館:開館50周年を迎えた野外美術館の草分け
箱根・ニノ平の豊かな自然を活かした国内初の野外美術館で、2019年8月に開館50周年を迎えました。箱根外輪山を一望する広大な庭園に、近現代を代表する彫刻家の名作、約120点が常設展示されています。屋外展示場マップを片手に、四季折々に移ろう風景を楽しみながら、自然と溶け合うお気に入りの作品を探しつつ、のんびりお散歩が楽しめます。 屋外展示作品の中には、作品を眺めるだけでなく、作品の内部に入れる体験型のアートも。「幸せをよぶシンフォニー彫刻」は、高さ18m、内径8mの円筒形の塔で内部に螺旋階段が設けられ、全面にはめ込まれたステンドグラス越しに外光を感じながら登っていくことができます。幸せをよぶシンフォニー彫刻
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
・TEL:0460-82-1161
・開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
・定休日:無休
・入館料:一般1600円
・交通:箱根登山鉄道彫刻の森駅から徒歩2分
ポーラ美術館:仙石原の自然に溶け込む、印象派絵画の宝庫
仙石原の豊かな森に包まれて静かに佇むこちらは、建物が印象的。「自然との共生」をコンセプトに、地下を活用することで周囲の森に溶け込むように建てられています。 約1万点のコレクションは、ポーラ創業家二代目の鈴木常司氏が40年余りにわたって収集してきたもので、そのうち、モネ、ルノワール、セザンヌ、シャガール、ピカソといった19・20世紀の西洋絵画約400点がその核となり、印象派好きを虜にしています。 周囲の豊かな森を活かして、2013年には森の遊歩道をオープン。ブナやヒメシャラが群生する森の中を野鳥のさえずりに耳を傾けながら、約20分ほどかけてのんびりお散歩できます。所々に屋外彫刻作品が置かれていて、四季折々の森の表情と調和した作品鑑賞も楽しめます。 作品鑑賞の後は「レストラン・アレイ」でランチやお茶を。大きな窓越しに森の緑と箱根の山々を見晴らす開放的な店内では、企画展にちなんだメニューも提供。画家が好んだメニューやゆかりの地の食材を用いて毎回趣向を凝らしていて、洗練されたコースメニューは訪れるたびに新しい驚きを与えてくれます。 「ポーラ美術館」・住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
・TEL:0460-84–2111
・開館時間:9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
・定休日:無休(展示替えのための臨時休館あり)
・入館料:大人1800円
・交通:箱根登山鉄道強羅駅から観光施設めぐりバス湿生花園行にて約13分、ポーラ美術館下車すぐ
箱根ガラスの森美術館:日本初のヴェネチアン・グラス専門美術館
仙石原高原の自然に囲まれた、日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館。大涌谷を見晴らす広い庭園内にはヨーロピアン調の建物が立ち並び、大きな池のほとりで陽射しを浴びて輝くクリスタルガラスのオブジェがキラキラと輝きを放ちます。 主な展示館は2つ。メインのヴェネチアン・グラス美術館では15~19世紀に制作されたヴェネチアン・グラスが展示されています。イスラム・グラスの技法を取り入れた点彩花文蓋付ゴブレットや、繊細なレース模様があしらわれたレース・グラス蓋付ゴブレットなど、当時のヨーロッパ貴族を魅了した逸品が揃います。 一方、現代ガラス美術館では、ヴェネチアに縁のある2人の作家、リヴィオ・セグーゾとディル・チフーリのガラス彫刻作品が展示されます。2人の作品はそれぞれデザインや色彩が斬新で、作家ごとに世界観があり、ガラスの限りない可能性に圧倒されます。 展示室を鑑賞した後は、緑濃い庭園を散策しながら、フュージングやサンドブラストなどのガラス制作体験や、ミュージアムショップでガラス小物やアクセサリーの買い物を。テラス席から庭園と大涌谷を見渡せるカフェ・レストランでは、毎日6回行われる本場のイタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏に耳を傾けなつつ、イタリアンのランチメニューやお茶を楽しむことも。 「箱根ガラスの森美術館」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
・TEL:0460-86-3111
・開館時間:10:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
・定休日:毎年成人の日の翌日から11日間
・入館料:1500円
・交通:箱根湯本駅から箱根登山バス湖尻・桃源台行きで約25分、俵石・箱根ガラスの森前下車すぐ
箱根神社:関東屈指のパワースポットで心身を清める
芦ノ湖の東畔、樹齢600~800年の杉木立の奥にひっそりと佇む「箱根神社」は、箱根を代表するパワースポットと呼ばれるだけに、参道を進むごとに心身が浄化されていくような気持ちになれるスポット。心を鎮めたいときや無心になりたいときに、ひとりで訪れるのがおすすめです。 天平宝字元年(757)箱根山に入山した万巻上人により創建され、古来より関東総鎮守として崇拝されてきた由緒ある神社。鎌倉幕府の祈願所だったことから運開き・勝負の神としても名高いそう。 権現造りの本殿でお参りしたら、本殿の右手にある九頭龍大神を祀る「九頭龍神社 新宮」にもお参りを。こちらはもともと、九頭龍神社最大の祭り「湖水祭」が行なわれる場所で、芦ノ湖の湖心近くにある「九頭龍神社 本宮」への参拝が困難なことから、よりお参りしやすいようにと2000年に建てられた神社。すぐそばに湧く箱根神社の龍神水は、口にすることで一切の不浄を洗い清めてくれるとか。ペットボトルに入れて持ち帰ることもできます。 参拝後は正参道を降りていき、湖上に立つ「平和の鳥居」越しに芦ノ湖を眺めてみるのもいいでしょう。 「箱根神社」・住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
・TEL:0460-83-7123
・拝観時間:境内自由(宝物殿大人500円)
・交通:箱根湯本駅から箱根登山バス元箱根・箱根町行きバスで約40分、元箱根港下車徒歩10分
箱根海賊船:2019年4月にクラシカルなデザインの新型船が就航!
芦ノ湖を悠々と遊覧する装飾性豊かなデザインが印象的な「箱根海賊船」。約70年前に就航開始し、約55年前に遊覧船から海賊船へとデザインを変化させ、現在は3隻が就航中。箱根町港を起点に元箱根港、桃源台港の3か所の港を周回しています。富士山をはじめ、湖畔の見どころを眺めるのはもちろんのこと、海賊船自体のデザインもじっくりと鑑賞してみたいもの。ひとりで乗船しても飽きさせません。 2019年4月には待望の新型「クイーン芦ノ湖」が就航しました。内外装の設計を手掛けたのは、豪華寝台列車「ななつ星in九州」のデザインでも知られる水戸岡鋭治氏。ゴールドの船体に意表を突かれますが、内装のデザインはこれまでにないクラシカルなもの。伝統的な日本建築を思わせ、細部にまでこだわりが感じられます。建築好きにはたまりません! 床には箱根寄木細工をモチーフにした床材が使用されています。格天井を思わせる天井も素敵! 椅子は色や模様違いで5種類あるので、好きなシートをチョイス! 特別船室へと向かう階段の壁には、寺社で見られるような杉板絵が 描かれています。 また照明器具には日本の伝統工芸のひとつ、大川組子が採用されています。 2Fの特別船室は米マツとナラ材を使用。黄金の壁をバックに女王陛下の玉座が配され、座って記念撮影を撮ることも。船首と船尾には一人用の見晴し台が設けられているので、船長を気取って風に吹かれるのもいいでしょう。 「箱根海賊船」・住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根6-40(元箱根港)
・TEL:0460-83-6022(元箱根港)
・営業時間:コースにより異なる
・定休日:悪天候時
・料金:片道大人1000円、往復大人1840円
・交通:箱根湯本駅から箱根登山バス箱根町港行きバスで約40分、元箱根港下車すぐ
箱根クラフトハウス:豊富な体験メニューで世界にひとつだけの作品づくり
強羅公園内にあるクラフト体験施設で、ひとりでも気軽に体験できるのが嬉しいとスポット。ガラス工芸と陶芸をメインに吹きガラス、サンドブラスト、切子や陶芸、ポタリーペインティング、トンボ玉など、さまざまな制作体験メニューが用意されています。中でも2019年4月からスタートしたのがポタリーペインティングと切子体験。ポタリーペインティングとはマグカップやプレート、ボウルなど好みの生地を選び、約70色の専用絵具で自由に絵付けしたり、多彩な柄のスタンプでデザインする体験。カラーバリエーションが豊富なので、本格的な絵付けが楽しめそう(約60分、2900円~。発送料は別途)。 一方、切子体験は、多彩な色や形のグラスやアクセサリーの中から好みを選び、切子師の指導のもと加工機でガラスを削り、切子模様を入れる体験。コースによってはその場で作品を持ち帰ることも可能で、本格的なコースになると切子師の磨き加工を経て、後日配送に(約60分<作業と別に申込時間約20分>、3500円~)。
体験コースの所要時間はどれも1時間前後。体験後は専任のクラフトマンによるガラスや陶芸作品が並ぶショップに立ち寄り、お土産探しも良さそうです。 「箱根クラフトハウス」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300番地 強羅公園内
・TEL:0460-82-9210
・営業時間:9:00~17:00(入園は閉園30分前まで)※季節により変動あり
・定休日:不定休
・強羅公園入園料:大人550円(別途、体験料が必要。箱根フリーパス利用の場合は入園料無料)
・交通:箱根登山鉄道強羅駅から徒歩10分、箱根登山鉄道ケーブルカー「公園下」駅より徒歩1分
箱根湯寮:湯量豊富な自家源泉を緑豊かな貸切個室露天風呂でも堪能
箱根湯本駅から送迎バスで3分ほどの場所でありながら山々が間近に感じられ、深い木立に囲まれて静寂に包まれる、落ち着いた雰囲気の日帰り温泉施設。築100年の古民家材を活かした母屋の奥に渡り廊下が続き、大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」と貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」が左右に広がります。 こちらの温泉は3本の自家源泉から豊富に湧出する、肌当たり柔らかな泉質のアルカリ性単純温泉。大浴場「本殿 湯楽庵 大湯」の露天風呂は湯船の種類が充実! 特に最奥にある「見晴湯」は、生い茂る木々の隙間から函嶺洞門が見晴らせる絶景露天。木々を渡る風が心地よくリラックスできます。 大浴場には「熱ノ室」というサウナもあり、ロウリュウサービスを受けられます。熱せられたサウナストーンにアロマ水をかけ、マイナスイオンを含んだ大量の蒸気をスタッフが団扇で扇ぎ、熱風を送ります。すると最高温度が100度位にまでなり、背中から顔から滝のように汗が噴き出てきて、汗とともに体内の老廃物が流れ出るのでデトックス効果も抜群!
一方、貸切個室露天風呂「離れ湯屋 花伝」は、なんと首都圏最大級の19室もあるという贅沢さ!
そのうち7室はひとりでも貸し切ることができ、ひとり客に優しい! いずれも湯船の手前に小部屋が用意されているので、休み休みのんびり浸かれます。 館内には無料休憩スペースも多く設けられ、食事処も用意しているので、休憩したり食事を摂ったりしながら、1日かけてひとり湯巡りを楽しむこともできます。 「箱根湯寮」
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤4
・TEL:0460-85-8411
・営業時間:大浴場、貸切個室露天風呂は10:00~21:00(土休日は~22:00)食事処、リラクセーションは11:00~21:00(土休日は~22:00)※いずれも最終受付は閉店の1時間前まで
・定休日:悪天候時
・料金:大浴場大人(中学生以上)1500円、貸切個室露天風呂1室60分あたり4300円~(消費税・入湯税含む)
・交通:箱根登山鉄道箱根湯本駅から無料送迎バスで約3分
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