東京の観光・旅行

泊まれる本屋で過ごす雨の日の隙間時間

せっかくの休日が雨となるとがっかりしてしまいますが、雨の日には雨の日の楽しみがあります。小林さんがイチオシしてくれたのは、イベントやお出かけなくても、少しだけ目線を変えてみると気づく、素敵な雨の日の過ごし方でした。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

book and bed 

ロビーには最大4000冊を収納できる大きな本棚。本に囲まれた空間が読書好きでなくてもたまらない。ⓒmayu kobayashi
 

雨の日の休日、おこもりを決め込んで家仕事に精を出すのは好きですが、ただなんとなくダラダラと家にいたら1日が終わってしまったというのは残念な気分になります。意外に思うかもしれませんが、雨の日に敢えて散歩がてら外に出かけるのもなかなか楽しいものです。
 
といっても敢えて混んでいる場所へ行きたいわけではないので、ちょっとしたニッチゾーンが狙い目。最近いいなと思うのが「BOOK AND BED TOKYO」。泊まれる本屋をコンセプトとしたホステルですが、そのちょっとおしゃれな内装がインスタ映えすると話題を呼んでいます。

せっかくの休日が雨となるとがっかりしてしまいますが、雨の日には雨の日の楽しみがあります。特別なイベントやお出かけはしなくとも、少しだけ目線を変えてみると気づく雨の日の過ごし方をご紹介します。
   

東京にいながらTOKYOでない感覚、プチ異次元を楽しむ 

 
book and bed 

宿泊者以外も利用できるfree-wifiのカフェスペースは11~20時まで利用可能。ⓒmayu kobayashi

「BOOK AND BED TOKYO」が面白いのは、宿泊せずともカフェ利用が可能なところ。これが、意外と予定のない雨の日にぷらりと訪ねる場所としてぴったりなんです。

館内はギャラリーと雑貨屋の中間のようなディスプレイで、ゲストのほとんどが外国人であることもあり、そこはかとない異空間の空気が漂います。海外のホステルに泊まっているときの感じとも違いますが、東京なのにちょっとだけ宙に浮いている異次元の”TOKYO”にいる感じと言えばよいかもしれません。

座り心地の良いソファに身を沈めてパラパラと本のページをめくったり、本棚に並ぶタイトルを眺めたり。ここでは本に没頭というのではなく、なんとなく次の旅先をどこにしようかと思いを巡らしたり、普段あまり馴染みのないジャンルの本のタイトルを目で追ったり、といった“なんとなく”の時間を過ごすのがしっくりくるのです。

 

いつもと違うどこかに行きたい、何かを見たい、と思ったらそれがチャンス!

 
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併設カフェではドリンクやフードも提供。ⓒmayu kobayashi
 

このプチ異次元空間で小一時間ばかり過ごしていると、自然と自分のなかで次なる欲望がむくむくと頭をもたげます。

視線がとまった本のタイトルからいつもとは違うジャンルの本を探したくなったり、興味がありつつもなかなか足がむかない博物館に行きたくなったり、日常の行動範囲からは外れる久しぶりの町を歩きたくなったり。そのあとやりたいことや行きたい場所のイメージが閃くので、あとは自分の感覚にまかせて1日を過ごせばいいのです。

 
DATA
BOOK AND BED TOKYO 新宿

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-27-5 中台ビル8F
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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