19年愛用している「ザッセンハウス ミル ラパス」。いわゆる“一目ぼれ”なのですが、良い出合いだった、と実感しています。わが家ではコーヒー豆を買ってきてミルで挽き、朝晩ネルドリップしてコーヒーを淹れています。「ラパス」との出合いは、同じく19年通っている鎌倉のコーヒー豆店・須藤珈琲さんでした。
「毎日使うものだから、刃が丈夫なのがいいよ。ザッセンハウスは豆をカットするタイプだから、細かく挽けておすすめ」
須藤珈琲さんからそうおすすめされて購入したのですが、このミルで挽いた豆で淹れたコーヒーは、カフェよりも美味しいと感じることも。パッと目を引くクラシカルなデザインで、一度購入すれば何十年と使える頑丈さも兼ね備えています。
硬質特殊鋼製の刃でコーヒー豆をカット
一般的な手動ミルの刃は鋳物やセラミック製で、臼(うす)のように豆をすりつぶすタイプが主流。ザッセンハウスの刃は硬質特殊鋼製(合金)なので、豆を切り刻んでいくイメージなのだとか。
最初はお店で粉にしてもらっていましたが、粉にした瞬間から酸化が進み、日が経つにつれて味が落ちていくとのこと。豆を勧められ、合わせてミルを買った、というわけです。
何も知らずに購入した「ザッセンハウス」でしたが、1867年に創業したドイツのコーヒーミルメーカーで、その品質は折り紙付き、世界中で愛されています。一度倒産したものの、2008年にKUCHENPROFI(クーフェンプロフィ)社に買収され、伝統の技術は今も引き継がれています。日本では、メリタジャパンが販売しています。
デザイン・安定性・細かく挽ける!
ラパスのおすすめポイントは次の通り。
- デザイン性が高い
- 重量感があって安定感がある
1.1kgと重いですが、安定性は抜群。手で抑えやすく、頑丈です。
- 挽き目を調整しやすい
粗挽き・細挽きは上部のダイヤルを回すだけ。豆、ドリップ方法により、挽き目を調整します。エスプレッソに使えるくらいの極細挽きができるのも、ラパスの特長。わが家では須藤珈琲さんのアドバイスで、豆の味を最大限に引き出すため「極細挽き寄りの細挽き」にしています。
初めて挽きたての豆で淹れたコーヒーは「美味しさが違う!」と感じました。手間をかけた分、美味しく感じたのかもしれませんが(笑)。また、手挽きミルは時間がかかると思われがちですが、お湯が沸く間に終わるので気になりません。淹れ方が安定した今では、カフェやレストランでコーヒーを飲んだとき、「ウチのほうが美味しいな」と感じることも……。
もっと安価で、同機能を持つコーヒーミルもあるでしょう。が、長く愛用できる逸品と出会え、わが家のコーヒーライフは豊かなものとなっています。
DATA
ザッセンハウス|ミル ラパス
サイズ:幅19.5×奥行15×高さ23.8cm
重量:1.1kg
容量:ホッパー/60g、引き出し/40g