中国語の知識ゼロから、中国へ渡航し中国語を学び中国で働いたガイドが解説
「お金をかけず(極力)」に中国語で「会話」ができるようになる語学学校・教室やオンラインレッスン以外の方法を紹介します。
私と中国語
マネーガイドが何故、と思われる方もいると思うので、中国語に関する自己紹介をしておきます。当時世界で最も勢いのあった中国で生活してみたいと思い立ち、中国語力ゼロ(知っているのは、ニーハオ(你好)とシエシェ(謝謝)くらいで身銭を切って中国へ渡航し、約4年間中国・上海で生活。半年間、現地で中国語を学んだ後、現地企業に勤務。住まいは、上海人の老婆が住むマンションの1室を間借り。中国語の公認テストである新HSK(漢語水平考試)5級に学習開始から6か月で合格(最高は6級)。仕事上でのコミュニケーションには終始苦労するも、大家さんの老婆との会話や中国国内の1人旅は苦にならないレベルに。この記事は、そんな私の経験(主に失敗)や身近にいた上達が早い人のやり方に基づいた内容になっています。声調と基本の発音は動画サイトがお得
中国語では、発音が重要です。まずはその基本となるピンイン(拼音)と声調(四声+軽声)を理解する必要があります。オススメツールをコスト順に並べてみました。- YouTubeなどの動画サイト
- CD付や音声ダウンロードができる入門書
- NHKの語学講座(テレビ・ラジオ)
基本文法と実践的なフレーズを覚えるお得な方法
発音の基本を身に付けたら、次は文法です。私の考えですが、文法はとにかくSVO※の形が基本ということを頭に入れて、短めのフレーズを覚える、覚えたフレーズを使う、これを繰り返して、使えるフレーズを増やしていきます。※SVOとは・・・S:主語、V:動詞、O:目的語
フレーズはどう身に付けるかというと、自分がこれだ!と決めたテキストや動画をひたすら繰り返しやること。私のイチオシは、CDブックの『たったの72パターンでこんなに話せる中国語会話』(2011明日香出版社 趙怡華著)です。
1冊の本を紹介しただけですが、あれもこれもと手を広げないようにするという意味ではお得な方法です。
1人でできるお得な発音チェック法
1人でブツブツと練習するだけでは、それが正しいのか自分ではわかりません。そこで自分の発音を試す方法・確認する方法を紹介します。- スマホなどに自分の発音を録音して聞く
- NHKの「声調確認」
フレーズの種類はたくさんあるのでやりごたえ十分。
- SiriやGoogleアシスタントに話しかける
- SNSのAIと会話してみる
お得にアウトプットする場を作る
外国語会話習得のコツは間違いを恐れない、間違えても気にしないということです。だから中国語使う場を作りましょう。作り方を3つ紹介します。- 中国人の友達を作る
- SNSで会話する
- 中国人と相互学習をする
中国語に慣れる
映画やドラマや歌は、中国語を学ぶというより慣れるとか、どんな表現があるのかを知るために使うのがよいと思います。だからまずは意味を理解した上で、観たり聞いたりすることをおすすめします。- 動画や音楽
- ラジオ
ここで日本にいながら中国のラジオ番組を聴くことができる。ラジオには字幕がないが声だけで伝えようとしてくれるので、テレビや映画よりも聞きやすい。
おわりに
「中国へ旅行する」ことを1つのゴールにするとよいかもしれません。例えば上海だと、安い時期には2-3万円で往復できます。旅行中に必ずやってもらいたいのは、現地の買い物の際に値切る交渉をすること(最近はお金の電子化で値切れる店が減ってきているかもしれません)。教科書の中国語と生の中国語は全く違うと感じるし、最初は通じないかもしれません。それで諦めずに、とにかく間違いを恐れずめげずに話し続けてください。中国語の習得のコツは、細かいことを気にしないということです。