モノを持たずにシンプルに暮らすことで、お金や場所、時間だって節約が叶う。節約達人の丸山晴美さんが、明日からすぐに使える最新節約トレンドを紹介します。(第1回『節約アドバイザー・丸山晴美さんの「ムダ遣い体質」から脱却する方法』から続きます)
――最近の節約トレンドを教えてください。
丸山晴美さん:キーワードは「シェアリングエコノミー」です。ここ数年で、さまざまなサービスが登場し、拡大しているのはみなさんご存知かと思います。これは日本だけでなく、世界的な流れですね。
身近なところでは、「タイムズ・カープラス」などでお馴染みの“カーシェアリング”。都市部を中心に、自転車を短時間借りられる“シェアサイクル”もあります。既定の場所であれば、借りた所と異なる場所で返すことができるので便利です。
毎月一定額で洋服を借りられるファッションのシェアリングは、若い世代を中心に広まりつつあります。たとえば、月額3900円から服やバッグをレンタルできる「SUSTINA」(サスティナ)、プロのスタイルストがコーディネイトした洋服が月6800円(借り放題は9800円)から借りられる「エアークローゼット」など。高価なブランドバッグのレンタル「ラクサス」などは、冠婚葬祭やパーティで役立ちます。
子育て世代におススメなのが、家事代行や子育てをマッチングしてくれる「タスカジ」のサービス。1時間1500円から家事代行がお願いできますし、もちろん自分がスキルを生かし、提供する側として働くことも可能です。
シェアを活用して“買わずに借りる・他人と共有する”暮らしにシフトすれば、モノを持たない生活が叶います。ムダな出費を抑えるだけでなく、場所の節約にも繋がるので、家の中も有効活用できますね。
――そのなかで、実際に丸山さんが使っている「シェアサービス」はありますか?
丸山晴美さん:タイムズカー・プラスで、カーシェアをずっと利用しています。ちなみに私は、放送大学の現役学生なので、学割が使えるんです。月額1000円の基本料金が無料になり、二重におトク。ただし、近場の旅行に行く時は、レンタカーのほうが安いので、用途によって使い分けますね。そもそも車は、本体価格が高いだけでなく、ガソリン代や保険料、駐車場、車検代など、維持するのにかなりのコストがかかります。車が必要なライフスタイルの人は別ですが、比較的利便性のいいところに住んでいるなら、持たずに借りるほうが身軽です。
――学割は、いろんなところでメリットがありますね。
丸山晴美さん:社会人になると学ぶ機会が減ってしまう。継続して学びの習慣をつける方法はないかなと思い、20代後半から放送大学で学び始めました。自分のペースでできるし、学割という副産物も得られ、嬉しい限りです(笑)。マイクロソフトのオフィスもアカデミック版が買えるし、Adobeも学生価格。Amazonスチューデントも利用できるし、東京ディズニーランドのキャンパスデーパスポートも使える。メリットは多いですね。
――“ロボ投資”も始められたと聞きました。
丸山晴美さん:今年の6月から自動売買をスタートしました。いわゆるロボ投資と呼ばれるものですね。どれくらいリスクが許容できるのかなどの質問を入力すると、ロボットが分析して自分に合った投資法を選んでくれます。あとは手数料1%で、淡々と取引してくれるので、投資に時間と気を取られずに済みます。
――自分で投資をしてきた丸山さんが、なぜロボ投資を?
丸山晴美さん:これまでいろいろな投資をしてきましたが、当然いい時もあれば悪い時もあります。やっぱり人間なので、相場の動きによって感情が揺れ動き、冷静な判断ができないことも。そのたびに、ハラハラしたり、気を揉んだりするのはなかなか疲れることです。そうしたわずらわしさから解放され、日常に集中できるのがロボ投資の利点ですね。勝率も悪くないので、しばらく様子をみるつもりです。
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教えてくれたのは……
丸山晴美さん
節約アドバイザー ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
著書
「貯まる女になれる本」(宝島社)
「1年で100万円貯まるすっきりお片づけ生活」(宝島社)
「まるっとわかる!お金の基本」(宝島社)
「みんなが知らない頭のいいお金の増やし方」(宝島社)
公式HP「らくらく節約生活。」 http://www.maruyama-harumi.com
取材・文/西尾英子
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