自分で宿泊を手配・ふっこう割の申請をする場合のフロー&ポイント
「方法2 自分で申請をする場合」は、公式ページのマニュアルを見ても理解が難しいこともあるかと思います。旅行者視点で時系列で整理をしてみました。
■ふっこう周遊割:旅行前にすべきこと
・宿泊予定の府県の申請書類を印刷。手続き書類を確認する。
申請書類は公式サイトで入手⇒公式サイト:13府県ふっこう周遊割https://fukkou-shuyu.jp/
※宿泊証明のフォーマットは、旅行に忘れず持参
・補助の予算は府県ごと。予算がなくなれば補助も終了になるので各府県のHP等で確認
・補助の対象となる宿泊パターンであることを確認して宿泊予約をする
(予約日と宿泊日によりルールが違うので注意)
■ふっこう周遊割:旅行中にすべきこと
・宿に「宿泊証明書」を記入してもらう
チェックイン時にお願いするのがスムーズ。事前に「ふっこう割で宿泊証明が必要」なことを連絡しておくと、宿であらかじめ用意してくれるケースもあります。
・領収書をもらい、宿泊証明書と一緒に大切に保管
■ふっこう周遊割:旅行後にすべきこと
・帰宅後早めに(※各自治体で期日を設けています)書類を記入し、郵送で申請する。
・基本は4種類のフォーマットと領収書(原本orコピー)で申請する。
1 交付申請書兼請求書(※)
2 個人情報同意書
3宿泊証明書(※)
4行程表
5 宿泊に係る領収書(写しでOKな県と原本必要な県がある)
6 他府県での宿泊証明書(写し)
※宿泊証明書の宿泊金額は税別で記入。食事や観光付きプランの場合は、そのままでOKな府県と、純粋な宿泊のみ(食事などは含まない)の府県があります。宿泊費が補助金額を上回る場合は問題はありませんが、補助額ぎりぎりの場合などは頭に入れておきましょう。
※府県ごとに添付書類が微妙に違います。例えば愛媛県は通帳のコピーが必要。岡山県は当県の宿泊の領収書はコピーではなく原本が必要など。交付申請書兼請求書の添付書類の欄や、赤字の注意書きなどをしっかり確認しましょう。
※手続きは府県ごとで、手続き申請の締め切りなども異なります。
※郵送は普通郵便で可能(私は念のため+160円で番号で配達状況の確認ができる、特定記録郵便を利用しました)。
・申請内容に問題がなければ30日以内に指定の口座に振り込まれます
書類をそろえて郵送で申請
13府県ふっこう周遊割、利用してみてのアドバイス&注意点
実際に、岡山県・愛媛県の2泊3日の旅を自身で手配し申請をしてみました(9月26日現在申請手続き中)。旅先で「宿泊証明書は書いてもらえるのか?」と心配をしましたが、各府県で宿への説明会を実施しており、非常にスムーズでした。ただ書類上の宿泊金額については、各府県で何を含めて良いかが異なり、支払金額と違うのは戸惑ったポイントです。
旅行後の申請書類については、ルールを理解した上で記入し、所要時間は1府県で15分程度。2府県なら約30分といったところです。申請者本人の振込口座情報、封筒の表書きなども必要なので、あらかじめ準備してから記入をするとスムーズです。
補助の申請額は、今回私は一人旅だったので、岡山県(6000円)+愛媛県(6000円)で=1万2000円となります。例えば同じ2泊3日の行程でも、家族4人なら、単純に計算すると1万2000円×4名=4万8000円(※ただし子ども料金が補助上限を下回れば、実際の料金が補助額となります)。対象府県を連続して宿泊すれば、3連泊、4連泊などでも補助は受けられます(※同一府県は5泊が上限)。
■ふっこう周遊割、どう使う?
予算の枠は府県ごとに決まっています。期限の11月30日を待たずに、予算がなくなれば補助が受けられない可能性があります。個人では、宿泊後に申請する形となるため、できるだけ早めに旅へ出られることをおすすめします。旅行の予定が先の場合は、あらかじめ補助額を差し引いて販売される、旅行会社のふっこう周遊割ツアーを利用するのが安心でしょう。
また、予約サイトやエアラインなどが、被災地応援のためクーポンを発行していますが、民間のクーポンと、13府県ふっこう周遊割は基本的に併用可能です(※ふっこう周遊割ツアーは除く)。注意が必要なのは、岡山県など府県独自で助成をしているケース。同じ行政からの補助は併用が出来ないのでご注意ください(13府県ふっこう周遊割は府県からの補助になります)。
最後に:観光を通じて被災地を応援することとは?
不便な生活をされている方も多い中、旅へ行くのをためらう方もいらっしゃると思います。私も悩みながら出かけましたが、実際に旅をして感じたのは、被災地近くで観光業に携わる方の中には、自ら被災されている方、あるいは被災された方と日々向き合いながら、生活や地域の未来のために頑張っている方が多くいらっしゃること。観光業はレジャー・贅沢というイメージもあり、周りに大変な思いをされている方がいる中で、葛藤しながら頑張っていらっしゃる姿も多くみかけしました。
大変な思いをされている方のことを思うと胸が痛みます。でも悲しみを癒し、直接的に力になるのは、とても難しいことでしょう。ならば「被災地で葛藤しながら頑張っている皆さんを応援しに旅へ」でてみませんか?「遠方からわざわざ足を運んでくれることで観光地として勇気をもらえる」「町が賑わうことで元気が出る」という言葉を今回の旅で何度も伺いました。地域に元気な方が増え経済がまわれば、間接的に大変な思いをされている方へも届くはず。
「旅で復興支援をする意味」を私なりに考え、まずは行動することの大切さを改めて感じる旅となりました。
また今回の補助の一部を経済的な活動(お土産を買う、いつもとは違う体験をしてみるなど)をしたり、旅の様子をSNSなどで発信するのも被災地を応援することにつながります。
この夏は、災害続きで被災地以外でも不安やストレスを感じている方も多いかと思います。ぜひ13府県ふっこう周遊割を上手に活用し、旅を通じて復興支援、そしてご自身のメンテナンスにお出かけ頂ければと思います。
参考リンク
■周遊割公式サイト:13府県ふっこう周遊割
※申請書類や、最新の情報はこちらから
■ガイドが訪れたふっこう周遊割の旅(2泊3日)
旅をして復興支援とは?~岡山(倉敷・矢掛・真備)&愛媛(道後)
ふっこう周遊割の旅ルート:訪れたスポットを写真とともに