CTRの意味
CTRとは、Click Through Rateの略で、リスティング広告などが表示(インプレッション)された数、つまりインプレッション数においてクリックされた数の割合(クリック率)を示したものになります。Google広告などのリスティング広告では「クリックされる=訴求力のある広告」ということができ、リスティング広告等を運用する際には重要な指標となります。
またGoogleサーチコンソールでは検索結果でどれくらい表示され、CTRはどれくらいあったのかなども分かるため、検索結果上でのページタイトルやディスクリプションの設定が適切であるか?などという検証にも利用できる数値となっています。
サーチコンソール上でクリック数とCTRを表示した例。特定のキーワードで検索結果に表示された際のCTRが一目で確認出来るためページタイトルやディスクリプションがユーザに対しての訴求力があるかなどの解析に役立つ
CTR(クリック率)の計算式
CTR(クリック率)= クリック数 ÷ 表示回数 (×100)例:500回表示(インプレッション)された広告が60回クリックされた場合
60回(クリック数) ÷ 500回(表示回数) ×100=12%
となり12%のクリック率であることがわかります。
CTRと検索順位との関係は? 検索順位別CTRの平均データ(2017年度版)
米国のInternet Marketing Ninjas社が調査した2017年度の検索順位別のCTRは以下の通りとなっており、検索結果に表示される順位が1~3位までのコンテンツはとびぬけてCTRが良いですが6~10位までは、さほど開きがないという結果になりました。 1位 21.12%2位 10.65%
3位 7.57%
4位 4.66%
5位 3.42%
6位 2.56%
7位 2.69%
8位 1.74%
9位 1.74%
10位 1.64%
【引用】
https://www.internetmarketingninjas.com/additional-resources/google-ctr-white-paper.htm
Google Organic Click Through Study | Whitepapers by Internet Marketing Ninjas
クリック数を増やしCTRを上げるポイント
そのタイトルやスニペットにユーザーの求めているものが含まれているか?Googleなどの検索エンジンでの検索結果においてクリック数を増やす、すなわちCTRを上げるための方法としてはページのタイトルやディスクリプションなどがユーザーの探し求めている内容となっているか?興味を引くようなキーワードが含まれているか?などがポイントになります。 またスニペット部分は通常HTMLの「meta」要素の「description」属性部分が表示されますが、設定されていない場合はページの内の検索キーワードを含んだテキストから自動で抽出されます。その場合文字数制限の関係から文章の最後のほうで途切れたり、うまく本意が伝わらない文章となりますのでCTRを向上させるためには注意して設定する必要があります。
WordPressなどでウェブサイトを構築している場合はデフォルトでは「meta」要素の「description」属性の設定ができないため、前述の通り検索エンジンが自動で抽出した内容となります。
よりCTRを向上させるためにはSEO系のプラグインを使用しdescriptionの設定を細かに行うことも必要です。
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