フリマアプリとオークションアプリ、違いは?
多くの人が利用しているフリマやオークションには、スマホやタブレットで利用できるアプリ版があります。パソコンから利用するPC版と比べると、撮った写真をそのままアップでるなど、出品の手間がかなり軽減されています。こういった手間を少なくするという意味では、フリマアプリでもオークションアプリでも同じです。フリマアプリとオークションアプリの違いは、やはり仕組みです。メルカリやラクマといったフリマでは、提示されている価格で即購入することができる一方で、ヤフオク!などのオークションアプリではオークションが終了するまで待たなければなりません。とはいえ、即決価格の設定やフリマ出品など、購入がスムーズに行える仕組みを考えると、購入までにかかる時間に大きな差はなくなってきていると思います。ただし、オークション出品の価格に関しては、欲しい人が競い合っていくので、基本的にはスタート時よりも上がっていきます。
オークションアプリのメリットとデメリット
アプリでオークションを利用する場合、どんなメリットがあるのか、そして注意点は何かについて見ていきましょう。■出品や購入の操作が簡単
フリマアプリの影響もあって、オークションアプリでも操作はしやすくなっています。たとえばヤフオク!の場合、出品画面を見てみると、ほとんどスクロールなしで入力できます。また、PC版でも言えることですが、商品名と商品説明以外は選択制になっているので、入力の手間もずいぶんと減りました。当然ながら、掲載する写真もその場で撮ればOKです。こういった、出品に関する手間がかなり減ったのはアプリ版の特徴といえます。
■PC版よりも簡単に通知ややり取りをチェックできる
スマホを使って参加できるオークションアプリは、いつでもどこでもチェックすることができます。入札や落札があったときに通知がくるように設定することもできるので、オークションの結果をすぐに確認できます。当然、相手とのやり取りもスピーディーなので、パソコン版よりも取引がスムーズかもしれません。
■思う価格で売れないこともある
これに関してはPC版でもアプリでも同じですが、出品したからといって必ず落札されるわけではありません。ユーザーはたくさんいますが、需要があるかどうかは別問題。落札されない理由としては、スタート価格が高い、写真が雑、商品説明が不足していることが考えられます。もちろん、、一番の理由は価格なので、出品前には相場を確認するようにしましょう。
■PC版よりも見づらい
スマホでオークションを利用するときには、どうしても画面が小さくなってしまいます。ずっとパソコンで利用していた人にとっては、この小ささはけっこうクセモノです。私自身もそうでしたが、画面が小さくてとても見づらいなと感じました。また、文字を入力するときも時間がかかったりするので、慣れるまでは作業のスピードが遅くなるかもしれません。
代表的な3つのオークションアプリ
フリマアプリ同様、オークションアプリにも種類があります。ここで代表的な3つのアプリを紹介します。■ヤフオク! 日本最大のオークションサイトです。パソコンから行うというイメージが強いですが、実はアプリを使っている人が全体の6割。(数字で見るヤフオク!より)ユーザーは男性の方が圧倒的に多いと言われているので、女性ユーザーが圧倒的に多いフリマとの差別化ができます。フリマ形式の「フリマ出品」を利用する人の方がオークション形式よりも多くなっていて、すぐに購入するというニーズにも応えています。出品数は常時5,200万点にのぼります。支払い方法はYahoo!かんたん決済のみです。商品が届いた後に受取通知をすることで、出品者に代金が支払われるので、買う側として安心できます。
■モバオク ヤフオク!に比べると規模は小さいのですが、歴史があるオークションサイトです。「ヒットプライスオークション」という終了価格を予想して入札するゲーム感覚のオークションが開催されています。また出品すれば必ず引くことができる「モバオくじ!」など、キャンペーンが行われることも。
落札した場合、支払い方法はモバペイか代引きのいずれかとなっています。モバペイとは、モバオク独自の支払い方法で、落札者が支払い手続きをした後で出品者が商品を発送、落札者が商品が届いたことを確認してから出品者はお金を受け取れるという仕組みです。ヤフオク!と同様、お金を払ったのに商品が届かないというトラブルを防ぐことができます。
■セルクル
「丸投げ」が売りのセルクルは、出品に関する作業を全部してくれます。自社のサイトにも出品しますが、セルクル香港、セルクルシンガポールといった海外のサイトにも出品してくれます。また、ヤフオク!にも同時出品されるので、売り場としては幅広いです(ヤフオク!にも出品されるので、オークションアプリという位置づけで紹介しています)。
出品を代行してもらうので、まずはセルクルに不用品を送りますが、そのときの送料は無料です。また、購入価格が5000円未満の衣類、家具、白物家電など、セルクル独自の出品禁止物があるので、事前チェックが必要です。
オークションアプリとフリマアプリの手数料の比較
オークションアプリにしてもフリマにしても、気になるのは手数料です。いずれもサービスでも手数料が発生するので、ここでまとめてみましょう。■ヤフオク!
プレミアム会員費:498円(税込み)
落札されたときにかかるシステム利用料:落札価格の8.64%(プレミアム会員の場合)
落札価格の10%(プレミアム会員以外)
※ヤフオク!の手数料の詳細は「ヤフオク!の手数料2018年版!安くする方法はある?」でご確認ください。
■モバオク!
月額の会費:324円(落札されてもシステム手数料はありません)
■セルクル
販売価格によって異なります。販売価格が30万円以上ならば、代行手数料は12%。価格が下がるごとに手数料の利率はアップします。
■メルカリ
販売手数料:購入価格の10%
※メルカリの手数料の詳細は「メルカリの手数料は高い?ヤフオクや他フリマとの比較」でチェックしてみてください。
■ラクマ
販売手数料:販売価格の3.5%
※ラクマの手数料に関しては、「ラクマの手数料2018!6月から改定で有料に」の記事をご覧ください。
オークションのアプリを使う場合には、手数料はもちろんですが、使いやすさ、見やすさも重視した方がいいと思います。ずっとパソコンで利用していた人にとっては、通知の頻度が高いとちょっと煩わしくなることもあるかもしれません。そういうときには、通知の頻度を下げるといった対策も必要になると思います。また、マナーに関してはアプリでもPC版でも同じです。オークションとフリマでは独自のルールに違いはありますが、相手のことを考えた常識ある対応は変わりません。長く利用していくためにも、お互いに気持ちよい取引を心がけましょう。
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