「ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル」で選ぶべき、手土産菓子
チョコレートを得意とし、世界大会で活躍してきた植崎シェフならではの「ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル」のスペシャリテと言えるチョコレートケーキが、「熟ショコラ」。専用箱の掛け紙に書かれた華麗なる「熟」の筆文字も、植崎シェフが自ら書かれたものだそう。材料のチョコレート自体は、カカオ分66%のものを使っているそうですが、濃厚でいてビターすぎないのがポイント。スフレショコラほど軽くなく、テリーヌショコラのようにずっしりした密度でもなく、その中間くらいで、しっとり焼き上げられています。土台は、少し塩を利かせることで味にメリハリを出したサブレ生地。ほんのりシナモンが香るのもアクセントとなっています。
チョコレート好きの方から普段あまり召し上がらない方まで、どなたにでも幅広く受け入れてもらえそうな、食べやすいバランスが特長です。
要冷蔵商品ですが、5日ほど日持ちするので、手土産としても活躍しそうです。冷たいままいただいてもひんやりした口当たりが楽しめますが、食べる前に少し常温におくと、より香り豊かに味わうことができます。
ボンボンショコラのアソートボックスは、5個入り(税別1,490円)もありますが、植崎シェフの「ワールドチョコレートマスターズ」出場時の作品を元にブラッシュアップした2粒も入っている8個入りギフトは、色々な味が楽しめて、チョコレート好きの方に特にお勧めです。
カラフルで色艶美しい型抜きタイプのショコラは、裏面にも柄が施されたデザインにも注目。シナモン味のガナッシュ入り「カネル」、桜風味のガナッシュ入り「チェリーブロッサム」、ホワイトチョコレートの中にオレンジリキュールが香るミルクチョコレートガナッシュ入り「コアントロー」、シェフ自身が開発に関わったミルクチョコレートを使用したガナッシュ入り「セレニティ」と、形も内容も多彩です。
そして、グリーンの葉っぱの形の1粒「アステカ」と、赤い点を施した上掛けタイプの「コード」が、「ワールドチョコレートマスターズ2011」出場時のボンボンショコラ作品をベースにしたもの。大会のテーマは、南米の古代アステカ文明の神話に登場するカカオの神様にちなみ、「カカオ -ケツァルコアトルからの贈り物」というものでした。
「アステカ」は、柑橘のベルガモットが香るガナッシュの上に、ラベンダー蜂蜜を使ったキャラメル入りの2層仕立て。「コード」は、大会時に、暗号のような模様の入ったアステカの日時計をデザインモチーフにしたことから。爽やかな甘さのライチのガナッシュと、2層の木苺のパート・ド・フリュイが重ねられています。これを作るには、何日もかけて各層を固めながら作る必要があり、実に手間暇のかかる1粒。植崎シェフの渾身の作と言えるでしょう。
他に上掛けタイプで、自家製プラリネとジャンドゥージャの2層構造の「アマンダ」、シェフが開発に関わったカカオ分70%のビターチョコレートを使ったガナッシュ入り「フェルモ」という8種類が入っています。
ボンボンショコラは1粒ずつでも購入できます。ギフトボックスに入っていないもので注目は、マカロンのような形の「ショコロン」(1個税別300円)。上下の生地に当たる部分は、ライムのガナッシュ入りの薄い型抜きボンボンショコラとなっていて、間にエキゾチックフルーツノパート・ド・フリュイをサンドした、非常に手の込んだものです。
さらに、高さ6cmほどあろうかというビッグサイズのボンボンショコラ「イグレック」は、型抜きで作られたチョコレートの外殻の中に、上から、オレンジコンフィチュール、生クリーム、ガナッシュ、底生地が閉じ込められていて、中身の構成はまるでケーキのような感覚です。
「イグレック」はフランス語で「Y」のこと。つまり、植崎シェフのお名前「義明(よしあき)」の頭文字を取った、シェフのスペシャリテであることを表しています。
ボンボンショコラと生菓子の要素を併せ持ったような、これまでにない新感覚の一品です。
おなじみの「生チョコ」も、こちらでは、他にないオリジナルの味で3種揃います。
近隣の通りの名を付けた「生チョコ 千載通の石畳」は、植崎シェフが開発に関わったチョコレートを使用したもの。「生チョコ パッション」はホワイトチョコレートにパッションフルーツのピューレを合わせて爽やかに。「生チョコ ヴァンショー」は、赤ワインにスパイス類を加えたフランス・アルザス地方で冬に飲む伝統的なホットワインをチョコレートと合わせています。パッケージもカラフルで目を引き、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうですね。
焼き菓子も、マドレーヌやフィナンシェ、ガレット・ブルトンヌといった定番品だけでなく、個性的なものがあります。
その代表格が「キュイッソン」シリーズ。ミルクチョコレートを使った「キュイッソン・オ・レ」と、ホワイトチョコレートを使った「キュイッソン・ブラン」の2種類です。こちらの原材料は、なんと、チョコレートとアーモンドと砂糖と、たったそれだけ。小麦粉も卵も一切入っていません。チョコレートを焼いたら、とけてしまうんじゃないの?!と思わず首をかしげてしまいますが、食べると、ほろほろとした歯触りで、口の中でしっとりととけていく、何とも不思議な焼きチョコレートです。
実は植崎シェフ、独立開業前に、あるチョコレートメーカーのデモンストレーターを務めていらした時期があり、それまで町場の名店でパティシエとして身に着けてきたチョコレートの知識や技術を、さらに磨き上げられました。このお菓子も、その時の経験が活きていると言っていいでしょう。ぜひ体験していただきたい、オリジナルの焼き菓子です!
ところで、「ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル」の店名のフランス語は、“Rivière”が「川」。そして“Sable”が「砂」を意味します。多くの農産物に恵まれた故郷・茨城県の豊かな自然を表すとともに、植崎シェフにとって大切な方のお名前からいただいているそうです。
お店のロゴマークは、チョコレートを得意とする植崎シェフらしく、カカオポッドをデザイン化しています。
店内には、植崎シェフが世界大会「ワールドチョコレートマスターズ2011」や「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」に出場した際に受賞したトロフィーやメダル、着用したコックコートも飾られています。
内観全体は、チョコレートをイメージさせるような、焦げ茶色の木材を中心とした、落ち着いた雰囲気。でも実は、手洗い空間の内装はがらっと変えてあり、こちらは「カカオ農園」をイメージ。訪問した際には覗いてみてくださいね!
広い駐車場も備え、遠方から車で訪れるお客様も、これからどんどん増えていきそうな注目パティスリー「ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル」。世界で活躍していらした植崎シェフの世界観を、ぜひ確かめにいらしてください!
<ショップデータ>
「ラ・リヴィエ・ドゥ・サーブル」La Rivière de Sable
茨城県つくば市みどりの東21-13
電話 029-828-6929
営業時間 10:00-19:00
定休日 毎週水曜、第2火曜
http://riviere-de-sable.com/
※植崎シェフのお名前の「崎」の字は、右上が「大」でなく「立」の字が正しいものです。システムの制限により、この文字が当記事に表示できないため、「崎」の文字で代用しておりますことをご了承ください。