鉄道/鉄道博物館

子連れのお出かけにも!関東の鉄道ミュージアム10選

お子さまにも人気の鉄道。休日にちょっと近場の鉄道ミュージアムまで出かけてみたいという方に、子連れにもおすすめのスポットを首都圏から日帰りで行けるところに絞ってご紹介しよう。

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

関東のおすすめ鉄道ミュージアム

「子供を連れて、ちょっと近場の鉄道ミュージアムで休日を過ごしたい」そんな子連れにおすすめのスポットを、首都圏から日帰りで行けるところに絞って10か所ご紹介しよう。

<INDEX>
1.鉄道博物館/埼玉県さいたま市
2.青梅鉄道公園/東京都青梅市
3.原鉄道模型博物館/横浜市西区
4.地下鉄博物館(ちかはく)/東京都江戸川区
5.京王れーるランド/東京都日野市
6.電車とバスの博物館/川崎市宮前区
7.東武博物館/東京都墨田区
8.下今市駅のSL展示館、転車台広場(SL大樹の基地)/栃木県日光市
9.SLキューロク館/栃木県真岡市
10.碓氷峠鉄道文化むら/群馬県安中市松井田町
番外編.しなの鉄道軽井沢駅「森の小リスキッズステーション」/長野県北佐久郡軽井沢町


1.鉄道博物館/埼玉県さいたま市

鉄道博物館

転車台を中心に歴史的車両が並ぶ鉄道博物館


首都圏で代表的な鉄道ミュージアムといえばさいたま市にある鉄道博物館。2017年10月で開館10周年を迎え、2018年7月5日の新館オープンと既存施設のリニューアルをすすめている。
新幹線E1系

新たに展示公開された2階建て新幹線E1系


3月には、Maxの愛称で親しまれた2階建て新幹線E1系の展示が始まった。また、博物館のメインである車両ステーションは、単なる展示にとどまらず音と映像の演出によって車両の現役時代の姿を体感できるものに生まれ変わる。2018年4月26日にリニューアルされたので、過去に訪問したことがあっても楽しめるであろう。

鉄道博物館公式サイト  
アクセス:JR大宮駅からニューシャトル乗り換え、鉄道博物館駅下車すぐ
入館料:大人=1000円、小中高生=500円、幼児=200円、3歳未満無料
(2018年7月5日以降改定)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:火曜日、休日や学校の長期休業期間中は開館


2.青梅鉄道公園 / 東京都青梅市

青梅鉄道公園

SLや旧型国電が展示されている青梅鉄道公園


明治、大正、昭和と活躍した蒸気機関車8両、地元青梅線で活躍した電車、電気機関車ED16形、それになぜか0系新幹線電車が屋外に展示されている。明治期のSLや国鉄最後の新製SLで唯一のE形であるE10、C11形のファーストナンバー機など気になる車両が保存されているので目が離せない。
遊戯施設

子連れに人気の遊戯施設


一方で、ミニSLなどの遊戯施設も複数あり、充実している。青梅駅周辺には、昭和レトロ商品博物館、青梅赤塚不二夫会館、昭和幻燈館もあるので、合わせて訪問することで1日楽しめる。

青梅鉄道公園のサイト 
アクセス:JR青梅駅から徒歩15分(途中急坂あり)、バスの便なし
入館料:小学生以上=100円
開館時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)、11月~2月は16:30まで
休館日:月曜日、休日の場合は翌営業日閉館


3.原鉄道模型博物館 / 横浜市西区

いちばんテツモパーク

巨大なジオラマ「いちばんテツモパーク」


鉄道模型のコレクターで知られた原信太郎氏が製作・所蔵した膨大なコレクションと関連資料を展示している。圧巻は縮尺1/32の巨大なサイズの模型列車が走りまわるジオラマ「いちばんテツモパーク」。ヨーロッパを思わせる風景の中を数多くの列車が走りまわる。
ショーケース

世界の鉄道車両が並ぶショーケース


電気機関車や電車は本物と同じ架線集電で火花をスパークさせながら走行するのが興味深い。世界的にも貴重でアンティークな模型もみどころ。

原鉄道模型博物館 
アクセス:横浜駅から徒歩5分、みなとみらい線新高島駅から徒歩2分
横浜三井ビルディング2階
入館料:大人=1000円、中高生=700円、4歳以上=500円
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:火曜日、休日の場合は翌営業日閉館


4.地下鉄博物館(ちかはく) / 東京都江戸川区

旧型車両

銀座線と丸ノ内線の旧型車両


地下鉄のすべてが分かる専門博物館。銀座線と丸ノ内線の旧型車両を展示。運転シミュレータ、鉄道模型レイアウト、などすべて地下鉄に特化している。イベントや映画会、コンサートもある。
銀座線01系

最近まで走っていた銀座線01系もカットモデルで展示されている


地下鉄博物館公式サイト 
アクセス:東京メトロ東西線葛西駅高架下、東西線大手町駅より各駅停車で17分
入館料:大人=210円、4歳以上中学生まで=100円
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日、休日の場合は翌営業日閉館、年末年始


5.京王れーるランド / 東京都日野市

京王線と井の頭線で活躍した車両を展示

京王線と井の頭線で活躍した車両を展示


京王電鉄のミュージアム。京王線と井の頭線で活躍した往年の車両5両が屋外展示されている。シミュレータ、車掌体験コーナーのほか、キッズフロアもある。向かいに多摩動物公園があるので、はしごして休日を過ごすのもおすすめ。
ヘッドマークや行先標示板

懐かしのヘッドマークや行先標示板も展示


京王れーるランド公式サイト 
アクセス:京王動物園線&多摩都市モノレール 多摩動物公園駅下車すぐ
入館料:3歳以上=250円
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日、年末年始


6.電車とバスの博物館 / 川崎市宮前区

博物館エントランス

電車とバスの博物館エントランス


東急の電車とバスに関するミュージアム。かつて田園都市線高津駅高架下にあったものを、2003年に現在の宮崎台駅隣接地に移転した。その名の通り、鉄道のみならず東急のバスも展示、さらには航空機YS-11のカットボディも展示している。
デハ200形

旧玉川線を走ったデハ200形


電車では旧玉電の東急玉川線を走った路面電車デハ200形が目につく。道路をはさんだ場所にあるB棟は「キッズワールド」と愛称がついているもののモハ510形のフルモデルやYS-11も展示中なのでお見逃しなく。

電車とバスの博物館公式サイト 
アクセス:東急田園都市線宮崎台駅改札前
入館料:大人(高校生以上)=200円、3歳~中学生=100円
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:木曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始


7.東武博物館 / 東京都墨田区

5号機関車

動輪が動く5号機関車


東武鉄道の歴史的車両である電車のみならずSL、電気機関車、さらにバスも展示。5号蒸気機関車は、1日4回、汽笛を鳴らし、動輪を回転させるショーを行う。
特急電車

戦後初の特急電車、通称「ネコヒゲ」


面白いのは、東向島駅ホーム下にあるウォッチングプロムナードで、通り過ぎる電車の足回りや線路の継ぎ目を至近距離から観察できる。また、スカイツリーが近いので、両方を楽しむのも一興であろう。

東武博物館公式サイト 
アクセス:東武伊勢崎線(スカイツリーライン)東向島駅高架下
入館料:大人(高校生以上)=200円、4歳~中学生=100円
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始


8.東武鉄道下今市駅のSL展示館、転車台広場(SL大樹の基地) / 栃木県日光市

転車台広場

転車台広場にて。SLのみならずDLも転車台で向きを変える


2017年よりSL「大樹」の運行を始めた東武鉄道のSL基地がある下今市駅構内を改修し、展示館と広場を整備した。展示館ではSLの知識を学んだり、珍しい写真を見たりできる。模型のジオラマもあり、広場からは本物のSLが転車台に載って方向転換をする様子を間近で見学できる。
SL「大樹」

下今市駅構内のSL「大樹」


SL乗車の前や終了後、あるいは日光、鬼怒川方面への観光のついでに途中下車してSLを観察するのに適している。

SL展示館公式サイト 
アクセス:東武鉄道下今市駅構内
入館料:駅構内のため乗車券や入場券があれば無料。クルマで来訪の人は駅窓口で下今市駅入場券(150円)を購入のこと。下今市駅入場券は硬券あり。
開館時間:(SL運転日)8:00~19:00、(SL運転日以外)10:00~16:30
休館日:なし。機器点検などで臨時休館の場合あり


9.SLキューロク館 / 栃木県真岡市

9600形蒸気機関車

SLキューロク館の9600形蒸気機関車


定期的にSL運転を行っている真岡鐵道の真岡駅に隣接してできたSLを中心とした鉄道車両保存展示施設。キューロクの愛称で親しまれた大正生まれのSL9600形(愛称キューロク)を保存し、蒸気ではなく圧縮空気を動力として構内での運転を可能にしている。最近、D51形146号機も保存車両に加わり圧縮空気での動態保存が行われている。
SLもおか

真岡駅の「SLキューロク館」脇を走る「SLもおか」


他にはディーゼルカー、客車、貨車が展示されている。蒸気で走る「SLもおか」は土休日を中心とした運転日に2回発着する。

SLキューロク館公式サイト 
アクセス:真岡鐵道真岡駅隣接 真岡駅はJR水戸線下館駅から真岡鐵道に乗り換えて約25分
入館料:無料
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始


10.碓氷峠鉄道文化むら / 群馬県安中市松井田町

EF63形や「あさま」

碓氷峠ゆかりのEF63形や「あさま」の姿が見える


北陸新幹線(当時は長野行き新幹線)が長野駅まで開業したのと引き換えに廃止となったJR信越本線横川~軽井沢間。その間に立ちはだかる難所碓氷峠を越えるために必要だった補助機関車(EF63形電気機関車)の基地跡を利用した体験型鉄道テーマパーク。
DLあぷとくん

ミニSLとともに活躍するDLあぷとくん


碓氷峠に関連のある車両のみならず、全国で活躍した各種電気機関車などを展示している。EF63形電気機関車の体験運転や信越本線の廃線跡を利用したトロッコ列車「シェルパくん」の運転、園内を1周するイギリス生まれのミニSL列車「あぷとくん」乗車も楽しい。

碓氷峠鉄道文化むら公式サイト 
アクセス:JR信越本線横川駅隣接 
入園料:中学生以上=500円、小学生=300円、保護者同伴の幼児は無料
営業時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)、11~2月は16:30まで(入園は16:00まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日、8月はのぞく)、年末年始


番外編.しなの鉄道軽井沢駅「森の小リスキッズステーション」 / 長野県北佐久郡軽井沢町

森の小リスでんちゃ

森の小リスでんちゃ 写真提供=しなの鉄道


横川駅から碓氷峠を越えた軽井沢駅には、しなの鉄道(信越本線軽井沢~篠ノ井を第三セクター化)が2018年3月にオープンしたばかりの駅ナカ施設「森の小リスキッズステーション」がある。しなの鉄道「ろくもん」やJR九州の観光列車を手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインしたもので、家族連れで楽しめる観光スポットとして早くも注目を集めている。
イエローキッズでんしゃ

イエローキッズでんしゃ 写真提供=しなの鉄道


横川と軽井沢を直接結ぶ鉄道は廃止されているので、先に紹介した「碓氷峠鉄道文化むら」から列車での移動は困難だが(一旦高崎に戻って北陸新幹線に乗り換える必要あり)、クルマなら2つの施設を巡回することもできるだろう。

森の小リスキッズステーション公式サイト  
アクセス:しなの鉄道軽井沢駅構内 北陸新幹線軽井沢駅隣接
入場料金:(軽井沢駅入場券)大人=190円、こども=100円(しなの鉄道の軽井沢駅を含む乗車券を持っていれば入場券を別途購入する必要はない)
営業時間:10:00~17:00(11月1日~4月14日は16:30まで)
定休日:水曜、年末年始(7月中旬~8月31日までは無休)


以上、首都圏を中心に日帰りできるエリアにある鉄道関係のミュージアムを紹介してみた。家族連れはもちろん友達、カップルあるいはひとりでも休日をのんびり楽しめるスポットばかりなので、この記事を参考に楽しく過していただければ幸いである。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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