多くの世帯では、収入が伸びない中で優先順位を付けながら家計のやりくりをしています。昔と比べて支出が増えているものもあれば減っているものもあります。総務省家計消費状況調査の平成29年(2017年)と平成19年(2007年)の年報から、家計の支出額とその変化を確認してみました。
 

家計支出の勝ち組代表はスマホ関連とゲーム!!

下記の表は、平成19年と29年の両方の調査で確認できた支出項目のうち、10年間で支出が増えていたものです。家計は生活に必要なものやサービスに対してお金を使う立場ですが、家計にお金を使わせる企業等の立場側からみたら、如何に他の使い道より優先して多く使わせるかが重要な目的となります。
 
スマートフォン、インターネット、ゲーム

スマホ・ネット・ゲームの支出が増加している

※平成19年の「インターネット接続料」は2項目の計、「ゲーム機(ソフトは除く)」は「インターネット接続機能付テレビゲーム機」の数値

支出項目が40~50ある中で、平成29年の支出額が平成19年より増えているのは表に記載の7項目しかありません。おそらく世帯収入が減少していることが最大の要因ですが、そのような状況下でもスマートフォンやインターネットへの支出は大きく増えています。スマートフォン等の本体価格は209.7%増(約3.1倍)、インターネット接続料は118.0%増、スマートフォン等の通信料は36.9%増にもなっています。同様に大きく増えているのがゲーム代で、166.7%増にもなっています。スマートフォン等の本体価格やゲーム機の支出額自体は少ないですが、支出している特定の人にとっては大きな支出増と言えます。

冷蔵庫・洗濯機・エアコンへの支出が増えている理由は定かではありませんが、生活必需品であることから毎年一定割合買い替えする人がいることは想像できます。省エネ性能や高機能化によって、単価が昔より上がっているのかもしれません。
 

家計支出の負け組代表はテレビとビデオカメラ!?

多くのものやサービスへの支出が10年前に比べて減っています。その中でも5割以上減っているものやサービスを下記表にまとめてみました。
 
テレビ,ビデオカメラ,デジタルカメラ

ビデオカメラやテレビ等の支出が大きく減っている

※平成19年の「テレビ」「カメラ(交換レンズのみを含む。使い捨てのカメラは除く)」「ビデオカメラ」は、それぞれ2項目の合計値

10年間で減少率が最も大きいのはビデオカメラで、78.0%も減少しています。10年間で大きく台頭してきたスマートフォンに動画撮影機能があることが、多かれ少なかれ影響しているはずです。同じことがカメラ(66.0%減少)にも言えます。テレビもスマートフォンやパソコンで視聴する人が増え、単価も下落していることが影響していそうです。
 
スマートフォン、生活

生活に欠かせなくなったスマートフォン


この10年では、消費者の心を掴んだスマートフォン、インターネット、ゲーム等が家計からの支出を増やせた勝ち組であり、ビデオカメラやカメラ、テレビ、服代等は支出額を絞られてしまった負け組と言えます。

次の10年は何への支出が増えるのでしょうか? さらにスマートフォン関連の支出が増えるのか、それとも減少に転じていくのか。家計は使える額が限られています。何かへの支出を増やしたら、代わりに他の支出を減らさないとバランスが取れません。様々な企業が家計からの支出を増やしてもらえるよう努力しています。魅力的なものやサービスが登場して、どうしても欲しくなった時にすぐに手に入れられるよう、減らせる支出は今のうちに減らしておきましょう。


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