自分を知り、支出をコントロールする術を身に付ける
毎月、貯蓄はしているけれど、貯まるとすぐ使ってしまってなかなか貯まらない。そのような悩みはありませんか? お金を貯めるには、自分のメンタルを上手にコントロールすることが大切になります。自分がどんな時にお金を使ってしまうのか? どうすればお金を使わずに済むのか? どんな悪い癖があるのか? 自分を知り、自分をコントロールする術を身に付けていきましょう。使いやすい所にお金を置かない
目の前に使えるお金があれば、ついつい使い果たしてしまう。これは人間の本能みたいなものです。目の前に美味しそうな高級チョコレートがあれば、ついつい手が伸びて数日で食べきってしまいますよね。家に置いてあるから食べてしまうんです。しかし、わざわざ高級チョコレートを買いに行ってまで食べ尽くすということは、特別なイベントでもない限り普段はないことです。お金も同じで使いやすい所に置いておけば、理性より欲望が勝って使ってしまうのは、普通の人間なら当然なわけです。だからこそ、使い勝手の悪いところにお金を置いておくことも、お金を守るという観点ではとても重要なことです。
まずは、先取り貯蓄で生活費以上のお金を手元に置かないこと。次にお金の保管場所ですが、普通預金だとすぐにATMで引き出せてしまうのでNGです。窓口での手続きが必要な定期積立や、会社の総務を通さないと引き出せない財形貯蓄、途中解約してしまうと元本割れを起こす保険商品、60歳以降まで使うことのできない確定拠出年金など、使いにくい場所にお金を保管しましょう。
お金を貯める時は肩の荷の重い程度が貯まるコツ
せっかく貯めてきたお金でも、何かしらの理由で一部を引き出す場合、本当は7万円だけ必要なのに今月は少し出費が多いから……などと理由をつけて、10万円引き出してしまうことがありませんか?実際にはその多く引き出した3万円がなくても生活はできるのに、ついついプチ贅沢をしてしまい、気付いたら生活費として消えてしまっていた……なんてこと、結構あるのではないでしょうか?
人は自分には甘いもので、生ぬるい生活をしてしまうもの。だからこそ、毎月の貯蓄額は肩の荷が重い程度に少し多めにしておきましょう。
例えば、毎月確実に貯蓄できる金額が3万円ならば5万円に設定しましょう。ボーナスも20万円貯蓄できると思えば25万円貯蓄しましょう。引き出す時、多少多めに引き出しても確実にお金が貯まるようにするためですね。
「もったいない」と思えるようになればしめたもの!
しかし、面白いことに、ある程度お金が貯まってくると、今度は引き出すのがもったいない……という気持ちが生まれてきます。お金はないのも不安ですが、お金が貯まると今度は減ることに対し、不安を感じるようになるんですね。使いたいけど、もったいない。綱引きのように気持ちが揺れます。そして、もったいない、減らしたくないと思えば、本来7万円を引き出す予定でも、6万円にして残りは生活費からなんとか工面しようという発想が生まれてくるようになり、節約や無駄を省くということに意識が向き、さらにお金が貯まるサイクルが生まれます。
貯金を100万円以下には絶対しないとルールを作る
このようになれば、お金はスピードを上げて貯まるようになっていきます。もったいないと思いはじめる金額は人にもよりますが、まずは100万円貯まると、100万円以下には絶対しない! と自分にルールを設け、欲望に自制心がかかるようになるようです。その後は300万円、500万円とその金額をあげていくことができれば、お金が貯まっていくことに対し、安心や自信といったポジティブな気持ちに満たされるようになります。そうなると気持ちや行動に余裕が生まれ、他人を思いやることや視野を広げることができ、人間の器も次第に大きくなっていきます。
いかがでしょうか? 誰にでもついつい無駄使いをしてしまうという悪い癖や欠点はあります。しかし、それらを知ったうえで、先回りし、対策を取っておけば、困る状況は避けられます。そうして、次第にポジティブな気持ちでお金を貯めることができるようになれば、お金はあなたのために豊かに、そして幸せになる一つの道具として働いてくれるようになるでしょう。
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