レディースファッション/春服・夏服・春コーデ・夏コーデ

2018春夏ロンドンコレから読む、来春夏トレンドは?(2ページ目)

伝統的なチェック柄やテーラーリングなどで盛り上がる英国ファッションブーム。そこに、多様性(ダイバーシティ)の勢いがプラスされ、文化やテイストのミックスが着姿を新鮮にしてくれます。今回はロンドンで取材した2018年春夏の新傾向を一足早くリポート。今からインプットしておけば、来年に向けてさらに自分流のおしゃれが楽しみやすくなるでしょう。

宮田 理江

執筆者:宮田 理江

レディースファッションガイド


街角や郊外など、発表の場にも新しい演出

◆MM6 MAISON MARGIELA(エムエム6 メゾン マルジェラ)
MM6 MAISON MARGIELA

道行く人の視線も呼び込んだMM6 MAISON MARGIELAのコレクションが発表された会場 (c)Rie Miyata


発表の手法にも新趣向が見られます。「MM6 MAISON MARGIELA(エムエム6 メゾン マルジェラ)」が舞台に選んだのは、通りに面したガラス張りのショーウインドー。新作を着たモデルの姿に、道行く人も興味深げに見入っていました。招待されたゲストはウインドー内にも入れる仕掛けです。こうしたオープンな発表形式は近頃の大きな変化と言えます。一般の人が撮った写真をSNSで共有・拡散する効果も期待しているようです。
MM6 Maison Margiela 2018年春夏ロンドンコレクション

MM6 MAISON MARGIELA 2018年春夏ロンドンコレクション

MM6 Maison Margiela 2018年春夏ロンドンコレクション

MM6 MAISON MARGIELA 2018年春夏ロンドンコレクション


装いのキートーンは白と黒。色数を抑えて、柄とシルエットを引き立たせています。手書きの文字や絵を生かしたグラフィティ風モチーフがアイキャッチー。ブランドのロゴをプリントするのも世界的なトレンドとして復活しています。

【画像協力】
MM6 MAISON MARGIELA


◆EMPORIO ARMANI(エンポリオ アルマーニ)
Tobacco Dock London

「EMPORIO ARMANI」のショーとアフターパーティが開催された会場、Tobacco Dock London (c)Rie Miyata


ミラノの「帝王」がロンドンに場所を移してのお披露目ということで話題を集めた「EMPORIO ARMANI(エンポリオ・アルマーニ)」。本拠地以外で新作を発表する動きを象徴する出来事となりました。

Emporio Armani 2018年春夏ロンドンコレクション

EMPORIO ARMANI 2018年春夏ロンドンコレクション

Emporio Armani 2018年春夏ロンドンコレクション

EMPORIO ARMANI 2018年春夏ロンドンコレクション


海をテーマに選んだコレクションにふさわしく、舞台は町外れの屋外会場。カニや魚のモチーフはユーモラスな表情。ファニーでハッピーな気分は4大コレクションに共通するムードになっています。

パステル系のやさしいカラートーンが印象的なベビーピンクやアイスブルーが若々しさを呼び込みました。アイテムもミニドレスがガーリー感を強調。透けるシアー生地や光る素材のミックスはポジティブ感を引き寄せています。チェック柄、柄on柄なども18年のトレンドとして有望です。

オリヴィア・パレルモとアルマーニ氏

オリヴィア・パレルモとアルマーニ氏


豪華セレブたちが続々と来場。ライブパフォーマンスが披露され、会場は熱気に包まれました。このようなパーティ形式と組み合わせたショー演出は世界的に広がりを見せつつあります。

【画像協力】
EMPORIO ARMANI

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