現役RQのREIKAさんが「ベストボディ・ジャパン」で入賞!
褐色の肌に身長174センチという日本人離れしたプロポーションを武器に、レースクイーンとして8年目のシーズンを過ごしているREIKAさん。そんな彼女が、かっこよく健康的な体を競う「ベストボディ・ジャパン2017」に参加。2017年7月2日に開催された横浜大会にて、初挑戦で5位入賞という快挙を成し遂げました。実はレースクイーンになる前はアスリートとして五輪を目指していたというREIKAさん。なぜ、スポーツの世界からレースクイーンに転身したのか?なぜ、このタイミングで新たなジャンルに挑戦しようとしたのか? たっぷりお聞きしました。
――レースクイーンになられる前は五輪強化選手だったとお聞きしていますが、まずはその辺を詳しく聞かせてください。
REIKA:中学生の時に水泳でジュニアオリンピックに出場し、高校の時はヨットをやっていました。大学に入ってから実業団にスカウトされ中退し、それからヨットのセーリングで五輪を目指すようになりました。
――そんな第一線で活躍していたREIKAさんがなぜ、レースクイーンになられたんでしょう?
REIKA:実業団で北京五輪出場を目指していたんですが、最終選考に落ちてしまい、引退して他の道に進むか、それとも続けるかの二択になったんですね。実は中学2年生の時に福岡でモデルとしてスカウトされたことがあり、自分はやりたかったんですけど、当時は九州で一番の進学校に通っていたこともあり学業優先、親も厳しかったので諦めざるを得ませんでした。なので、他の道を選択するなら以前からやりたかった世界へ行きたいと思ったんです。
それでミスコンを受けて「ミス湘南コンテスト」と「ミスダイバーコンテスト」どちらも準グランプリを頂きました。そのままモデルの方へ行こうかとも思ったんですが、もともとスポーツが大好きで、車も自分で運転して好きだったので、レースのお仕事をやってみたいなと。そこからですね。
レースクイーンをやるなら筋肉を落とせと言われて……
――レースクイーンは別世界だったと思いますが、すぐに馴染めましたか?REIKA:いえ、最初は衝撃を受けることが多かったです。私、この業界に入る前は体脂肪率11%だったんですが、事務所に入ったらまずは筋肉を落とすように言われてしまい「ああ、この体じゃダメなんだぁ……」と思いながらトレーニングを休んでたんですね。
確かに今サーキットに行くとレースクイーンって色白でカワイイ系、ちょっと会いに行けるアイドルみたいな感じじゃないですか。でも、私の中にあったレースクイーンというのは少し前の世代、色が黒くて背が高い綺麗なお姉さん系のイメージだったんです。
初めのうちはまわりに合わせようかとも思ったんですけど、そうは言ってもカッコイイ系が好きなファンの人もいると思い直し、自分は自分の道を突き進もうと思うようになりました。
本来の自分を取り戻すために「ベストボディ・ジャパン」を受けました
――そんなレースクイーンとして我が道を進んできたREIKAさんが、なぜこのタイミングで「ベストボディ・ジャパン」に挑戦してみようと思ったんですか?REIKA:カッコイイ系のレースクイーンを目指していたと言っても、以前ほど体は動かしてなかったんですね。そんな時、レースクイーン仲間からスポーツジムに行こうと誘われてトレーニングを再開したんです。そしたら自分の体が日々変わって行くじゃないですか。そんな自分を見て、カッコイイ系のレースクイーンというキャラクターを演じながらも、どこか自分を押し殺していることに気づいたんです。
そこでどうせやるなら目的が欲しいと考えていた時に、まわりから勧められたことのある「ベストボディ・ジャパン」のことが頭に浮かんだんです。
――アスリートのスイッチが入ったんですね。
REIKA:はい。大会について調べてみたら女性らしい体型を保ちつつ、健康的でカッコイイ体を競うものだったので「これは自分にピッタリじゃん!」と思って受けることにしました。最近、この大会はメディアでもよく取り上げられているので「ああ、やっぱりこういうのでもいいんだよな」って……。本来の自分を取り戻すじゃないですけど(笑)。
――世間の潮流もそういう流れになってますよね。大きなファッションショーに行くと、ハーフモデルさん中心に褐色で筋肉質な方が多いですし、一方で「CYBERJAPAN DANCERS」みたいなユニットも人気ですしね。
REIKA:今回出場して自分のSNSに載せることで、少なからず影響が見られたので、もっとそういう女子を増やしたいですね。
先日もとあるレースクイーンの娘から連絡が来て「今度、大会にエントリーしたからアドバイスとか頂けたら嬉しいな」って言われましたし、他にも私の影響で東京大会に出たレースクイーンもいるので「いつか全国大会で会おうね」って言っています。みんなが目標を持って頑張ってくれているので嬉しいです。
2ヶ月で脂肪を7.5キロ落としました
――ここからは具体的なトレーニング法などをお聞きしたいと思います。REIKA:まず、ジムを変えました。沢山のプロスポーツ選手やコンテスト出場者が多く通っていて、より専門的なトレーニングができる横浜の「K.O.GYM」に移ったんです。そこで現役ボディビルダーで世界チャンピオンにも輝いた北井大五さんにパーソナルトレーナーとして指導して頂いています。
私のやろうとしていることとボディビルは少し違うんですけど、自主トレをしたり複数の人と合わせてトレーニングをしていても物足りないので、私に合ったトレーニングをしてもらいました。
――食事面の管理はどうしていたんですか?
REIKA:食事は毎回食べるたびにトレーナーさんに確認していました。例えば昼の現場でお弁当が出るじゃないですか。それを写真に撮って送って、いつ何を食べればいいのかということや、栄養学についても指導してもらい必ず聞いてから食べるようにしていました。大会の前は水抜きと塩抜き。直前になると今度は筋肉のために炭水化物を取るカーボアップという調整を行いました。
――まるで格闘家のようですね。まわりの人の反応はどうでしたか?
REIKA:よく「食事が思うように食べられなくてストレス溜まらない?」って言われるんですけど、ちょっと変えるだけなんですよ。例えば普通の砂糖をパルスイートにするとか。そういうちょっとしたことを積み重ねたことによって2ヶ月弱で7.5キロ体重が落ちました。
私が使っている体重計ってデータをWi-Fiで自動的にPCに飛ばしてくれるんですけど、画面上でグラフになったものを見ると体重の減り方と脂肪の減り方が一緒だったので、ほとんど脂肪だけが落ちたんだなと。食事に気を使うだけでこんなに体重が落ちることにビックリしました。
――え!? 今まで食事に気をつけたこと無かったんですか?
REIKA:全然気を使っていませんでした。選手時代は体重を増やさなければならなかったので、むしろいっぱい食べていましたね。それでもあの体脂肪だったので、それだけ動いていたんだろうと。
――それで初挑戦にして横浜大会5位という好成績。
REIKA:一応入賞はしたんですけど、上位3人はみんなトレーナーさんで、部位とか見るとやはり自分に足りないところがまだまだあることが分かって……特に肩が違いましたね。
――トレーナーさんはプロですからね。
REIKA:経験者が多く出場していたので見ていて凄く勉強になりました。そしてとてもいい刺激を受けました。今回大会に出て、自分に得る物があったので今後も大会に挑戦する事でより自分を高めたいと考えています。次の目標はもう決まっています!
いずれはスポーツの世界に戻りたいんです
――ということは今後も続けるということですね。そのモチベーションはどこから来ているんでしょう?REIKA:やるからには結果を残したいですし、もともとスポーツの世界に戻りたいという気持ちもあるので、トレーナーになるにせよ何にせよ、良いきっかけだと思っています。
――つまりセカンドキャリア……REIKAさんの場合にはサードキャリアになるのかもしれませんが、レースクイーン卒業後のビジョンということでしょうか?
REIKA:レースクイーンを辞めたあと事務所を立ち上げる人とか、コントローラー(サーキットでレースクイーンを管理する役割のこと)やマネージャーになる人とかいますけど、私はそうではなく、5年後10年後を見据え自分の得意分野をもっと伸ばして行きたいと思っています。
REIKAさんの受賞はRQ界全体のカンフル剤になり得るか!?
私がレースクイーンと関わりを持つようになった2,000年頃は、多くのレースクイー ンが芸能界で有名になりたいと目をギラつかせていました。事実、吉岡美穂ちゃんを始めとする人気レースクイーンが雑誌の表紙や巻頭グラビアを飾り、写真集やDVDを連発。そんな彼女たちに憧れ、業界の門をたたく娘が数多くいました。しかし、ここ10年以上、レースクーンを足がかりに有名になった娘はほとんどいません。むしろ表舞台で有名になることよりも裏方にまわり、後進の育成に尽力する娘が増えています。もちろん、それも業界を盛り上げる一つの手段ではありますが、世間の誰もが知るシンボリックな存在がいないのは寂しい限り。
そんな中、REIKAさんの「ベストボディ・ジャパン 2017」入賞は周囲のレースクイーンに少なからず刺激を与えている様子。新たな活路を示してくれたように思います。
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