ハーレーダビッドソン/ハーレーダビッドソンの車種情報

ハイパワー化した2017年版ストリートボブ(2ページ目)

2017年モデルよりエンジンが103ci化(排気量1,690cc)したハーレーダビッドソン・ダイナファミリー。今回ダイナチョッパーとして親しまれるFXDBストリートボブに試乗してみました。

田中 宏亮

執筆者:田中 宏亮

バイクガイド


ストリートボブの知られざるキャラクターを引き出すエンジン

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(2017年版)

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(2017年版)


走り始めてすぐに感じたのが、エンジン音。ドドドドッ、ドドドドッという音と鼓動は、ツインカム96の頃とは明らかに別物。パワーが有り余っているせいか、信号待ちでの振動も以前と比較にならないもののよう。スタートダッシュ時の力強い加速も2016年モデル以上で、雨天時ではホイルスピンを起こさないか心配になるほど。実にアメリカらしい乗り物へと進化を果たしています。

チョッパーライクなエイプハンガーがストリートボブのアイデンティティー。オーソドックスなスタイルなのでカスタムのベースモデルとしても最適。

チョッパーライクなエイプハンガーがストリートボブのアイデンティティー。オーソドックスなスタイルなのでカスタムのベースモデルとしても最適。


無垢なネイキッドモデルとしてこのハイパワーエンジンを受け止めるとなると、正直言ってフットワークである前後サスペンションは若干心もとないところ。さらに言えば、これだけのパワーで走れるのだからフロントブレーキもダブルディスク仕様になって欲しかったです。そうすれば安全性も高まり、快適性を備えつつパワフルなチョッパーライドを楽しめようというもの。

一方、シングルディスクブレーキだからこそ表現できる無駄のないスタイルもハーレーとしての魅力。チョッパーライクなストリートボブとしてのキャラクターは損なわず、リアサスペンションのグレードアップなどを図りながらカッコいいスタイルに仕上げたいマシンです。

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(2017年版)

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(2017年版)


実はこのストリートボブ、ローライダーやワイドグライドといった他のダイナ人気モデルに比べて車高が高いのです。どういうことかと言うと、ビジュアル優先なイメージのチョッパーバイクでありながら、コーナリング時にバイクをバンクさせても簡単にステップを擦らないというスポーツバイクらしい側面を持ち合わせているのです。

ある意味、どんなスタイルへのカスタムでも許容してくれる懐の深いバイクだと言えるでしょう。シンプルだからこそ、ハーレーを所有する最大の楽しみ「カスタム」が楽しめるとも言えるのです。

まとめ

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(オリーブゴールド)

ハーレーダビッドソン FXDB ストリートボブ(オリーブゴールド)


そのままのスタイルでも文句なしに美しいストリートボブ。もうワンステップぐらい快適な仕様にすることは可能で、それでいてチョッパーバイク本来のシルエットは保ちたいところ。オーナーの乗り方に合わせたカスタムをしてやれれば、永く愛せるバイクになることは間違いありませんね。

[スペック]
全長2,360mm/車重303kg/シート高680mm/ホイールベース1,625mm/排気量1,690cc/エンジン:ツインカム103/タンク容量17.8リットル/タイヤサイズ(F)100/90 B19 M/C 57H(R)160/70 B17 M/C 73V

[メーカー希望小売価格]
(消費税込)
・ビビッドブラック:1,888,000円
・モノトーン:1,930,000円
・ツートーン:1,968,000円
・ハードキャンディー:1,971,000円

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