男のこだわりグッズ

大人の散歩カバンとしての革製ボディバッグ

ポーチでもない、リュックでもない、ポケットを拡張するのにちょうどいいカバンを見つけました。トライオンの「PS315」は、ワンショルダーで身体への負担も少なく、しかも総革で大人のムードに溢れています。その絶妙なサイズ感と、グローブレザーによる感触の良さをぜひ、一度体験してみてください。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

歩きながら、立ったままモノの出し入れがしたい

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トライオン「PS315」18360円(税込) 色は写真のブラックの他、ブラウンもある。

普段遣いのカバンを選ぶ時に、ガイド納富が気にするのは、歩きながらとか、立ったままでとか、そういう状況で中の荷物が出し入れしやすいかということです。荷物は目的地まで行って初めて使うという場合は、そう気にすることもないのですが、ガイド納富の場合、仕事柄、メモを取り出したり、ちょっとの時間に原稿を書いたり、思いついたアイディアを少し練ってみたりといった作業が、歩きながらでも頻繁にあるのです。
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側面から見たところ。上半分が大きく開く構造。

仕事以外でも、散歩や遊びに行く場合でも、目的地で使うものよりも、途中で使う、例えばイヤフォンとか、読書用の端末や本、デジカメや録音機器などは、思い立った時、素早く取り出せないとストレスになります。また、できれば両手が空いた状態だとさらに良いのです。となると、荷物を運ぶという点では最高のデイバッグやリュックは、やや使いにくいのです。ブリーフケースも片手が塞がるので、スーツなどの型崩れしやすい服装ではない時には避けたいものです。
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背面は、背に当たる部分がクッションになっていて、さらにメッシュ構造で蒸れない。左側、右側どちらにも背負えるようにストラップを掛け替えられる。

となると、選択肢はデイバッグやショルダーバッグ、ポーチなどに限られてしまいます。荷物が少ない場合の気軽なバッグとなると、さらに限られます。今でこそ、男性用カバンのデザインバリエーションは増えてきましたが、それでも大人の男性用のカジュアルな小型カバンというのは、あまり種類がありません。極端な事を言えば、もう見つけたら買っておいて損はないくらいなのです。

懐かしさと新しさが同居したワンショルダーバッグ

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昔ながらのセカンドバッグをワンショルダーに仕立て直したデザイン。

トライオンの「PS315」が上手いのは、昔ながらのセカンドバッグをワンショルダーのカバンに仕立てた、懐かしさと新しさが同居するデザインの面白さ。それを、パネルレザーのパッチワークによる総革のカバンとして出してくるのも、大人の需要が分かっている感じなのです。箱形のポーチは便利でカッコも良いのですが、ポーチやセカンドバッグにしてしまうと、持ちやすさを考えてマチを薄くしてしまいます。そこをワンショルダーにすることで、厚みがあっても、使いにくくないわけです。つまりデザインと機能がコンセプト段階でうまく融合しているのですね。
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小さくてもiPadが収納できるサイズ。タブレット収納ポケットも用意されている。

箱形のポーチ部分は、縦長で使うスタイルで、折り畳み傘や水筒がちょうど入る程度の高さと大きめのマチがあります。面積的には、iPadが入る大きさ。ガイド納富の仕事道具で言えば、キングジムの「ポメラ DM200」も入ります。もちろんA5サイズの本やノートも入ります。マチ幅が7cmあるので、厚手の本や大きめのペンケースなどが入るのがありがたいところです。もちろん、ミラーレス一眼くらいのデジカメも収納可能。

持ち歩きやすさとモノの入れやすさの融合

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メインコンパートメントの他に、外側にファスナーポケットがあるデザインは懐かしい上に、ちゃんと便利だ。

コロンとした形は収納や出し入れに便利で、しかし、カバンとしては持ちにくいため、小型のバッグに仕立てにくい形です。ウエストポーチが流行ったのは、コロンとした形を身に付ける場所として、腰回りが向いていたからでしょう。ただ、ファッションとして考えると、腰回りにコロンとしたマチの大きなポーチが付いている様子は、あまりカッコいいとは言えません。カッコいいウエストポーチがどれも、マチが小さめの平たい形をしているのは、そういう事情もあるのでしょう。

そこをワンショルダーのボディバッグにすれば、自然にカバンとして持ち歩けると思いついたトライオンのデザイナーはやるなあと思うのです。デザイン自体は昔ながらの横型のセカンドバッグ的にしたのも、カッコ付けすぎることなく自然に身に付けられる要因になっています。たすき掛けでも良し、片方の肩に掛けるのも良しの構造になっているのも、肩掛派のガイド納富には嬉しい。
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ブラウンタイプの内装は明るい色で内部の見通しも良い。

細部にも凝っていて、内部のポケットはタブレットなどを入れた時に安心できるようにクッションが付いているし、左右どちらにもストラップが取り付けられて、しかもワンタッチで付け替えできたり、出し入れしやすいように大きく口が開いたり、背面はメッシュ素材のクッションになっていたり、メインコンパートメントは縦使いで、前面ポケットは横使いだったり、カバンとしての完成度がとても高いのです。カジュアルなイメージは保ちつつ、細部は妥協しないというのも、トライオンというメーカーの特長ですね。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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タブレットも折り畳み傘もミラーレス一眼も入る意外なほどの収納力。大きく開くから出し入れも楽だ。

サイズは180×270×70mmというコンパクトなカバンなのだけれど、これだけあれば、タブレットとデジカメとノートと筆記具とモバイルバッテリーが入るわけで、仕事ができてしまいます。また、ペットボトルとカメラとノートと筆記具と文庫本を入れて散歩に行くこともできます。文庫本どころか単行本だって入ります。多少重くなっても、肩から提げて持ち歩くので、あまり負担にもなりません。ボディバッグとしてたすき掛けで使えば、カバンが体に固定されて歩きやすいのもメリットですね。

そう考えると、このカバン、中々オールマイティなのです。キャリーバッグを持って旅行に行く際の手回り品入れとして、楽器などの大きな荷物を抱えている際のカバンとして、といった、ポケットの延長的な使い方にもなるし、メインのカバンとして、これだけを持っていくこともできます。革製なので、大人の外出用としても、よほどフォーマルな場合以外は、問題なく持ち歩けます。何より、価格が18360円(税込)と、とてもリーズナブル。持っていれば、必ず出番があるカバンなのです。ガイド納富は、コンサートや観劇、美術館などの大きなカバンを持ち歩きたくない際のカバンとして使うことが多いですね。

<関連リンク>

トライオン「PS315」の購入はオンラインストアから。詳細な製品情報も書かれています。

トライオンの公式サイトはこちら
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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