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「神ってる」にあやかりたい!広島で買いたいお土産

2016年、オバマ米大統領の訪問や、広島カープのセ・リーグ優勝、「神ってる」が流行語大賞になるなど、話題の多かった広島。もみじ饅頭、カープグッズなどの定番から牡蠣風味のちょっと変わったお菓子など、広島市、呉市を中心に広島県内の様々な場所を訪問した筆者が見つけた、これは!と思う広島のおすすめお土産を紹介したいと思います。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

2016年話題の多かった広島で買いたいお土産

オバマ米大統領の訪問や、25年ぶりとなる広島カープのセ・リーグ優勝、そしてカープの緒方監督の言葉「神ってる」が流行語大賞になるなど、2016年は、とても話題の多かった広島。
広島駅のお土産売り場は、カープ関連グッズがいっぱい

広島駅のお土産売り場は、カープ関連グッズがいっぱい

筆者は、年の瀬もせまる2016年12月に、現在、全国拡大上映中の劇場用長編アニメ『この世界の片隅に』の聖地(ロケ地)取材などのために、広島市、呉市を中心に広島県内の様々な場所を訪問しました。

その中で見つけた、これは!と思う広島のお土産を紹介したいと思います。


「もみじ饅頭」は宮島土産。元祖もある?

広島土産の定番として、誰もが思い浮かべる「もみじ饅頭」。地元を中心に「もみまん」と略されることも。

実はこの「もみじ饅頭」、元々は日本三景のひとつ「安芸の宮島」の名物で、"元祖もみじ饅頭"まであるのを知る人は、少ないかもしれません。
「高津堂」の「元祖もみぢ饅頭」

「高津堂」の「元祖もみぢ饅頭」


「もみじ饅頭」の歴史を調べてみると、諸説あるようですが、明治の元勲、伊藤博文が、宮島の紅葉が美しい「紅葉谷(もみじたに)」の茶店に立ち寄ったときに、お茶を出した娘の手を見て、

「この紅葉のような可愛い手を食べてしまいたい」

と冗談を言ったのだそうです。これをヒントに和菓子職人の 高津常助が試行錯誤の上、つくったのが「紅葉形焼饅頭」で、これが「紅葉まんじゅう」のはじまり。

現在、高津常助から数えて三代目が、JR宮島口駅の近くに「高津堂」という店を構え、「元祖もみぢ饅頭」を販売しています。
「高津堂」の「元祖もみぢ饅頭」

「高津堂」の「元祖もみぢ饅頭」


この「元祖もみぢ饅頭」、他の一般的な「もみじ饅頭」よりも薄く、饅頭の生地がしっとりとしていて、モチモチした食感が特徴。
「元祖もみぢ饅頭」(左)と一般的な「もみじ饅頭」(右)を横から見てみると、厚さがちがうのが分かる。「元祖もみぢ饅頭」は生地が薄い分、餡子がぎっしり詰まっている感じだ

「元祖もみぢ饅頭」(左)と一般的な「もみじ饅頭」(右)を横から見てみると、厚さがちがうのが分かる。「元祖もみぢ饅頭」は生地が薄い分、餡子がぎっしり詰まっている感じだ


「もみじ饅頭」は、どこのものでも同じと思っていた方、ぜひ一度、"元祖"を試してみてください。

<DATA>
■高津堂
住所:広島県廿日市市宮島口西2丁目6-25
TEL:0829-56-0234
営業時間:8:00~19:00(無休)
地図 → 店舗のご案内(高津堂HP)


「神ってる」にあやかりたい!カープグッズ

2016年、なんと1991年以来25年ぶりのセ・リーグ優勝を果たし、「神ってる」という言葉が生まれ、流行語大賞にまでなった広島カープ。その強さにあやかりたいですよね。

広島では、様々なカープ関連グッズを買うことができますが、広島駅でお土産を探していて、とくに目立っていたのが、この「広島東洋カープかつ」。
広島東洋カープかつ

広島東洋カープかつ

腕時計と比べてみると、その大きさが分かると思います。

大きさのインパクトはもちろん、「かつ」が「勝つ」に通じるようで、食べるとパワーがもらえそうな気がします。

ちなみに、封を開けてみると、もちろん、大きなカツがドーンと入っているわけではなく、ふつうの大きさの袋が16個入っているので、職場のばらまき用のお土産などにもピッタリだと思います。


瀬戸内海の太陽をいっぱいに浴びた"はっさく"を使ったお土産

瀬戸内海に浮かぶ因島(いんのしま)などの島々は柑橘類の栽培が盛んで、レモンやはっさくなどを使ったお土産が、広島駅などでも売られています。
はっさく大福、はっさくゼリー、はっさくサイダー

はっさく大福、はっさくゼリー、はっさくサイダー

中でも、美味しい!と思ったのが、「はっさく大福」。甘酸っぱくみずみずしい果肉が、大福の中にしっかりと入っていて、これは本当に初めて味わう食感でした。

そのほか、はっさくゼリーや、はっさくサイダーなど、瀬戸内海に降り注ぐ陽射しの恵をそのままにいただくような、「はっさく」シリーズ、オススメです。


ネコがいっぱいの尾道土産は、やっぱりネコグッズ

歴史と文学と坂道、そしてたくさんのネコたち……。

大林宣彦監督の作品をはじめとする様々な映画の舞台にもなり、「しまなみ海道」の本州側の起点でもある尾道市は、広島で一度は訪ねてみたい観光地。
尾道の坂や路地を歩いていると、たくさんのネコに出会う

尾道の坂や路地を歩いていると、たくさんのネコに出会う

尾道の坂や路地を歩いていると、たくさんのネコに出会います。基本的に野良猫という話ですが、みんな人によく懐いていて、愛くるしい姿を見せてくれます。

尾道で買いたいお土産は、やはり、ネコグッズでしょう。

ネコをモチーフにしたお土産は、"猫の細道"の一角にある「尾道イーハトーヴ・招き猫美術館 in 尾道」や、千光寺山の頂上にある展望台付近のお土産屋さんなどで買うことができます。
ネコが描かれた「てづくりマグ」

ネコが描かれた「てづくりマグ」

今回、選んでみたのは、お土産屋さんに並んでいたネコが描かれた「手づくりマグ」。同じような絵柄のものでも、微妙にデザインが違っていたりして、選ぶのも楽しいですね。

尾道は、ネコ好きにはたまらない街です。


軍港の街・呉のお土産は、カレーがオススメ!

現在、全国拡大上映中の劇場用長編アニメ『この世界の片隅に』や、映画『海猿』の舞台にもなった呉市は、戦前・戦中を通じて軍港として発展した軍港の街。

呉のイチオシの観光施設は、「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」。
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)


全長26.3mもある10分の1サイズの戦艦大和をはじめ、人間魚雷「回天」の試作品や零戦(零式艦上戦闘機)などが展示されているほか、軍港・呉の歴史がビデオや資料などで分かりやすく説明されており、見応えがあります。

また、「大和ミュージアム」のすぐ近くにある「海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)」は、海上自衛隊の有する資料の展示・保存などを行っており、建物入口に展示された、大きな潜水艦が目印。
「海上自衛隊カレー(海自カレー)」のセット

「海上自衛隊カレー(海自カレー)」のセット

そんな呉のグルメといえば、「海軍カレー」が名物ですが、最近は、現在の海上自衛隊の各艦艇で実際に提供しているカレーのレシピを元につくっている「海上自衛隊カレー(海自カレー)」なんていうのもあります。
様々な「海軍カレー」や「海自カレー」

様々な「海軍カレー」や「海自カレー」

お土産ショップに行くと、「海軍カレー」や「海自カレー」の様々なレトルト製品が売られています。呉のお土産は、カレーで決まりですね!


【番外編】ユニークなお土産

■瀬戸内限定 牡蠣の網焼き風味の柿の種
牡蠣の網焼き風味の柿の種

牡蠣の網焼き風味の柿の種


広島のグルメといえば、「広島風お好み焼き」がすぐに思い浮かびますが、牡蠣(カキ)の養殖が盛んなため、生牡蠣や牡蠣フライも定番。

もちろん、牡蠣のお土産も色々ありますが、これは笑えます。牡蠣(カキ)味の柿(カキ)の種、オヤジギャグの世界……。

■牡蠣入りカレーパン
牡蠣入りカレーパン

牡蠣入りカレーパン


こちらは、揚げたてがオススメなので、お土産には不向きなのですが、どうしても紹介したかったので、情報だけ載せておきます。

宮島のフェリー乗り場の近くで売られていた、中に牡蠣が2つも入ったカレーパン。食べていると、宮島にたくさん放し飼いにされている鹿が近寄って来るので、要注意です!

【関連記事】
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