フィギュアスケート/フィギュアスケートを観戦する

オフの今こそ、スケートの過去映像を見ておこう

フィギュアスケートでは時間のあるシーズンオフだからこそ、できることがあります。それは、「過去の映像を見ておく」こと。今回は、過去の映像を見て、オフの内に知識を蓄えるためのアイディアをお伝えします。

執筆者:長谷川 仁美

オフシーズンだからこそできること

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大きな国際大会が終わって1か月半ほど経った今日この頃、週末になると各地でアイスショーが開催され、現役選手やプロスケーターらの演技を楽しめるシーズンオフの時期になりました。

テレビ放送の大量な録画予約や観戦のためのこまごまとした手続きなどに追い立てられることもなく、スケートファンの皆さんは、穏やかな日々を送っていることと想像します。この、比較的時間のあるシーズンオフの今こそ、「ぜひ、やっておきたい」とおすすめしたいことがあります。

それは、「過去の映像を見る」こと。シーズン中に、「あの時代のあの選手の演技を知りたい」と思ったことはなかったでしょうか。穏やかな日々の中で忘れがちですが、お時間と根気と情熱が許すなら、ぜひ今のうちにやっておきましょう!

以下、私がおすすめする「過去の映像を見る」方法です。


昨シーズンの試合を見返す ~全体的に~

まずは、2015-16シーズンの世界選手権の男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスを見直しておきたいところです。かなりの人数の選手が出場しているので、すでに順位も結果も知った今の目で、当時の演技を見ると、「この選手は、演技前に意外と落ち着いていたんだなあ」とか「このジャンプでミスするけど、この選手がこの後素晴らしい頑張りを見せることを、私は知っている」など、ライブで見ていた時とは違った視点で演技を楽しむことができます。

もう少し頑張れる方は、グランプリシリーズ6戦と、グランプリファイナルヨーロッパ選手権四大陸選手権まですべて見てみるのもいいかもしれません。かなりの体力と時間を使いますが、これだけやっておけば、各選手の知識も愛情もかなりアップすることでしょう。


昨シーズンの試合を見返す ~ポイントを絞って~

効率的なことを求められる方は、世界選手権の「上位5選手(組)」とか「上位10選手(組)」、または「お気に入りの選手とそのライバル選手や仲良し選手」などだけに絞って、その選手たちが出場した昨シーズンの試合すべてを、古い順に追って見ていくのも楽しいものです。シーズンを通して同じ曲で滑っていても、「前の試合と比べて振付けが変わった」とか、「衣装がグレードアップしている」といったことに気づいたときにも、静かな喜びが沸き上がってきます。


1つの大会を古いものから順に見返す

「フィギュアスケートを見始めたばかりだけどものすごくはまってしまった。新しいシーズンが始まるまでに、もっといろいろなことを知りたい」という方には、過去の世界選手権と五輪を見返すことをおすすめします。選手たちの成長の軌跡が感じられるとより気持ちが沸き立つので、ぜひとも古いものから新しいもの、という順番に見ていただければと思います。

「過去の世界選手権と五輪を見返す」となると、「いったいいつの大会から見返せば?」と迷われることもあるでしょう。「手に入るものすべてを」と言いたいところですが、それでは時間が足りません。そこで、「今、ご自身が気になっている選手が初めて出場した世界選手権(先に五輪に出場している場合は五輪)から見る」と、知っている選手も多いですし、その選手たちのここまでの成長も感じられますし、とても楽しいと思います。


カテゴリー別のおすすめ

「もう少し前の時代のことも知りたい」という方には、カテゴリー別に、以下のような大会をおすすめします。

男子シングルなら、2000年、2001年の世界選手権と2002年のソルトレイクシティ五輪をおすすめします。ヤグディンとプルシェンコの攻防だけでなく、本田武史さんやゲーブルらの溌剌とした演技や、ストイコ、エルドリッジらの渋みも味わえます。

女子シングルなら、2000年~2015年までの全日本選手権のフリー最終グループを見るだけでも、その戦いに胸が熱くなるでしょう。村主章枝さんや荒川静香さんから恩田美栄さん、中野友加里さん、安藤美姫さん、太田由希奈さん、鈴木明子さん、浅田真央選手……と脈々と続くきらめく才能の成長ぶりがとてもまぶしいです。

ペアは2001年から、アイスダンスは1999年からの、世界選手権から4度の五輪を含めて2016年までの世界選手権のメダリスト3組のフリーを見るのがいいかもしれません。6.0が満点だった旧採点方式時代と現代とのカップル競技の技やテイストの変遷を自然と感じられることと思います。


オフは、好きなスケート、選手、テイストを見出す絶好機

と、理想的なことを述べましたが、以上のいずれかに挑戦するのは、そんなに簡単なことではありません。動画サイトがあるとはいえ、過去の映像すべてがあるわけではないですし、仮に見つけられても、相当な時間がかかります。ですので、「できそうなものだけでもちょっとトライしてみようかな」くらいの感覚でお試しください。

オフシーズンで、テレビや新聞などからあまりフィギュアスケートの情報が入ってこない今は、自分の本当に好きなスケート、選手、テイストを見出すチャンスです。無理をせず、「見たい」と思ったものは貪欲に見て、「あまり好きじゃないかも」と思ったものは演技途中で消して、フィギュアスケートに関する自分の中の好みに忠実に、自分だけのスケート観戦を楽しみましょう。

【関連情報】
フィギュアスケートのシーズンっていつ?


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