キーボードの無線化はモバイルのためだけではない

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PFU「Happy Hacking Keyboard Professional BT」29700円(税込)。写真の日本語配列版の他、英語配列版、英語配列無刻印版がある。

あの、PFUの静電容量無接点型でコンパクトなキーボード「Happy Hacking Keyboard Professional 2」と「Happy Hacking Keyboard Professional JP」が遂に無線化されました。

しかも、電力に問題があって無線化が難しいと言われていたのに、単三乾電池2本で動き、ほぼ1ヶ月、毎日12時間以上電源を入れたまま、8時間以上入力し続けても、電池交換無しで使えています。カタログスペックでは約3ヶ月ということですが、元々、バッテリーの持ちを少なめに見積もるのが得意なPFUです。もっと長持ちする可能性もありそうです。もし電池が切れても、単三乾電池2本ですから、どうとでもなります。

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日本語配列版は、右下にカーソルキーがあるのが特徴。黒のキーボードに黒の刻印も独特。

ともあれ、言えるのは、別に省エネとか考えなくても、電源入れっ放しでデスクトップパソコンで使うことができる、ということ。Bluetoothキーボードというと、何となくモバイル用という感じもするけれど、机の上でケーブルが邪魔なのは、外でも家でも同じことです。そして、家で使って快適なキーボードを、そのまま外に持ち出せる、というのが素晴らしい訳で、わざわざ家用にもう1台有線のキーボードを用意する必要がなくなる、というのも、とても嬉しいことなのです。

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こちらは英語配列版。元々は、プログラマ用に作られたキーボードなので、こちらの方が本流。ガイド納富はカーソルキーが必要なので日本語配列版を使っている。

「まくら」も無しで冒頭から熱く語っていますが、例えば、お気に入りのノートとペンがあって、それは外でしか使えないとか、家でしか使えないという制約があったら、それはもう、第一線で使える道具ではなくなってしまいます。

ガイド納富が、ノートパソコンを買わず、どうしても外で原稿を書かなければならない場合は、やむなくMacに付属している無線キーボードにiPad miniを繋いで使っていたのは、原稿書きに使えないパソコンやキーボードでは持っていてもしようがないと思っていたからです。だから、今回の、無線版HHKB「Happy Hacking Keyboard Professional BT」の発売は、本当に嬉しいことなのです。


マシンよりも漢字変換機能よりもキーボードが重要

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背面にある電池ボックスに単三乾電池2本を入れて使用する。


PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional BT」(以下、HHKB BT)は、打ち心地が良いとか、仕上げが美しいとか、機能が豊富とか、そういう意味での高級キーボードではありません。元々の「Hacking Keyboard Professional 2」がそうであるように、とにかく、大量に文字を入力する必要がある人のために作られた、長時間打っても疲れず、ハードに使っても壊れにくく、どれだけ速く打っても、どのキーを先に打ったかをきちんと判定するキーボードです。

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さっと撫でるようなタッチで入力できるので、かなりの早打ちにも対応し、疲れない。

それらの機能を実現するために、接点の無い、静電容量型キーボードを採用して、高い耐久性と、打ち切らなくても入力できる機構、同時打鍵の判断機能を実現。さらに、キートップの刻印は埋め込まれているので、キートップがどれだけ擦れても消えることがありません。

また、キートップが外せるので、キーを洗えば新品同様に使い続けられるなど、とにかく、ハードに長く使い続けるためのキーボードとして作られているのです。つまり、製品名の通り、プロ用なんですね。

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このキーボードとバード電子の「ウッドスタンド」、後はiPadやiPhoneなどがあれば、外でもデスクと同じ効率でタイピングできる。これなら仕事で使える。

ガイド納富は、これまで様々な無線キーボードを使って、iPadやiPhoneで原稿を書いてきました。そして、それがどうも上手く書けず、時間もかかるし、文章のクオリティも保てませんでした。その大きな要因はキーボードではなく、iOSの漢字変換機能の貧弱さと、パソコンに似てちょっとだけ違うインターフェイス(特に、予測変換と変換候補が同じ画面に表示される違和感)のせいだと思っていました。

ところが、このHHKB BTを持って外でiPad miniで原稿を書いたら、インターフェイスの違いなんてほぼ気にならないまま、スルリと原稿が書けてしまったのです。自分でもビックリです。つまり、上手く打てない要因はキーボードだったのです。


いつもの環境がいつも側にある快適

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元々がコンパクトなので、カバンにスルリと入る。嵩張るようだが、持って行っても使えないキーボードを持つより、持って行けば確実に使えるキーボードを持ち歩く方が結果的に楽なのだ。

これはもう、本当に何度も書いているのですが、キーボードは現代における筆記具です。

ガイド納富はライターとして、もう手書きで書いた文字の何十倍もキーボードで書いています。お気に入りの万年筆があるように、手に馴染んだ筆記具としてのキーボードは、「書く」という高胃の中でなくてはならないもの。ならば、何でもよいなんてあるはずはありません。

このHHKB BTは、税込で29700円。これを高いと言う人がいるのは分かります。でも、このキーボードと比べると、数千円のキーボードは数百円の万年筆のようなもの。万年筆で29700円なら、一般的な価格。その万年筆よりも沢山の文字を書く道具なのだから、キーボードを選ぶのは当然だと思うのです。

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底面のしっかりした滑り止めと角度を変えられる足。キーの入れ替えなどを設定するディップスイッチも底面にある。

そして、今まで外に持ち出せなかったお気に入りの筆記具が、どこにでも持っていって使えるようになったのですから、ガイド納富が盛り上がってしまうのも無理はないのです。しかも、無線ですから、家で書いていて、そのままカバンに入れて持ち出して、帰って来たらまた机に置けばデスクトップパソコンで使えるのですから、その気軽さは万年筆以上かも知れません。細かいことを言えば、HHKB BTの底面には、しっかりした滑り止めが付いていて、これがキーボードをしっかりと机に固定。激しくキーを打ってもキーボードが動かないのが、また快適なのです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

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最高のマウスパッド、バード電子の「スチール製マウスパッド」は、いつまでも清潔に使い続けられるのが何より嬉しい。

快適なキーボードと一緒に使いたいのは、快適なマウス環境。15年使い続けても品質が変わらず、簡単に清掃できて清潔に使い続けられる金属製マウスパッド、バード電子の「ステンレス製マウスパッド」(4860円)は、言わば、マウスパッド界のHHKBです。

裏面には厚さ2mmの超臨界ガス発泡体P・E-ライトZが貼られていて、机の上にしっかりと固定でき、表面全体に付けられた小さなシボがボール型、光学式を選ばず、快適な操作感を実現。指紋や汚れがつき難く、掃除もしやすいのです。

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最高のキーボードと、最高のマウスパッドは、コンピューターを扱う上で、最も大事なコンビと言えそうだ。

このキーボードとマウスパッドの組み合わせで、軽く15年持ちます。ずっと同じ環境で入力できるというのは、仕事で文章を書く場合、何よりありがたいものなのです。全く変化がないのは良いことではないのですが、この場合、手が使う部分は変わらず、しかし、ソフトやアプリは変えられるので、気分は変えつつ、快適な環境を守り続けることができるのです。


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