マイナス金利の導入で住宅ローン借り換えの相談が急増

上手に借り換えを

上手に借り換えを

マイナス金利の導入を受け、フラット35の金利も引き下げられました。それと同時に「我が家の住宅ローン金利も見直せるのでないか?」と思う方からの「住宅ローンの借換え」についてのご相談が増えました。住宅ローンや住居費というのは家計の中でも一番大きな支出になりますので、どうにか軽減したいものですね。しかし目先の損得だけではなく、ライフプランや生きたお金として使われるのか?ということも考えてもらいたいと思います。

借換えのブームは一巡した

7年前以上に借りた方はフラット35の金利も3~4%だったので、金利が 1%台に低下したのを受け、多くの方が見直しをして毎月の返済額の軽減を図ることに成功しました。各金融機関からの借換えの営業がとても多かったのを覚えていることでしょう。

しかし、ここ数年に住宅ローンを組んだ方は1%~2%で借りることができていますので、見直すといっても手数料を考慮するとメリットがあるかどうかシミュレーションしないとわかりません。

借換えをする場合、最初から審査が必要なので揃える書類も多く、事務手終了や登記費用がかかり、数十万円のコストがかかります。また、団体信用生命保険(任意の場合もある)にも入り直す必要があるので、健康体であることも重要です。以前借りた時と比べ以下のような項目で条件が下がっていないことが大切です。

・滞納していないこと
・転職等で年収が下がっていないこと
・健康体であること


フラット35に借換えするのであれば、現在とても金利が低くなっていますので、もし1割以上の自己資金が準備できるなら、低い金利で固定化されるので、金利上昇リスクも抑えられ、将来金利が上昇すればお得感を感じることができるでしょう。

■フラット35実行最低金利(H28、3月)
返済期間21年以上・・・9割以下:1.24% 9割超:1.69%
返済期間20年以下・・・9割以下:1.02% 9割超1.46%

10年固定から別の金融機関の10年固定に借換えする場合、どうしても10年後の金利を想定しておく必要があります。確立で言えば今より金利が上がっていてもおかしくありませんので、金利上昇リスクに対して「収入を増やす・支出を減らす・貯蓄を増やす、繰上げ返済をする」といったように、どう備えるのかを考えるべきです。

借換えのデメリット

住宅ローンの借換えはおもに、毎月の返済額や総返済額の軽減が目的でありメリットになります。反対にデメリットは、手間がかかる、諸経費がかかる、ことが一般的に挙げられますが、更にもう一つ覚えておいてほしいことがあります。

それは、「その銀行ではもう借入れはできない」可能性が高いということです。借換えをすると、「この人は簡単に裏切る人だ」と信用度が落ちてしまいます。

将来、起業や不動産投資など、大きなお金を借りる際に、選択肢がひとつ減ってしまうという事も覚えておきましょう。一般的なサラリーマン家庭ならマイホーム以外に大きな借入をする機会はあまりないかもしれませんが、人生どう変わるかわかりません。銀行と仲良く付き合う為にも、いきなり借換えをするのではなく、借換えの前に今お付き合いしている銀行に「金利交渉」をしたいものです。金利交渉が上手くいった場合の諸経費は数万円の事務手数料と印紙代かかかかる程度で、借換えと比べると手間もコストも軽いものです。

借りたお金はどこに流れる?「ハッピーマネーロンダリング」

最初に借入れをする銀行は、ハウスメーカーや工務店の主導になるケースも多い為、自分で銀行を選んだという意識が低い方もいるでしょう。しかし、借換えを検討するなら、自分で金融機関を選ぶ必要があります。選ぶ時に自分の借りたお金がどこに流れていっているのか?という事も少し考慮してみましょう。

例えば地方銀行から都市銀やネット銀行へ借り換えを検討することもあるでしょう。しかし、そうすると、地方から都市部へお金が流出してしまうということでもあり、ますます地方は苦しくなります。マイホームを持つという事は、その土地に愛着があるはずです。「お金は自分と周りを幸せに豊かにするひとつの道具」です。自分の住んでいる場所の活性化を図る為にも、自分の借りたお金がどこでどう役に立って行くのか?と、お金の行先を考えて借入れ先を決めるのもひとつの「ハッピーマネーロンダリング」ではないでしょうか?

住宅ローンは家計の中でも大きな支出ですが、家族団らんや子どもの成長など温かい幸福感を感じる事ができるのも、マイホームの良い面です。住宅ローンをネガティブなモノとは捉えずに、現在の低金利の享受を受け、上手に付き合っていきましょう。そして、マイホームから生まれるたくさんの幸せの種を豊かに育ててもらいたいです。

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