日本を愛するデザイナーが「ホテルオークラ東京」にオマージュ「OLYMPIA LE-TAN」2016春夏パリコレクション



OLYMPIA LE-TAN 2016春夏パリコレクション

OLYMPIA LE-TAN 2016春夏パリコレクション

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「ホテルオークラ東京」の建築からインスパイア
OLYMPIA LE-TAN 2016春夏パリコレクション



世界のファッション界で「日本」がクローズアップされています。着物風シルエットや和柄モチーフ、漫画・アニメなどがトップブランドのランウェイに登場。フランスのブランド「OLYMPIA LE-TAN(オランピア ル タン)」は、2015年8月末にいったん休館となった「ホテルオークラ東京」の建築にインスピレーションを得た作品を発表しました。

【CONTENTS】
Page 1:◆日本を愛するデザイナーがホテルオークラ東京にオマージュ
Page 2:◆映画の巨匠、小津安二郎監督のフィルムからインスパイア
Page 3:◆サンリオのキャラクター、「キキララ」「マイメロディ」も登場

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日本的な美を、ファッションとして表現
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来日の際には、決まってホテルオークラ東京を宿泊先に選んでいたというデザイナーの「オークラ愛」を感じさせます。小津映画やサンリオ・キャラクターなどもモチーフに取り上げ、オランピア・ル・タン氏は敬愛する日本文化へのオマージュを捧げました。今回の2016年春夏コレクションは私たちが見過ごしがちなジャパニーズカルチャーの深みを、外国人のまなざしから再確認させてくれます。


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世界的トレンドアイテムと浮上した「スカジャン」
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日本の横須賀に由来するとされるブルゾン「スカジャン」が世界のトレンドアイテムに急浮上しました。背中の派手な刺繍とサテン系のつやめき生地でおなじみですが、この作品は前後をさかさまに着ているような、いたずらめかした仕立て。スカートのウエストにはカタカナで「センチメンタルジャーニー」の文字。カタカナは今、あちこちのブランドでアートモチーフ的に扱われています。口を覆う忍者っぽいマスクには日本の組み紐風のディテールがあしらわれています。生粋の日本人ではないからこそ可能なカルチャーミックスが愉快な表情を生んでいます。

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写真家・荒木経惟氏の写真集がイメージソース
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着物を前後で逆に着ているような、しゃれの利いたシルエットが眼を惹きます。近頃は背中側にドラマを仕掛けるデザインが増えていて、こちらは思わず振り返ってしまいそうなほどのインパクト。全体にちりばめられているモチーフは、「アラーキー」として知られる写真家・荒木経惟氏の写真集『センチメンタルな旅』(1971年)がイメージソースになっています。荒木氏夫妻の結婚式から新婚旅行をつづった私小説的な写真集です。写真からイラストに描き起こした絵柄には荒木氏自身の姿も見えます。

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