RALPH LAUREN COLLECTION(ラルフ ローレン コレクション)
色数の多さもプレイフルの傾向をシンボリックに物語る。まるで万華鏡(まんげきょう)のようにカラーリッチな響き合いがカオス(混沌)の先の調和に導く。抽象絵画にも通じるグラフィカルなモチーフはダイナミックな服景色を描き出す。シーズンの垣根を踏み越えるサマーアウターは、さらにフォルムの変形を施され、おしゃれの約束事を軽やかに破っていく。季節を超えたレイヤードが装いの表情を深くする。前後や左右でわざと均整を崩す「アシンメトリー(非対称)」は、スタイリングの新たなセオリーに昇格。左右の着丈違いや打ち合わせずらしにとどまらない、本格的な「解体」へと向かう。服の構造を揺るがすまでのドラスティックなアシンメトリーが不ぞろいの美をうたう。左右対称の服には見られない揺らぎや手仕事感には、反骨のエレガンスが宿る。
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