モダンで個性的なデザインの駅舎
重厚かつ歴史的な建造物の駅舎がある一方で、斬新なデザインで、一見駅なのかどうか分からない個性的な駅がいくつもある。今回は、話題の建築家が設計したり、海外でも評判になっているモダンで気になる駅をいくつか取り上げてみた。話題の隈研吾氏デザイン!その1 高尾山口駅(京王高尾線)
都心からは手軽な行楽地高尾山。最近は海外からの観光客も多数訪れている。そうした人たちが鉄道利用するときの玄関口が京王電鉄の高尾山口駅だ。人気をさらに盛り上げるためか、昨2015年春に大改装された。新駅舎をデザインしたのは、新国立競技場の設計を担当することで一躍有名になった隈研吾氏。隈氏らしく木(高尾山のスギ並木にちなんで杉材)を多用したユニークな駅舎である。駅裏には、2015年11月に日帰り温泉施設がオープン。駅舎とともに話題になっている。
また、高尾山をPRするために緑色主体のラッピング車両も1編成登場し、今、京王線で行く高尾山が注目を集めている。
話題の隈研吾氏デザイン!その2 宝積寺駅(JR東北本線)
隈研吾氏がデザインしたもうひとつの駅は、栃木県にあるJR東北本線の宝積寺(ほうしゃくじ)駅だ。天井の複雑な木組みデザインには圧倒される。東口に直結する「ちょっ蔵広場」と同化したようなデザインの統一が見事だ。インパクトのある金沢駅(北陸新幹線など)
新幹線が発着する駅は、概して面白みのない近代的なビルとなっているものが多い。しかし、中には個性的でインパクトのあるものもある。その代表的なものは、北陸新幹線の金沢駅であろう。 近代的なガラス張りの「もてなしドーム」とその前に立ちはだかる鼓門。2つの異質なものの対比が面白い。この金沢駅は、アメリカの旅行誌「Travel & Leisure」にて「世界で最も美しい駅14選」に選ばれるなど、海外でも注目を集めている。近代と伝統の融合 長野駅(北陸新幹線、信越本線など)
北陸新幹線金沢開業で中間駅となってしまった長野駅も、面目を一新し、善光寺の門前町にふさわしい堂々とした構えとなった。近代的な造りの中にも伝統を感じさせる秀逸な建造物である。