日本一のカスタムマシンが決定!
ハーレーダビッドソンを楽しむ醍醐味のひとつが、カスタム。この世に一台だけのハーレーとともにいろんなところへ走っていくことこそが最大の歓びと言われるなか、ここ日本のバイクカスタムのセンスやスキルが世界から注目されているとあって、2015年5月からハーレーダビッドソンが[ストリート750カスタムプロジェクト]なる計画を進めておりました。
ベースモデルとなるのは、ハーレーダビッドソンの新型水冷モデル[ストリート750]。その名のとおり、メガツアラーのイメージが強いハーレーのラインナップに加わった新たなストリートバイクで、水冷エンジン特有のスポーティな走りと軽快さが魅力のモデルです。あえてグラフィックのない単色仕様なのは、「カスタムする余地を存分に与えたい」というメーカーからのメッセージに他ならないのです。
この[ストリート750カスタムプロジェクト]のお披露目選考会が行なわれたのは、2015年12月6日(日)パシフィコ横浜で開催された[ヨコハマホットロッドカスタムショー]にて。日本最大級のカスタムカー&バイクのビッグイベントで、今回ハーレーダビッドソンとのコラボレーション企画が催されることもあって、例年にない注目を集めるように。約2万人もの来場者で溢れかえるホットロッドショーで、見事栄冠を手にするのは?
まずは、[ストリート750カスタムプロジェクト]の二本柱のひとつ、ハーレー本社のスタイリングチーム選出の日本人ビルダー5組によるカスタム企画[ストリート・ビルド・オフ]の出展マシンから見ていきましょう。
往年の名レーサーの姿を再現![アスタリスク]
100年以上におよぶハーレーの歴史のなかで輝かしい実績を残したレーサーXR750のスタイルをストリート750で再現した一台。リアをモノショック仕様にするべくフレームをワンオフとし、徹底的に軽さを追求したダートトラックレーサーモデルです。重量が150kgほどという驚きの軽さ!
近未来を思わすストリートロッド(デュアスカラス)
エンジンを見なければストリート750とは気づかないほど、ビジュアル重視のスタイリングを手に入れた一台。そのシルエットはハーレーの水冷モデルVロッドのそれに近しくも、ワンオフフレームからなる流麗なフォルムは近未来のバイクを思わせるもの。美しさという点ではダントツと言えるでしょう。
渾身のストリートドラッガー(ゾン)
アメリカで人気のモータースポーツ[ドラッグレース]に登場するレーサースタイルをストリートバイクとして煮詰めたモデル。絞られたトリプルツリーに30mmフロントフォークなど、徹底的にナローに仕上げられた無駄のないスタイルが見どころ。また、細やかな彫金にもゾンのセンスがしっかり投影されています。
ターボ搭載のストリートファイター(チェリーズ)
もはやストリート750の面影など微塵も残っていないピュアレーサーモデル。エンジン以外はフルスクラッチかと思いきや、マウントするフレーム部はノーマルを流用しているという。斬新なボディワークに加え、ターボ機能やステアリングダンパー機能が備わる、サーキットで走る姿が見てみたいマシンです。
ストリート・リアルチョッパー(ラック)
やはりハーレーと言えばチョッパー。ネック部分が高く持ち上がったリジッドフレームにガーターフォークという、同ショップが得意とするチョッパースタイルをしっかりと落とし込んだ至高の一台。コンセプトどおりの無駄のないシルエットは、来場者の視線を惹き付ける魅力を放っていました。
このカテゴリーでは、ここで紹介した5台のなかから一台、チャンピオンが選ばれます。その前に、続いて全国のハーレー正規ディーラーによるストリート750カスタム日本一を競い合う[ザ・バトル・オブ・キングス]出展の12台を見ていきましょう。
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