ネットオークション/ネットオークション関連情報

2019年ネットオークション比較!手数料・市場規模などの違い

ネットオークションのサイトはいくつかあります。実際に使うとなると、どこがいいのかけっこう迷いますよね。そこで多くの人が気になるであろう配送方法や手数料、市場規模や落札者の支払いコストなどといった項目別にオークションサイトを比較してみました。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

どのオークションに出品すればいいの?

ネットオークションの比較

簡単に高く売りたい「出品」、どのネットオークションを選ぶ?

現在、個人間取引の市場というと、フリマアプリを思い浮かべる人が多くなっています。おそらく3、4年前であれば、ネットオークションが主流でしたが、今はフリマに押され気味です。その結果、現在もネットオークションサイトとしてサービスを提供していて、なおかつ、ある程度のユーザー数を確保し市場が成り立っているのは、ヤフオク!モバオクかと思います。

「丸投げ」をうたい文句に、出品作業から梱包発送までを全部引き受けてくれたセルクルもオークションのシステムをとっていたのですが、現在はフリマ形式だけになりました。そして楽天オークションはサービスを終了させています。その代わりフリマアプリのラクマに注力していて、サービスの充実を図っています。こういった背景があるため、今回はヤフオク!とモバオクの2つについて比較をしていこうと思います。

<目次>  

市場規模で選ぶならヤフオク!

ネットオークションの市場をほぼ独占するヤフオク!

ネットオークションの市場をほぼ独占するヤフオク!

取引されている市場の規模で比較した場合、圧倒的なシェアを誇るのはヤフオク!です。日本におけるネットオークションのシェアの90%以上は握っていると思われます。ヤフオク!が公開している数字で見るヤフオク!によると、取扱高は8800億円(2017年度通期)、出品数は常時6,366万点(2018年7月1日~7月15日)、そして出品カテゴリも4万514もあることから、とにかく色々な物が出品されている雑多な市場とも言えるでしょう。

モバオクの規模はそれほど大きくありません。出品数や取扱高、ユーザーに関してもヤフオク!には及びません。モバオクのアプリのダウンロード数は2016年12月に200万を超えているので、ユーザー数もそれに近い数だと思われます。
 

手数料を基準にするならモバオクかも

月額324円で出品・落札がし放題のモバオク

月額324円で出品・落札がし放題のモバオク

ネットオークションを利用する際、気になるのは手数料です。現在、ヤフオク!ではYahoo!プレミアム会員にならなくても出品ができるようになっています。以前は、月額498円の会員になることが条件だったので、ユーザーの負担が軽減されています。ただ、落札されたときの手数料に違いが出てきます。Yahoo!プレミアム会員であれば、落札価格の8.64%、非会員の場合は10%です。

一方、モバオクは月額324円(税込み)で出品も落札もし放題です。つまり、ヤフオク!のように落札されたら手数料をとりますよという仕組みではなく、どれだけ使っても324円でOKですということです。

ここで、具体的な金額で手数料を見てみましょう。もしプレミアム会員でないユーザーが3,240円の商品が落札されたら、手数料は324円です。この時点で、モバオクの会費である324円と並びます。ということは、月に3240円以上落札されるのであれば、モバオクの方が手数料は安いということになるのです。
 

落札者の支払いコストの違いは?

自分が落札者になって支払いをするときには、手数料がかかるかどうかがポイントです。支払いの仕組みはヤフオク!もモバオクもほぼ同じで、商品が届き受取の連絡をすることで出品者にお金が支払われます。安全性では両者とも同じと考えていいでしょう。モバオクでの支払い方法は、モバペイか代引きになりますが、いずれにせよ手数料がかかります。
モバオクの支払い方法のひとつ、モバペイ。金額に応じて手数料も変わる。画像はモバオクより

モバオクの支払い方法のひとつ、モバペイ。金額に応じて手数料も変わる。画像はモバオクより

一方で、ヤフオク!の支払い方法はYahoo!かんたん決済のみで、こちらは手数料はかかりません。少しでも安く商品を買いたいとなったら支払いのコストも気になるので、この点にも配慮が必要です。
 

配送方法や手数料はどう違う?

ユーザーにとって配送方法や送料は、できるだけ安く抑えたいポイントです。そのためヤフオク!でもモバオクでも定額で送れるサービスを提供しています。

ヤフオク!の場合は、ヤフネコ!パック(ヤマト運輸)とゆうパック・ゆうパケットのおてがる版(郵便局)を使うと、全国一律料金で送ることができます。出品者が送料を負担するときと、落札者が負担するときでは送料が違うので気をつけなければなりません。また、この2つの方法ならば匿名配送も使えます。しかもコンビニから発送できるのも嬉しい点です。ヤフネコ!パックならばファミリーマート、おてがる版ならローソンからの発送になるので、24時間いつでも発送可能ということになります。また、ヤフネコ!パックの場合、コンビニの他にはヤマト運輸の営業所、駅などの公共スペースに設置されたオープン型の宅配便ロッカー PUDOステーションも対応しています。

モバオクでは「らくらく定額便」というサービスがあります。これは郵便局のゆうパケットとゆうパックに対応していて、ゆうパケットならば全国どこに送っても180円、ゆうパックならば600円~となっています。ゆうパックはサイズによって料金が変わります。らくらく定額便には匿名配送はありません。
 
モバオクで定額で送る場合には、ゆうパケットかゆうパックになる。画像はモバオクより

モバオクで定額で送る場合には、ゆうパケットかゆうパックになる。画像はモバオクより

 

ネットフリマとの違いは?

冒頭で、セルクルがフリマ方式に変更になったことは書きましたが、ヤフオク!でもフリマ出品ができるなど、フリマを意識する動きが出ているのは事実です。実際に、ネットオークションとネットフリマでは何がどう違うのか、ちょっとおさらいをしておきましょう。

■出品後の価格の動き
まず、一番の違いは販売方式です。ネットフリマは提示された価格でそのまま購入が基本で、ネットオークションは競ることで価格が上がっていきます。ただ、フリマの場合は値下げ交渉が盛んなので、提示された金額よりも下がる傾向が強いです。

■フリマには独特のルールがある
フリマの場合、ユーザー同士の独特のルールがあります。これをローカルルールと呼ぶのですが、「専用出品」「即購入禁止」などがそれに当たります。メルカリやラクマなどが公式に決めているルールではないので絶対に守らなければならないわけではありません。でもユーザー間では暗黙の了解になっているので、これに反するのはマナー違反と判断されてしまうこともあります。
他にも違いがあるのですが、詳しくは「フリマアプリおすすめ5選!特徴や送料は?」の記事でご確認ください。

ネットオークションはネットフリマよりも歴史が古く、使い慣れている人もたくさんいるはずです。それに、オークションだからこその面白さがあるのは事実でしょう。今後もサービスを充実させていただき、ユーザーにとって便利なサイトであって欲しいなと思います。

 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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