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今オフ、青木&岩隈の日本人コンビの争奪戦が展開する

米大リーグのGМ会議で、ふたりの日本人選手が注目を集めている。ジャイアンツからFAになった青木宣親外野手とマリナーズからFAとなった岩隈久志投手だ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

複数球団が「1番打者」として青木に興味を示す

米大リーグのGМ(ゼネラルマネジャー)会議が11月9日(日本時間10日)、フロリダ州ボカラトンで始まったが、この中で注目を集める日本人選手が2人いる。ジャイアンツからFA(フリーエージェント)になった青木宣親外野手(33)とマリナーズからFAとなった岩隈久志投手(34)だ。

青木に関しては11月4日(同5日)、ジ軍が来季契約の選択権(オプション)を行使しないことを明らかにした。今季550打席に到達すれば、相互オプションとなるはずだったが、故障離脱が響いて、その数字に届かなかったため、球団のみがオプションを保有。ジ軍にとって、行使なら1年550万ドル(約6億6550万ドル)で来季契約、破棄なら70万ドル(約8470万円)の違約金を払うという選択肢だった。今回は70万ドルが支払われ、FAとなった。

青木は今季、開幕から左翼の定位置をつかみ、前半戦は球宴の候補に挙がるほどの活躍を見せたが、球宴前に右足に死球を受け、右腓骨骨折でDL(故障者リスト)入りした。8月上旬には頭部死球を受け、脳震盪の後遺症に苦しんだ。

青木の代理人であるネズ・バレル氏は、「(脳震盪は)医師の診断でも問題ないし、100%の状態に戻っている」と万全をアピール。「今年の前半はいい成績を残したし、かなりの数の球団が興味を持っている」と発言。パドレスの他、エンゼルス、カブスが「1番打者」として興味を持っている。


5球団以上が名乗り上げる?岩隈に高評価

岩隈は、もっと人気だ。GМ会議に参加しているマ軍のジェリー・ディポトGМは「彼との再契約は最も重要なことだ。私の最初の仕事になるだろう」と引き留めが今オフの最優先事項であることを強調。今季途中まで同じア・リーグ西地区のエンゼルスでGМを務めていた同氏は「本当に厄介だった。技巧派で、リーグ屈指の制球力がある」と高い評価で、すでに規定額の1580万ドル(約19億4300万円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示した。しかし、岩隈サイドは複数年契約を希望しているため、すんなりとはいかない。

代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「今のところ、5球団以上が興味を示している」というように、他球団も黙っていない。再契約を望むマ軍を始め、ロイヤルズ、ジャイアンツ、ドジャース、タイガースなどが名乗りを上げそうだ。

ロイヤルズのJ・J・ピッコロGМ補佐は、連覇への最大のカギは先発投手だと強調。「オフの目標は長いイニングを投げられる先発投手の補強。190~200イニング以上を投げてくれる投手が欲しい」とその一番手に岩隈を挙げた。通算222勝のハドソンが引退し、108勝のリンスカムがFAになったジャイアンツは、高い守備力を前面に出す布陣から、打たせて取るタイプの岩隈はノドから手が出るほど欲しい存在。「とても激しい戦いになるだろう」とエバンスGМも覚悟の上の“参戦”をする。グリンキーとアンダーソンがFAとなったドジャースも先発投手獲得が必須で、エース左腕のカーショウに次ぐ2番手候補として岩隈をリストアップしている。そして、タイガースもアビラGМが「このオフは2人の先発を獲得する。(岩隈も)その候補に入っている」と明言した。

メジャー4年で47勝の実績を誇る岩隈。マ軍残留か移籍か。「時間をかけてベストの選択をしていくことになるだろう」と代理人のウルフ氏が言うように、長期戦も考えられる争奪戦が展開しそうだ。
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