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クリスマスケーキに!ウィーン発ザッハトルテの作り方

ホリデーシーズンには、ちょっぴり珍しいケーキを手作りして周りを驚かせたいもの。長らく帝都であったウィーン発祥の絶品チョコレートケーキ、「ザッハトルテ」の簡単レシピを紹介します。

ライジンガー 真樹

執筆者:ライジンガー 真樹

オーストリアガイド

イベントシーズンにお勧め!ウィーン発のチョコレートケーキ

ザッハトルテのコーティング

他の人にちょっと差をつけたいときは、クリスマスケーキをザッハトルテにアレンジしてみては

昨今のホームパーティーや女子会ブームを受け、自宅でイベントを開催したり、手作り料理を持ち寄る機会も増えていることでしょう。しかし実際、何を作ろうか毎回悩んでしまうもの。そんなときにぜひお勧めしたいのが、ウィーン発の絶品チョコレートケーキ、”ザッハトルテ”。ゲストをあっと驚かせつつも簡単に作れる、シンプルレシピを公開します!

ザッハトルテとは

ホテル・ザッハーのザッハトルテ

ウィーンにあるホテル・ザッハーのオリジナル・ザッハトルテは、雰囲気たっぷりの木箱入り!

オーストリアでもっとも有名なスイーツといえば、ザッハトルテ。「チョコレートケーキの王様」や「世界一美味しいチョコレートケーキ」とも呼ばれるほど味わい深く、歴史のあるお菓子です。日本でも徐々に人気が出ているので、気鋭のパティシエ在籍店などでは見かけることもありますよね。ただし、オリジナル・ザッハトルテのレシピを巡っては、本家オーストリアのホテル・ザッハーと皇室御用達菓子店デメルの間で過去に裁判沙汰になっていますし、現在でもホテル・ザッハーでザッハトルテの全製造過程を掌握しているのはたったの三人というほどの機密情報ぶり。というわけで、今回はザッハトルテを家庭用にアレンジした、簡単で美味しくできるレシピを皆さんに紹介しますね。

ザッハトルテレシピ

【材料】 (12人分)
卵 6個
無塩バター 130g
粉砂糖 110g
ビターチョコレート 130g
バニラシュガー 1パック(なければ粉砂糖8gとバニラエッセンス2~3滴で代用)
白砂糖 110g
小麦粉 130g
無塩バター(型用) 少々
小麦粉(型用) 少々
アンズジャム 200g
生クリーム (付け合わせ用)

<アイシング用チョコレート>
白砂糖 200g
ビターチョコレート 150g (刻んであるものが便利)
水 125ml

【作り方】
<アイシング>
アイシング

アイシングの作り方にはコツがいるので、本番前に少し練習しておくのがお勧め

1.白砂糖と水を混ぜ、お鍋で5-6分沸騰させたのち、少し冷ます。
2.細かく刻んだチョコレートを湯煎で溶かし、手早くかき混ぜ続けながら1を加える。
3.チョコレートに粘りが出るまで混ぜ、人肌より少し温かいくらいまで冷めると、ケーキ生地へコーティングを開始する。
※アイシングが冷めすぎると硬くなるので、ケーキ生地へアプリコットジャムを塗った後にアイシングを作ると良いでしょう。また、アイシングが固まるのを防ぐため、アイシングはケーキの上面中央に一気に注ぎ、できるだけ少ない回数で塗り広げていくと美しく仕上がります。

<ザッハトルテ本体>
アプリコットジャム

オーストリア名産のアンズのジャムをたっぷりと使用したザッハトルテ

1.卵を卵白と卵黄に分け、バターを室温に戻しておく。
2.ボールに入れたバター、粉砂糖、バニラシュガーをクリーム状になるまで混ぜ、卵黄を一つずつ加えながら、粘りが出るまでゆっくりと混ぜる。
3.チョコレートを湯煎で溶かし(高温になりすぎないように注意)、30℃程度まで冷ましてから2に加えて混ぜる。
4.卵白を泡立て、白砂糖を少量ずつ加えながら角が立って照りが出るまで泡立て続ける。この後3と合わせ、小麦粉を少しずつ加えながらさらに混ぜる。
5.ケーキの焼き型にバターを塗り、小麦粉をふるう。4の生地を型に流し込み、170度に予熱したオーブンで約55~60分焼き上げる。(その際、最初の10~15分はオーブンの扉を指一本分開けておく)竹串を刺してみて、生地が付いて来なければ焼き上がり。
6.焼きあがった生地が完全に冷めるまで待ち、ケーキ上部を削って表面を平らにする。その後、切れ味の良いナイフで上下半分に切り分け、切り口に人肌に温めたアンズジャムを薄く伸ばして、また元通りに重ね合わせる。
7.ケーキ表面全体にもアンズジャムを塗り、少し乾かしてからチョコレートのアイシングを一気に伸ばす。
8.アイシングの表面が乾くまで数時間おく。ケーキを切り分け、泡立てたホイップクリームを横に盛り付けて完成!

ザッハトルテのエンブレム

"Sacher"と記されたエンブレムがオリジナルの印

オリジナルのザッハトルテには、ダークチョコレートでできたエンブレムが上に飾られているのですが、お子様用へのアレンジとして、可愛いお花や動物の砂糖菓子などを乗せても喜ばれます。またオリジナルのザッハトルテは必ず”甘くない(=砂糖無添加の)”ホイップクリームと一緒に食されますので、これをお皿に添えることで本場ウィーンの雰囲気を忠実に演出できます。

いかがでしたでしょうか?
他の人とはちょっと違った、珍しいお料理を持参すると、周りからの注目度がぐっと上がるはず。オーストリア情緒たっぷりのザッハトルテで、ぜひご家族や招待客の皆さんを驚かせてあげてくださいね!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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