ヨーロッパでも人気の景勝ルート、ボスニア鉄道に乗ってみよう!
ボスニア・ヘルツェゴビナの国内移動はバスが中心ですが、サラエボと並ぶ観光地、世界遺産のモスタルまでは鉄道も運行されていて、バスの代替手段となりうる数少ない路線の一つです。バスの方が早くて便利で時間も正確ですが、鉄道の方が安いです。列車は清流沿いの美しい田園風景の中を進む
サラエボ~モスタル~チャプリナ(クロアチアとの国境近く)間は日中と夜の1日2往復。ただし、夜に乗っても意味はありませんので、サラエボ、モスタルそれぞれを朝に出発する列車に乗りましょう。
大事なところですが、眺めの良いのはサラエボから向かう場合は左側です! 反対側は崖で何も見えない所もありますのでオススメではありません(座席は自由席です)。
時刻表
下り サラエボ発07時15分・18時57分、モスタル着10時03分・21時32分
上り モスタル発07時06分・19時12分、サラエボ着09時48分・21時53分
車両はスウェーデンで使用されていたもの。木のぬくもりあふれる内装
ボスニア鉄道ホームページはこちら(工事中のページが多く、あまり更新もされていないようですので、必ず現地で最新の情報を確認してください)
世界遺産、モスタルの町
再建され、世界遺産に登録されたスターリ・モスト。アーチ型の美しいフォルムが印象的
そして今でも、この橋がボスニア人とクロアチア人の住み分けの境界になっています。
町の中心部は小さいので、スターリ・モスト周辺だけなら2時間もあれば十分観光できてしまいますが、橋を中心にお土産店やカフェが建ち並び、和やかな雰囲気ですのでゆっくりするにはもってこいの場所です。
ユネスコ世界遺産リスト、モスタルのページはこちら(一部日本語あり)
その他、治安等について
- 冬は寒さが厳しく、道路の閉鎖等もありえますので春から秋にかけての訪問がお勧めです。
- 日本円の両替は一般的ではありません。一番便利なのはユーロです。あるいはドルを持参してください。
- サラエボやモスタルなどの都市を日中観光する分には、危険な雰囲気はほとんどありませんが、一般的な注意はもちろん必要です。気を引き締めるくらいでちょうど良いでしょう。決して、治安が「良い」わけではありません。出発前には外務省の海外安全ホームページをチェックするなど、自己責任においてしっかりと準備をして行きましょう。
- 紛争の心の傷は癒えていません。現地の人と会話する場合、つい民族名を聞いたりしないように注意しましょう。
- 地方には紛争中に使用された地雷の撤去が完了していない場所もあります。都市部や幹線道路を離れてあまり田舎へいかないこと。また、内戦中に出回った武器も完全に回収されたわけではありません。
- ボスニア・ヘルツェゴビナに2日以上滞在する場合には、警察署に滞在届を提出することが必要です。主要なホテルに宿泊する場合には、この手続きをホテル側で行うこともありますが、SOBEなどの「簡易宿泊所」では届出を行わないことも多く、注意が必要です(外務省海外安全HPより抜粋)。万一のトラブルに備えて、宿泊の領収書だけは必ずもらっておきましょう。
- サッカーファンに注意! 示威行為から暴力行為に及ぶことがあるのでサッカーのユニフォームを着用している集団を見かけたらすぐに、かつさりげなく離れること。特に夜間、また飲酒していると思われる場合はさらに警戒が必要です。
- 華美な服装、装飾品は犯罪を誘発するだけでなく、ひんしゅくを買う対象となりますので注意してください。
- 陸路で入国する場合は、入国スタンプが押されていることを確認してください。日本人の場合、時折スタンプが押されないケースがありますが、出国時にトラブルとなる可能性があります。
- モスタルのスターリ・モストから川に飛び降りるのが一つの風物詩になっていますが、間違っても勢いで挑戦したりしないようにしてください。
お金はユーロの現金が最も両替しやすく便利
排他的なサッカーファンに注意! 外国人は格好の攻撃対象に