ヴィンテージを混ぜて、さびないレディーライクスタイルに


アデライン

(c)2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMEL DISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved



アデラインの着こなしが見事なのは、彼女が蓄えた100年分の知恵と、昔のワードローブを今の装いに生かす超時空ミックスのおかげ。ヴィンテージを混ぜるスタイリングは本物感やシックさ、落ち着きなどをもたらすから、大人のたしなみとすら言えそう。時を経てもさびない存在にも見せてくれます。アデラインが見せるアレンジはレディーライクな整え方という点でも教科書にしたいぐらいの完成度です。

襟付きのニットカーデはまるでドレスのような気品を帯びています。手の込んだパッチワークが施されていて、丁寧な装いを印象づけます。昔らしいクラフト感の高いアイテムは着姿を格上げしてくれるから、上手に迎え入れたいものです。パッチワークの柄はスカートとも調和して全体を穏やかに色めかせています。クラシカルな腕時計も大人感たっぷりです。

アデライン

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全体を通して感心するのは、アデラインの着こなしバリエーションの広さ。おてんばガーリーから本格レディーまで自在に操って見せます。たとえば、フラッパー風の巻き髪が目を惹くこちらの装いでは、スリーブレスのブラウスで軽快な着姿に。レッドで縁取りした襟がチャーミング。赤が復活するこの秋冬にも応用が利きそう。パールの小ぶりネックレスを添えて、上品さをプラス。ガーリーではあっても、ルーズには見せていません。このあたりのさじ加減に彼女らしい分別が感じられます。

アデライン

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ニットトップスを羽織り物なしで着ても退屈に見せないところがアデライン流のバランス感。グラフィカルな抽象柄がリズムを刻み、モノトーン系の着こなしにも動きを加えています。スリムパンツでシャープなレッグラインを描き、スタイリッシュな着映えに整えました。すっきりめのコーデに、レディー感を添えたのは、愛らしい表情のがま口タイプのミニバッグ。アデラインはこのがま口バッグをいくつかのシーンで繰り返し披露していて、時代を超えた自分のアイコンとしているかのようです。

アデライン

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100年分のおしゃれスキルを持つ現代のアデラインはミックスコーデの巨匠。Vネックのプリントワンピにノーカラー(襟なし)のカーデをオン。彩りが美しいプリントモチーフと、ストライプの縁取りが響き合う「柄×柄」ミックスに整えています。ネイビー系の地色を共通させて全体をなじませるスタイリングはプロ級の冴え。カーデの金ボタンと手首の丸っこい腕時計もいいアクセントに。靴は淑女テイストのストラップシューズを選び、ちょっと昔風のウエービーヘアと調和させています。

複数の時代やテイストをミックスした「エイジレス」な着こなし


アデライン

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年を取らないという設定だけ聞くと、羨ましくも感じられますが、観終わると少し切ない気持ちに。人間として当たり前の「老いる」ということが許されない苦悩を、ブレイクが見事に表現しています。おしゃれの世界ではしばらく前から、実年齢にしばられない「エイジレス」のスタイリングが関心を集めています。アデラインはそれに加えて、古びて見えない「タイムレス」の大切さを、自らの巧みなコーデから無言のうちに教えてくれます。こなれたコーデに見せるポイントは、複数の時代やテイストをミックスしてバランス良く仕上げることだと、アデラインの着姿は示しています。

女優として大きな成長を見せるブレイクの「100年分」の熱演は見逃せません。彼女がミューズを務めている縁で、イタリアのトップブランド「GUCCI(グッチ)」からの衣装提供が実現したことも、登場人物たちのコスチュームに深みをもたらしています。ファッション、老い、恋愛、家族などのテーマに触れ、「生きる意味」にもヒントを示す『アデライン、100年目の恋』はファンタジーを超えたリアリティーを持って観る者に語りかけてくる映画です。

『アデライン、100年目の恋』
www.adaline100.jp
公開表記:10月17日(土)より、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:松竹
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