大襟コートでクラシカルな装いに
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(c)2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMEL DISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved
近頃のコートは「襟」が主役。とりわけ、レディー感を強調する大襟がもてはやされています。ミリタリー色のビッグコートは、ウエストを絞った「フィット&フレア」のシルエット。ダイナミックな砂時計形がグラマラスな輪郭を描き出します。普通の2倍ほどもありそうなジャイアント襟が大人の貫禄をアピール。パーティーにふさわしいコートルックに仕上がっています。グローブ(手袋)やブレスレットにも抜かりがありません。
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こららでも大襟コートを愛用。レストランでのランチに、グレー系の品格コートをまとって現れました。ツイード調の上質な生地感が100年かけて磨きあげた彼女の審美眼を印象づけます。襟にあしらったゴールドのブローチがクラシカルなムードと大人の節度を醸し出しています。イヤリングとのコンビネーションも申し分ありません。落ち着いた色のコートとのコントラストを際立たせるノーブル色のワンピースをチョイス。年季の入ったアデラインのコーデは洗練されていて、嫌みや力みを感じさせません。
タートルネックを上品にまとう
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ほっこり顔のタートルネック・ニットはこの秋冬に最重要とされるアイテムのひとつ。100年分のワードローブを持つ現代のアデラインはさすがの着こなしで、ハイネック・セーターをミリタリー風ショートジャケットと引き合わせました。長短のトップスコンビネーションに、ペンシルスカートを加え、さらにほっそり感を引き出しています。隣の老婦人はアデラインの娘。娘は髪が真っ白になってしまったのに、母アデラインの外見は29歳のまま。長く生きすぎたアデラインの哀しみが心に残るシーンです。
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現代のアデラインから見習いたいスキルのひとつに「さりげない小技」があります。たとえば、タートルネックのニットにプチネックレスを重ねるセンスは100年で積み上げたおしゃれ経験値のたまもの。のどかなタートルの風情に、ごく小さなペンダントヘッドがリュクスとつやめきを添えています。しかも、極細のチェーンが華奢(きゃしゃ)感まで引き出していて、タートルの着姿を見事にグレードアップ。「ニットはカジュアルに見えすぎて」と心配する人には参考にしてほしいアイデアです。
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