スカーフでつくる、大人ガーリースタイル
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(c)2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMEL DISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved
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80年ぐらい昔と2010年代の現代を行き来するような展開でストーリーが進むので、両方の時代の装いを見比べて楽しめるのは、この映画の素敵なところ。たとえばスカーフの操り方でも違いが見て取れます。1930年頃のアデラインはロングコート姿の首にスカーフを軽く巻いてレトロな風情を漂わせました。ゆるめに垂らして動きを出しています。真正面ではなく、少し横にずらしているところにも彼女のおしゃれ心がうかがえます。
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一方、現代のアデラインは、復活がめざましいポニーテールの結び目にスカーフを巻いて、新トレンドの「グッドガール」風に使いました。恋人になった男性エリスの実家を訪れ、かつて愛したウィリアム(エリスの父)に再会するシーンです。全く風貌が変わらないアデラインにウィリアムが驚愕するのは、彼女の若々しい装いが一因かも。編み地がきれいなリブ編みニットをさらりと着て、彼氏のご両親と初体面の割には気負いを見せていません。「100年ガール」のアレンジ力はさすがです。
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アデラインは昔からスカーフをヘッドアクセサリーとして使うのがお得意だったようです。同じポニーテールでもこちらの60年代ロンドンバージョンは髪の真ん中あたりに巻いて、同時期のヒッピーに通じるイメージ。デニムのカジュアルコーデに、花柄スカーフが彩りを添えました。現代の実家ご挨拶シーンではポニーテールの結び目に巻いて上品なムードを醸し出していたのとは好対照な巻き方。隣の彼は若き日のウィリアムです。
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60年代のロンドンは「スウィンギング・ロンドン」と呼ばれ、若者が様々なムーブメントを起こした時期。アデラインもカチューシャを着けて、グッドガール風でありながらも、短めの髪型で茶目っ気のある姿にイメージチェンジ。時代の空気に合わせるアデライン流のタイムレスコーデ術です。首にふんわり巻いたスカーフは、女学生のようなかわいらしいムードを演出。フード付きのコートもモッズ気分を帯びています。
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