中流から転落しないためにはIT活用が必須?
厳しい時代こそIT知識が役に立つ!
これまで、副業や上手な節約によって、少しでもお金持ちに近づくための情報をお届けしてきましたが、お金に対するアンテナが高く、きちんと問題意識を持てる人ほど、「中流」から転落して「貧乏」になってしまう不安も抱えているのではないかと思います。
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そこで今回は、そうした不安を解消するためのIT活用法をご紹介します。
1.貧乏に転落しないための現状認識は家計管理ツールで
家計簿を継続して付けている家庭は、それだけで、かなり高い家計管理意識をお持ちです。ただし、一般的な家計簿で記録しているのは、収入と支出のみとなりますので、実は家計の一部を把握しているに過ぎないという側面もあります。例えば企業会計では、代表的な財務諸表として、資産・資本・負債を表すB/S(貸借対照表)と、収益を求めるP/L(損益計算書)、現金の流れを表すキャッシュフロー計算書を使って経営状況を数値化します。ちなみに家計簿は、会計的に言えば収支計算書にあたりますので、この中でいえばP/Lに近いものです。
そこで、一歩進んだ家計の現状把握のために、収支を把握する家計簿に慣れたら、資産なども管理できる家計簿アプリを活用して、家計のB/Sやキャッシュフローも把握してみましょう。
■bookeep(ブックキープ)
http://bookeep.com/
延べ20万人の受講生が学んだマネースクール「ファイナンシャルアカデミー」が監修・認定し、利用者数も37万人を突破した人気の無料アプリです(レシート読み込み機能など、一部アプリ内課金あり)。
通常の収支だけでなく、マイホームや車などの資産管理機能、ローン・クレジットの借入管理機能もあります。締め日を設定して、毎月の収支を簡単に計算することも可能。これが「キャッシュフロー表」の役割を果たします。さらに、サーバ連動によるバックアップ機能や、複数人で同じ家計簿に入力できる機能もあり、家族で使うのに最適です。
ほか、同様の機能を備えたアプリとしては「マネーフォワード」あたりも有名です。
■Money Forward(マネーフォワード)
https://moneyforward.com/
「全自動家計簿」と紹介されることも多いサービスですが、スマホでも使えて、マイルや電子マネーまでを含めた資産管理機能も充実しています。
余談になりますが、数値化された家計の状況を子どもに見せることで、子どもの意識も変わることがあります。月収に占める教育費の割合を目の当たりにすることで、学校や塾に真面目に行くようになる子もいますし、進学先を考えたり、進んで奨学金制度を調べてみたりと、行動が変わるきっかけにもなり、当事者意識が育ちます。
このように、現状認識の目的は、家族が協力しながら現状に合った行動を選択すること。つまり家計の見える化を定期的に行っている家庭は、数値から適切な行動が見えるため、「貧乏」に転落しにくいのです。
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2.貧乏に転落しないための、将来に関するシミュレーションは?
人生、予期せぬ出来事はつきものですが、いつ、どのようなイベントがあるか、どのような夢や目標を叶えたいか、その際にどの程度のお金が必要か、予め予測できることも少なくありません。そこで、シミュレーションサイトを利用し、ロングスパンで必要になるお金を把握しておきましょう。もちろん、夢や目標を実現するためのプランニングとしても活用できます。
■知るぽると「生活設計診断」
http://www.shiruporuto.jp/tool/sindan/
金融広報中央委員会が提供する、現行の制度等を前提としたシミュレーション・モデルです。特に年金関係のシミュレーションに強く、家族構成、収入、支出、老後の生活などを入力することによって、詳細かつ現実的な診断結果が得られます。解説とケーススタディーのページで理解を深めましょう。
もっと手軽にシミュレーションしてみたい方には、スルガ銀行が提供している「ライフプランシミュレーション」もお勧めです。
■ライフプランシミュレーション
http://www.surugabank.co.jp/life/
こちらには簡易シミュレーションと詳細シミュレーションがあり、簡易版のほうは、少しの項目に入力して希望するライフスタイルを選択するだけ。詳細版のほうでは、オプション設定でライフイベントなども盛り込んだシミュレーションができます。どちらかというと、夢を叶えたい人向けの作りになっています。
3.貧乏に転落しないためには、お金を学び続けよう
時代の流れが非常に速い今、市場や経済の情報に疎い人や、自己投資を怠る人ほど、取り残されてしまいます。逆に、自己成長を心掛ける人は、よほどの不運にでも見舞われない限り、転落しないものです。手軽なところでは、通勤・移動時間に、経済ニュースに強いキュレーションアプリを利用して情報収集するといったアプローチも有効ですが、自分で体験しながら学ぶ方法もあります。
■NewsPicks(ニュースピックス)
https://newspicks.com/
2015年満足度No.1ニュースアプリにも選ばれた、経済ニュースに特化したニュースキュレーションサービス。ロイター、ダイヤモンド・オンライン、現代ビジネスなどの主要経済紙を、専門家のコメントと合わせてチェックできます。
キュレーションメディアに対する好みは各自あると思いますが、自分のビジネスに直接関連する情報を仕入れるだけでなく、市場や経済を俯瞰する視野を養うことは、自分の置かれている環境を客観視することにも役立つでしょう。
また、例えば少額でも自分のお金でFXにチャレンジしてみると、為替の動きが気になるようになり、その動きの原因となる経済ニュースなどにも、自然と関心を持つようになります。目的を持って意識的に情報収集をすると、身に付く情報の活用力が全然違ってきます。これが体験しながら学ぶ、一番大きなメリットです。
■JNB-FX PLUS テクニカるナビ
http://www.japannetbank.co.jp/investment/fx/technical.html
ジャパンネット銀行が提供するFX用の取引ツール。JNB-FX PLUS口座を開設するだけで、無料で利用できます。
過去のデータの中から現在の値動きと似た動きを見つけ出し、未来の値動きを予測する「形状予測チャート」機能と、6種類のテクニカル指標を利用した分析によって導かれた各通貨ペア毎(足種別)の売買傾向を、ランキングにして表示する「テクニカルランキング」機能があります。
スマホ版では、形状予測チャートは使えませんが、テクニカルランキングは利用できますので、いつでも売買傾向や為替変動の大きな通貨ペアが確認できます。
このように、現状を認識するとともに、将来に関するシミュレーションをしておき、学び続ける姿勢を持っていれば、「中流」以下になる可能性は極めて低いはず。ぜひ、アプリ等を活用して、簡単に、そして楽しみながら、お金持ちへの道を歩んでください。
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教えてくれたのは……
長谷川 渉(はせがわ わたる)さん
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