ANNA SUI(アナ スイ)
この秋冬はヒッピームードが弱まる一方で、彼らが好んだボヘミアン(ボーホー)の勢いが高まる。チェニックやカフタンに代表されるエスニックな装いは米国流の仕組みやルールに反抗したヒッピーに支持された。新シーズンのネオ70sはロマンティックを足し込んで、たおやかに仕上げ、レディーライクな現代版フラワーチルドレンを印象づける。居場所を定めないボーホーのライフスタイルは着姿に無国籍感を帯びさせる。中南米や北欧、中央アジアなどのフォークロアをミックスしたスーパーエスニックな風情がボーダーレスで自由な雰囲気をまとわせる。民芸品風のジュエリーや加工具合が浅めの素材感が非西欧のムードを呼び込む。様々な伝統文化を受け継いだモチーフの響き合いは、着る人までも地図から解放するかのようだ。
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