初心者が投資を始めるためには
最近、株価も高いと聞くし、投資を行いたいけど、勇気がない。株式投資はやりたいけど、ちょっと怖い…そんな方も実際多いと思います。大切なことをルールを知ること。初心者の方でも、次のことを一つ一つ考えれば、投資を始める役に立つはずです。今は、どのような運用が必要なのか?
資産運用は、経済状況に応じて変える必要があります。今はどのような時代でしょうか棚引くデフレ時代から、インフレにシフトしている時代と言えます。デフレの時は、モノの値段が下がり、お金の価値は下がりませんから、極論を言えば、預貯金だけでもお金の価値が減らないので、債券などを中心に運用していれば良かったわけです。
一方、インフレの時は、モノの値段が上がり、その分お金の価値が下がると考えられます。極論を言えば、ゼロ金利の預貯金だけに資産を預けておくことは、価値が上がらず逆に下がってしまうことになりますので、運用しないことがリスクだといえます。
景気は循環する
しかし、インフレ時代にどのような運用が適しているのかわからない…という方も多いでしょう。その場合、まずは次の図表を思い浮かべてください。みなさんは今、日本の景気はどこに位置すると感じるでしょうか?あまり経済に詳しくない人でも、真ん中よりも下か上かと聞かれれば、何となく上の方かなぁ…と感じるのではないでしょうか?この図表は景気のサイクルを表しており、運用を行う上で、上の時期は株式優位、下の時期は債券優位と考えられます。
インフレ時代は資産にも働いてもらい(=運用してもらい)、物価上昇に負けないようにしてく必要があるのです。その代表選手は、株式やJ-REITなどがあげられます。(投資信託型を含む)
知らないものには投資はしてはいけない
いくらインフレ時代に株式投資などが有利だからといっても、全く知識がない状態で運用に手を出すことはお勧めできません。交通ルールを知らずに車に乗るようなものです。そこで超初心者の方は、是非一度、投資セミナーなどへ参加してみましょう。今は様々な初心者向け投資セミナーが盛んで、投資のヒントを得ることができます。また、投資セミナーなどへ参加はできないけれど、投資の知識を付けたい人もいるでしょう。このような方は、少額から投資をはじめてみることをお勧めします。個別銘柄に投資を行いたい場合は、当然その企業について詳しく調べる必要がありますが、そこまで知識はがない人は、次のような方法があります
毎月コツコツと株式指標に投資しよう!
毎月少額投資を行う方法です。いわゆる貯蓄に近い型で株式投資を行えば、徐々に株式が蓄積さます。一般的に1万円程度から投資が行えますが、これを株式累積投資といい、一般的には株式るいとうと呼んでいます。投資銘柄を選ぶまでの知識がない方は、ETF(上場株式投資信託)を通じて、指数に投資をする方法が向いています。例えば、日経平均株価(日経225)、TOPIX、JPX日経インデックス400などがあります。それぞれの指標のメリット、デメリットを確認してみましょう。
日経平均株価
内 容 :東証1部に上場する日本を代表する225銘柄から算出した指標
メリット :知名度が抜群でわかりやすい。
デメリット:値がさ株(単元当たりの株価の水準が高い銘柄)に影響を受けやすい
TOPIX
内 容 :東証1部全体を投資対象とした指標
メリット :東証1部の市場に投資が行える
デメリット:上場を維持している赤字会社なども含まれる
JPX日経インデックス400
内 容 :東証全体に上場している銘柄のうち、グローバル投資基準を満たした(例えばROEなどを重視した)投資魅力の高い銘柄400から算出した指標
メリット :1株当たりの上限が決まっており、バランスの良い投資が可能
デメリット:算出から日が浅く、知名度が低い
投資をする際、それぞれの指標については簡単に把握しておくことは大切です。
最後に
投資は知識がない状態で行えば、それは投資ではなくギャンブルになりかねません。知識を付けることは前提ですが、超初心者投資家の方は、次の点を重視しましょう。・最小限の知識は学ぶ(セミナーなどを活用する)
・少額から投資を行い、投資になれる
・知識が最小限の方は、個別銘柄ではなく、株式指標に投資を行う
少額投資であっても、自身で運用を開始すると、経済に対する興味の視点が少し変わります。経済をより知ると、どのような投資が今いいのかを判断できるようになります。この機会に、勇気をもって投資デビューをしてみてください。