ストリート750のカスタムの可能性を探って
ハーレーダビッドソンのニューモデルとして2015年2月にデビューしたストリート750。コンセプトはもちろんエンジンから何から新設計のモデルということで、ハーレー正規ディーラーやカスタムショップがアイディアを練りながらカスタムに取り組んでいるなか、東京の中心地に居を構えるハーレーダビッドソン新宿がいち早く2台のカスタム ストリート750をお披露目しました。それらを一挙にご紹介しましょう!ストリートに映えるスクランブラー
まず一台目はこちら。パッと見た印象だけでも、ノーマルのそれとまるで違う姿に驚かれることでしょう。テーマは『フラットトラックレーサー』。アメリカで今なお高い人気を誇るモータースポーツ競技であるフラットトラックレースに見られるレーサースタイルがこのモチーフ。日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカにおいてハーレーはこういったレースでも活躍した実績を持っているのです。フラットトラックレースはその代表的なシーンで、このカスタム ストリート750のイメージ元である『XR750』は、ファンの間ではあまりにも有名なレーサー。そのXR750を意識しつつも、ストリート スクランブラーとして見事にまとめあげています。
タンクやリアエンドの無駄を削ぎ落しつつ、オリジナルのシートやカラーリングなどで車体に個性を持たせています。ワンオフのフューエルタンクのベースであるアルミ地を見せつつ、ブルーとゴールドのピンラインで美しく仕上げるあたりは、カスタムを熟知したハーレーのディーラーならでは。
コックピットまわりも印象が一変。オフロードレーサーらしくワイドなハンドルバーをチョイスしつつ、クラシカルなパーツチョイスで雰囲気を演出。そのどれもがツウ好みなところがまた好印象です。
車体のイメージを大きく変えたポイントはここ、前後ホイール&タイヤでしょう。ノーマルモデルはフロント17/リア15インチという組み合わせですが、ハーレー新宿は大胆にもここをまるっとカスタムしちゃいました。ホイールを前後とも18インチと大きいサイズにし、ブロック型パターンのタイヤを装着したのです。この前後18インチ化はスクランブラースタイルのマナーとも言うべき足まわりで、ややグリップ力に劣るものの街中では十分な性能を発揮するブロック型タイヤを備えるという、ハーレー新宿のセンスの高さを伺わせる仕上がりとなっています。
続いては、同じくハーレー新宿が手がけたもう一台のカスタム ストリート750をご紹介します。
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