アラフォー以上の男性に…美容室離れが起きている!?

理容室の魅力とは?

サインポールはバーバーのシンボルマーク!

原宿のとある美容師さんが言っていたのですが、今、30代後半以上の男性の中で美容室離れが起きているそうです。

「若いきれいな女性や男性がいる華やかな空間に入りづらくなった」というのです。しかも、「隣の女性が自分のオーダーを聞いて、鼻で笑ってそう……」という不安もあるそうです。

おじさん世代やその予備軍は、もはや「気まずい」「居たたまれない」状態なのです。
 

理容室や床屋ではなく、呼び名は“バーバー”

そんな彼らがどこへ向かうのかというと理容室……、いや、バーバー(BARBER)です。といっても、昔ながらのところではなく、リッチな雰囲気を醸し出す大人のバーバー。「ハイエンドバーバー」とも呼ばれ、店内は木目調で高級志向。静かな音楽が流れた中で、ビシッと制服を着た理容師たちがお出迎えしてくれるのです。理容師はまるでホテルマンか執事のよう。席は仕切られており半個室。そんなお店なら、料金が高いのではというギモンが湧いてきますよね。

ご安心を! シェービング込みでありながら、料金はなんと一般的な美容室と変わりません。ハイエンドバーバーとはいえ、敷居は高くないのです。
 

是非、体験を!シェービングこそがバーバーの魅力

顔剃りはバーバーだけのサービス。顔が引き締まったような気になる!

顔剃りはバーバーだけのサービス。顔が引き締まったような気になる!

美容室とバーバーの一番の違いはシェービングの有無。バーバーのみの特権です。カップで泡立てたソープを天然素材のブラシで顔に伸ばし、ホットタオルでやさしく包み込む。毛穴が開いたところでもう一度ソープを顔につけ、見事に研がれたカミソリで顔毛を剃っていくのです。

ヒゲだけでなく、おでこやほお骨のうぶ毛、眉毛の下のラインや眉間も処理してくれます。眉カットはオプションのところもありますが、サービスでやってくれるバーバーもけっこう多いです。シェービング後はマッサージするようにやさしくフェイスクリームを塗り、肌を沈静化。顔はもちろん、頭の中までスカッとします。

その昔、シェービングは“掘る”と言われていました。剃るのではなく、皮膚を傷めない極限まで削って、毛穴の奥の毛を取り除いていました。そうすることで、黒い点々やジョリジョリ感がなくなり、さっぱり爽やかになったといいます。さすがに今はそこまでやるお店は減りましたが、いずれにせよシェービングは理容師の職人技を体感できる一番のポイントであることは間違いありません。もちろんシェービングはやらなくても良くて、その場合は、料金は安くなります。
 

フェイシャルエステのオプションも

今やエステがバーバーでできる時代です。

今やエステがバーバーでできる時代です。

シェービングとはいわゆる顔へのケア。そこから派生して、フェイシャルエステのオプションを組み入れているバーバーも増えています。エステティシャンが常駐するのではなく、理容師自らがエステの勉強をして、サービスを行っているのです。エステティシャンには国家試験はなく、民間の資格を取得してお店で生かしているというわけです。

本格的なところになるとオイルマッサージのみならず、バキュームでの毛穴汚れの吸引、超音波による細胞の活性化なども行っています。

ここまで来るともはやメンズエステ。しかし、それは決して過剰なサービスではなく、ニーズから生まれたという点を押さえておくべきでしょう。サービス業や営業職に従事している男性たちにとって、肌の善し悪しはそのまま成績に響く時代となりました。見た目の清潔感がより重要視されるようになったことで「それなら髪といっしょに顔もお手入れできたら良いよね」という流れになったのも納得!

また、男性の中にももともとエステ願望があったのも事実。「行ってみたいが、エステサロンは女性の聖地」といった心理も影響して、バーバーでフェイシャルケアのオプションができたのです。心身のリラックス効果もあり、利用者からはすこぶる好評だと耳にします。
 

七三ヘアならバーバーのほうが上手い!?

刈り上げはバーバーが得意とする技術。ラインがお見事!

刈り上げはバーバーが得意とする技術。ラインがお見事!

こんな良いことずくめなら「カット技術は?」ということになります。美容室と比べるとどうなのでしょう。

今はクラシックな七三スタイルをする人が増えました。このようなカッチリしたデザインはバーバーのほうが上だと答える美容師がいるぐらい。理容師は専門学校の段階から刈り上げの練習に相当な時間を費やしているので、きれいに刈り込めるのです。
七三ヘアはジェントルマンの代名詞。オトナだからこそ似合うヘア。

七三ヘアはジェントルマンの代名詞。オトナだからこそ似合うヘア。

また、不況に陥る理容業界の中において、改めて美容師免許を取得して美容の技術を理容に生かそうとしたり、美容師に転身した人が理容に戻ってくるという流 れもあって、バーバーでも美容室のようなヘアスタイルをつくることが可能になっています。

具体的にどういうことかというと、美容室は丸みをつくるのがとても得意。マッシュヘアは美容室の専売特許といってもいいぐらいです。それをできる理容師が増えているのです。

とはいえ実際には、バーバーのほうがまだまだ固い仕上がりではあるのですが……。総合的に判断すると、バーバーと美容室の技術は優劣つけがたいところまで迫っているのは確かでしょう。
 

男のリラクゼーション空間としてバーバーがある

シェービングやフェイシャルエステはバーバーならではのサービス。カット技術はもはや美容室と同等レベル。空間作りにおいても、男性が癒されるように考えられています。予約に関しては、しなくても入れるのがバーバーの特徴ではありましたが、今は予約優先制が増えています。

今回の内容は、もちろんすべてのバーバーに当てはまるわけではありません。顧客を増やそうと頑張っている一部の話しです。銀座や青山などでは、こういったハイエンドバーバーが増えており、リピーターもたくさんいると聞きます。理容室は減っている。理容師も減っている(厚生労働省資料)。だからこそ、今までの慣習から抜け出して、新しいバーバー像をつくろうという動きが広がっています。男性のオアシスとしてのバーバーに今後、注目です。

フリーマンズスポーティングクラブ、ダンヒル銀座本店、バーニーズNY横浜店にバーバーが併設されているのをご存じの方もいるでしょう。かつて海外では男性の洋服店にバーバーがあり、紳士をトータルコーディネイトしていたと言います。その流れが日本にもやって来ているのです。

「美容室では落ち着かない」「今どきのバーバーに興味がある」という人は、迷わず一度訪れていただきたいと思います。子どもの頃に行ったきり、ご無沙汰な方も久しぶりに足を運んでみてはどうでしょうか。想像以上の贅沢なひとときを味わえるのではないかと思います。

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