ターミネーターで一躍有名になった人気モデル・FLSTF ファットボーイ
1990年にデビューしてから四半世紀、ハーレーダビッドソンを代表するモデルとしてラインナップに君臨するFLSTF ファットボーイ。大きなヘッドライトナセルに前後16インチのディッシュホイール(お皿のような形状から)、大柄なボディと実にハーレーらしいスタイルのモデルですが、このファットボーイを一躍有名にしたのは他でもない、映画『ターミネーター2』にてスクリーンデビューを飾ったことです。
主演のアーノルド・シュワルツェネッガー扮するターミネーターが、夜のバーでビリヤードを楽しむライダーから服とバイクを拝借し、ストーリーのなかでバイクアクションを繰り広げるのですが、そのバイクがこのハーレーダビッドソン FLSTF ファットボーイなのです。革ジャン&サングラスでハーレーに乗るシュワルツェネッガーの姿は世界中の人に強烈なインパクトを与え、ファットボーイの存在を知らしめることにつながったのです。今もファットボーイを求める人のほとんどが「ターミネーターを見て」と言われるほど。
中古車市場におけるファットボーイの程度は?
日本のみならず、アメリカでも高い人気を博したファットボーイ。そのアメリカから中古車を仕入れているリグニス東京に話を聞いたところ、1990年代当時、人気の高さからかなりの台数が生産されたことから、中古市場でも台数が多く、価格もあまり高騰していないとのこと。
中古車の価格については、相場感では160万円前後だとか。もちろん走行距離や程度によって数十万円前後することがありますが、ハーレーの新車と比べると、1カテゴリー下のダイナファミリーに該当します。160万円以上のものがあれば、当然程度がいいことの証。140万円を下回るようだと、現物を見る際に細かくチェックすることをオススメします。新車だと220万円からなので、程度を見極めつつ自分にちょうどいいタマを探されるのが良いでしょう。
程度はピンキリですが、ファットボーイの中古車の走行距離は大体12,000キロ前後だそうです。30,000キロや50,000キロを走っている中古車が多いハーレーのなかでもこれは異例で、やはりツーリングバイクというよりも、ターミネーターで見たイメージからファッションアイコンという側面が強い模様。走行距離が短いのは、購入する側からすると有り難い限りです。
カスタムにしても同様で、元の姿が分からないほどカスタムされた中古車が少なくないハーレーダビッドソンですが、ターミネーターの印象からあまり大掛かりなカスタム車はほとんどないそう。マフラーやエアクリーナーなどのボルトオンパーツなら購入時に換えられますし、限りなくノーマル状態に近いタマが多いというのは嬉しいですね。
そんなファットボーイですが、年式によってはかなりキャラクターが異なるのです。好みに合わせたモデル選びのためのポイントを次ページにて。
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