福井駅から出発!えちぜん鉄道の旅
えちぜん鉄道は、JR福井駅の隣にある福井駅を起点として、勝山に至る勝山永平寺線と福井から2駅先の福井口から分かれて三国港に向かう三国芦原線の2つの路線から成り立っている。それぞれ昼間はきっかり30分毎の運転で、利用しやすい便利なダイヤである。車両はクロスシート主体の電車で、旅行者にも好評のようだ。それでは、福井駅から出発しよう。
九頭竜川に沿って勝山へ
まずは勝山行きに乗車。福井口で分岐し、越前開発(えちぜんかいほつ)という不思議な名前の駅を過ぎ、福井の郊外を東へ向かう。昼間はすべて普通列車で各駅に丹念に停車していく。趣のある駅舎が多く、風情のあるローカル線だ。松岡あたりから九頭竜川に沿って走るけれど、ちょっと離れていて車窓から堪能できるわけではない。
かつて永平寺線が分岐していた永平寺口に停車。寅さん映画「男はつらいよ 柴又慕情」にも登場した駅である。現在は、永平寺へ、向うにはバスに乗り換える。
轟(どめき)という難読駅を過ぎる頃から、次第に両側に山並みが迫ってくる。小舟渡の手前でようやく車窓に九頭竜川が登場。時折、茂みなどで見え隠れしているうちに、終点勝山に到着する。福井から50分少々の旅であった
勝山のみどころ
勝山は近年恐竜の化石が発掘されたことで有名になり、町はずれに恐竜博物館もある。それをアピールするためか、駅前にも恐竜のモニュメントが立っている。恐竜の他には、歴史的な電気機関車と貨車を保存したミニ博物館もあるので、鉄道ファンには見逃せないだろう。また、駅舎内にはカフェがあり、電車待ちには便利だ。
勝山の市街へは、九頭竜川を渡って徒歩で15分くらい。バスもある。かつて織物で栄えた町なので、はたや記念館があり、往時をしのぶことができる。