ID取得不要でYahoo!ショッピングが利用可能に
そうした戦略の中から、まずはサービス面での取り組みを見ていきましょう。サービス面において、今回の新戦略発表の“目玉”として発表されたのが、先にも触れた通りヤフーとの協業で、Yahoo!ショッピングを利用しやすくするための仕組みを用意することです。具体的には、あらかじめユーザーの許諾を得た上でソフトバンクモバイルの顧客情報をヤフーと相互に活用することにより、ソフトバンクモバイルのスマートフォン利用者用のIDを作成。ソフトバンクモバイルのユーザーがYahoo!ショッピングにアクセスした際、生成されたIDを用いることで自動的にサービスにログインし、買い物が利用できるようになるとのことです。
ただしECサイトで買い物をするには、当然ながら決済手段が必要です。通常はクレジットカードなどを登録することで買い物が可能になりますが、今回の取り組みでは、毎月の携帯電話料金と一緒に、Yahoo!ショッピングでの買い物の料金が請求される仕組みを提供するとのこと。クレジットカード不要で買い物ができるようになるのは大きなポイントといえるでしょう。
個人情報を入力してのID取得や、パスワードを入力してのログイン、さらにはクレジットカードの登録といった不安で面倒な要素を排除し、ECの利用を活性化するというのが、両社の協業の狙いにはあるようです。サービス内容こそ大きく異なりますが、auの「au WALLET Market」と狙いは近いといえるかもしれません。
次は、スマートフォン新機種について説明します。