auの新戦略はauショップで展開するECサービス
夏商戦に向けたキャリアの発表会が相次ぐ5月14日、KDDI(au)も新製品・サービスの発表会を実施しました。改めてその内容を振り返り、auの今後の取り組みと新製品について確認してみたいと思います。auが今回の戦略の主軸として打ち出したのは“物販”です。auは新たにECサービスの「au WALLET Market」を立ち上げ、食料品や雑貨などさまざまなものを販売する方針を示しているのです。
au WALLET Marketが従来のECと大きく異なるのは、ユーザーがスマートフォン上で直接利用するのでなく、auショップで購入してもらおうとしていること。具体的にはauショップを訪れたユーザーに対し、待ち時間にタブレットを使ってもらい、au WALLET Marketを利用してもらう取り組みを進めるとのことです。
しかしなぜ、わざわざauショップでECサービスを利用する必要があるのでしょうか?そこには、すでにECを利用している人ではなく、わずらわしさや不安感などからECを利用していないユーザーに対し、店頭でECを体験してもらうことで、利用を広げたい狙いがあるようです。それゆえauショップでは、スタッフが付き添って使い方を説明しながら、安心して利用する仕組みを整えるとのことでした。
ちなみにau WALLET Marketで販売される商品は、先に触れた通り食料品や雑貨などが主となるようですが、スーパーなどで販売されている一般的な商品ではなく、それよりちょっとこだわりを持った商品を取り扱っていくとのことです。こうした取り組みが、ECを利用したことのない人の心を掴むことができるかが注目されるところです。
店舗で利用するau WALLET Marketとは別に、「au WALLET Market Powered by LUXA」も提供されます。これは、体験型サービスをタイムセール形式で、割安な価格で提供する「LUXA」との協業によって提供されるもので、よりプレミアムな商品をタイムセール形式で扱っていくようです。
また、同じくリアルと連動したサービスとして展開されている「au WALLET」に関しても、新たに出光のガソリンスタンドで利用できるようになったほか、au WALLETのポイントアップ店も7月上旬には43社・28000店舗へと拡大する予定とのこと。さらにじぶん銀行との連携も強化され、給与振込や月末時点での残高に応じてポイントが付与される仕組みが提供されるとのことです。
次は、スマートフォン新機種について説明します。