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夏の一人旅にオススメ? 京都の不思議スポットめぐり(3ページ目)

京都は歴史が長いだけに、様々な伝説が残っており、しかも、伝説に登場する史跡がきっちり残っている場所も、探してみるとたくさんあります。こうした伝説の地をめぐってみる、なんていうプランも一風変わった京都観光としてオススメです。今回は京都に伝わる、夏の一人旅にピッタリかもしれない、ちょっとコワい伝説や不思議な伝説の地をいくつかご紹介します。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド


一条戻橋

さて、最後に訪れるのは、堀川に架かる一条戻橋(いちじょうもどりばし)。堀川はほとんどが地下を流れる暗渠(あんきょ)になっていますが、最近の工事により、一条戻橋の付近では地上を水流が流れるようになり、親水空間として整備されています。

一条戻橋

一条戻橋


今では、すっかり周辺が明るいイメージになっている一条戻橋ですが、ここにも、橋の名前の由来になった不思議伝説が伝わります。

平安時代に、漢学者の三善清行(みよしきよつら)の葬列がこの橋を通りかかったときに、熊野で修行していた清行の子の浄蔵が父の死をきき都に戻り、かろうじてこの場所で追いついた。浄蔵が棺にすがりつき祈りを捧げると、清行が生き返った。

まさに、「黄泉帰り」伝説ですね。

この橋は、その名前から、花嫁は絶対に渡らず、逆に出生する兵士は無事戻ってこれるよう、橋を渡ってから戦地に出かけたといいます。

清明神社

清明神社


現在の橋は、平成7年に掛け替えられた比較的新しいものですが、大正11年から平成7年まで実際に使われていた橋の一部は、戻橋から北へ100mほどのところにある、陰陽師・安倍晴明(あべのせいめい)をまつる清明神社の境内に保存されています。

なお、安倍晴明は、戻橋の下に「式神」を隠していたとされるなど、戻橋との縁が強いようです。戻橋を訪れたら、ぜひ清明神社もお参りすることをオススメします。

<DATA>
■清明神社
住所:京都府京都市上京区晴明町806
アクセス:京都駅より市バス9番「一条戻橋・晴明神社前」下車徒歩約2分
ホームページ → http://www.seimeijinja.jp/

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