ハーレーだからこそ味わえるリアルなアメリカ
前回の記事 「ハーレーダビッドソンでアメリカを走るための基礎知識」に続いては、見どころスポットの紹介です。ハーレーに乗ってアメリカを走り出す……でも、どこに行けば? ひとくちにアメリカと言っても、その国土は広大。ラスベガスを起点に行くとなると、必ず見ておきたいスポットがいくつかあります。ラスベガスを中心に4~5日日程で見てまわれるスポットをご紹介しましょう。ハーレーダビッドソンカフェ(ラスベガス)
まずは出発点のラスベガス。ご存知のとおりここは世界最大級のカジノの街で、もちろんカジノでたっぷり遊んでみるのも一興。そんなラスベガスには、唯一と言っていいハーレーダビッドソン モーターカンパニー(米本社)直営の『ハーレーダビッドソンカフェ』なるお店があるのです。入口の上からは、巨大なハーレーダビッドソンが突き破っています。なかはもちろん、余すところなくハーレーダビッドソンの世界が広がっています。映画『イージー・ライダー』に登場したキング・オブ・チョッパー キャプテンアメリカ号をはじめ、ムービーシーンや歴代ポスター、ハーレーに乗るハリウッドスターのサイン入り写真など、ありとあらゆるものが展示。登場する飲食もアメリカンクラスで、名物のTボーンステーキは日本ではお目にかかれないほどボリューミー。ラスベガスから走り出す前に、こちらでアメリカの洗礼を受けてみましょう。
バレー・オブ・ファイヤー
ラスベガスから北東へ85キロほどの場所に広がるネバダ州の州立公園『バレー・オブ・ファイヤー』は、“炎の谷”と形容されるとおりの真っ赤な岩山が連なる広大なエリア。約1500万年前とも言われる歳月をかけて浸食された赤茶色の地層がむき出しになったエリアで、地球とは思えない景観が地平線の向こうまで広がっています。SF系映画のロケに使われたという話も納得です。間近で見てもヨシ、はるか遠くを見渡してもヨシ、ラスベガスからすぐ近くながら、いきなりアメリカの広さを体感させてくれます。
ザイオン国立公園
公共交通機関では行くことができない大自然の宝庫『ザイオン国立公園』。ザイオンとはヘブライ語「シオン」の英語読みで、キリスト教の「モーゼの十戒」に出てくる“シオンの山”に由来する神聖なる場所だそう。鋭く切り立った岸壁が幾重にも連なるさまからは、確かに神々しさを感じずにはいられません。特にトレッキングやバードウォッチング、ロッククライミングなどで訪れる人が多いザイオン国立公園。バスツアーなどで来ることも可能ですが、ハーレーでなら巨大な大自然を肌で感じながらロードトリップまで楽しめてしまいます。まさにハーレーライダーのためのエリアと言っていいでしょう。
続いては、世界遺産をはじめとするメジャースポットのほか、ハーレーツーリング最大のハイライトとも言えるルートをご紹介します。
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