JR御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口から順天堂大学の方へ橋を渡り、川沿いに秋葉原方面に進みます(聖橋口からの方が一見近いようですが、道路がなかなか渡れないのでご注意!)。丸の内線の出口を通り過ぎ、さらに坂を下っていくと、川に沿って小さなビルがちょこちょこと並んでいます。目印は「東進ビル」の看板。入り口を覗くと、秘密の地下組織のような不思議なムードの階段が、川に向かってずーんと下に伸びています。階段を降りていく途中の左側に、ふと気づくと、伝言板のような小さな黒板がぽつんと置かれ、yuruliku(ユルリク)の文字が見えました。
不思議な階段を降りる途中にあります。

不思議な階段を降りる途中にあります。


yurulikuは、オオネダキヌエさんと池上幸志さんの二人組で構成される、クリエイティブユニット。文具をキーワードに様々なオリジナルプロダクトを生み出しています。オオネダさんはステーショナリーメーカーで商品企画やデザインなどに携わる一方で、専門家の元でシルクスクリーンプリントの技術を学び、池上さんはテキスタイルメーカーで企画、開発、デザインなどを行いながら、職人学校でカバン作りを学んでいました。
「文具は昔から単純に好きでした。といってもマニアックな文具好きではなく、つばめノートとか三菱鉛筆とか、子供の頃から馴染みのある、なんでもないものに惹かれていました。文具って年齢性別問わず、誰でも普通に使うもの。大人も子供も同じものを見て、楽しんだり、喜んだりできるのが、文具のいいところだと思います」。

こじんまりと隠れ家のような店内。

こじんまりと隠れ家のような店内。


ユニット名であるyurulikuとは、「ゆるり」と「ゆっくり」を掛け合わせて作った言葉。
「実は、ユニット名を決めたらすっかり安心してしまって、1年くらい何にもしなかったんです。ほんとにユルリクっぽいですね。活動を始めたのは2005年から。OZONEのクラフトマーケットが最初でした。その後、美篶堂(みすずどう)で初めて個展を行い、だんだんとあちこちからお声をかけていただくようになりました」。

台東デザイナーズビレッジに3年間籍を置いた後、今年の春から新たなアトリエを構えたばかり。こじんまりとした空間ですが、スペースの一部はショールームとしてyurulikuの商品を並べ、週末の金・土だけはショップとしてもオープンします(6月5日~)。元々学校をアトリエにしていたせいか、どこか懐かしい雰囲気のテーブルや小物があちこちに置かれ、放課後の教室を訪れたような、ほのぼの親近感の湧くディスプレイです。

ユルリクらしい、ゆる~くほのぼのしたディスプレイ

ユルリクらしい、ゆる~く和めるディスプレイ。右上の鳥の置物は湯島天満宮で買った「ウソ」。
嫌なことを全部ウソにしてくれるらしい。左下の数字の付いた木の箱は跳び箱に使われていたもの。


ちなみに窓の外はすぐ御茶ノ水駅。しかもJR総武線と中央線、そして丸の内線の3車線が交差する絶好の景観。さらに川には船も行き来して、電車好き、乗り物好きにはたまらない景色です。オオネダさんもちょっぴり電車好きだそうで、東京メトロになる前の、営団地下鉄の本物のロゴ(実際の車両に使われていたもの)がひっそり飾ってありました。
窓から電車が見えます。結構楽しい!

窓から電車が見えます。結構楽しい!


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